−昏明通信その1−

留学生の部屋とは?


 みなさん、はじめまして。
早いもので、こちらに来て2年たちました。今月から、留学生ならではの視点で生の中国をお届けしますので今後ともよろしくお願いします!

今、中国雲南省昆明市で留学生活を送ってます。  ここは中国の中でも‘春城‘と別名がある過ごしやすい天気と、物価の安さ  そして、アジア4か国(ベトナム、タイ、ミャンマー、ラオス)に接しているため  外国人に人気のある地です。

留学生活の一番重要な部分の一つは、やはり住まい。  まず、慣れない生活を始めるのでたいていは留学生寮に住みます。  一人部屋で一日5ドル2人部屋になると4ドルくらいです。  バストイレつきのホテルのようなものです。寮はルームメートは選べません。  順番に部屋を埋めていくと言う感じです。

 ここは韓国人の割合が高く、自然と交流が始まります。  顔かたちが似ていますし、言葉も中国語のように四声が無い平坦な発音という 点で似ているので、中国語を勉強する上で似たような間違いをします。  外来語は同じように発音するので、欧米人がわからない私の英語も聞き取って くれます。そういう点で打ち解けやすいのですが、やはり文化の違いで  多少戸惑う事もあります。

韓国人と同室になった子が、よく自分が買ってきて楽しみに冷蔵庫に入れていたも のを  いつの間にか食べられていたとか。彼らは自分のものと他人の物の区別が  あまりないようです。ただ、これも人によるので一概にいえませんが。

 少し中国の生活に慣れてくると、一般のアパートを借りる事も簡単です。  1DK,2LDK,3LDK,日本の間取りよりゆったりしていてお値段もたいへん 安いのでとても快適な留学生活を送れます。
ちなみに多分外国人価格なの でしょうが、1DKが一ヶ月450元(一元13円)くらいから、2LDKで650元 くらいから。一人で住むより2,3人で住む方がお得ですし、いい部屋が 借りる事が出来ます。
*編集人注:450元=5,850円、650元=8,450円!!おおっ!安い!!

部屋のつくりは洋式で、リビングにはソファ、個室はベッドです。  トイレは安い所は、トイレの中にシャワーがついていて、つまり下に穴が あいていて壁にシャワーの蛇口がついているという簡単なつくり。  この頃はバスタブ付きの洗面所も多いです。トイレには紙は流してはいけない  ので、傍らにゴミ箱がセットされています。  ここ昆明は太陽熱に頼っている所が殆どで、給湯器がないと、天気の悪い日は お湯がでません。  テレビ、冷蔵庫がもともとあれば最高、なくても泥棒市場(名のとうり、どこから 手に入れたか不明のもののようです)で安く中古、または運がよければ  殆ど新品のようなものも手に入ります。

 私はたまたま日本人とフランス人という組み合わせの部屋に同居させてもらう ことになりました。
最初雰囲気が良かったのですが、突然雲行きがあやしくなって。  些細な事なのですが、トイレットペーパー問題と掃除の問題でした。  やはり細かい事でも、最初に決め事は大切なようです。

 その後、地元の中国人2人とフランス人2人という大所帯になりました。
フランス人と私は以外と味覚の点で似ていたのですが、中国人の料理の油の 使う量の多さ、(1・5リットルのビンが2週間ほどでなくなってしまうのです。)  には参りました。中国人もフランス人も土足で部屋に入ってくるのですが、  フランス人ははだしで歩いてますし、(足の裏は真っ黒)中国人は部屋用の  スリッパに履き替えますが、そのスリッパで外に買い物に行くし、  あまり外と中という区別がないようです。
フランス人といえば香水ですが、  やはり香は重要なようですが、やはり日本人のきれい好きには負けるかな?  朝夜、顔を洗う習慣を疑問に思われました。

中国人は夜洗面器にお湯を入れ、足を洗います。これは中国医学からきていて 足は身体の重要な部分、温め洗いながら疲れを取るようです。 ただ、私のルームメートは洗面所の洗面台に足を入れて洗うので困ったものでし た。  フランス人が洗面台がいつもびしょびしょと、怒ってました。
お風呂は太陽熱でお湯を作るので、いつもあるわけでなく、中国人は1週間に 2回くらいしか入りませんでした。(この頃の若い子はきれい好きな子が多い のですが)

一番困るのはテレビのチャンネル争いでした。  フランス人は中国人がテレビを見ている横で辛抱づよく待って、彼らが寝た あとひたすらDVDを見てました。ご苦労様です。

<2話に続く>
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