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155、父が脳出血で倒れた


着信:
先生聞いて下さい。私の父は2年前の平成11年2月末に脳出血で倒れ、開頭手術をし現在、左半身麻痺でリハビリ中です。昨年2月に退職し、リハビリに専念していますが、転職などは中々難しいようです。当時父は板金溶接工として、過去20年以上仕事をしておりました。勤務時間帯は朝7時半頃からよる7時まで。遠方へ出張作業などもありその場合は自分で運転し、作業終了後また運転して帰ってくるなどしてました。会社の規模的には20人前後の小さな会社です。

だからかもしれませんが、健康診断など過去1度もしていなかったのです。もちろん生命保険加入などのために個人的に健康診断にいったりはした様ですが、それによる改善策など本人も放っておいた様です。そのため慢性的な高血圧症で、なんかこの頃おかしいなと自覚した時には倒れてしまいました。

私自信社会人になって定期的な健康診断は当然と思っていたので、父が倒れ、状況を聞いた時には唖然としました。先生のホームページ上の事例など拝見させていただきましたがうちの父の場合労災認定は難しいのでしょうか。特に倒れる前負担が大きかったというわけではないのですが、日々積み重なったものでは無理なのでしょうか。

実は労災認定できるとの知人(一般人)の助言で手続きはしているのですが、一向に進まず、また会社側が勤務状態をしるしたタイムカードなど全て処分するといった行動にでられてしまいました(提出をお願いしたとたんです)。なんとか記憶をたよりに材料はそろえているのですが、どうなるのか心配です。いっそのこと労働基準法違反で訴えたりした方がいいのでしょうか。

 私は嫁ぎ先にいるので心配ながらもこうやって詳しい方に助言をお願いするしかありません。どうか良きアドバイスをお願いします。

xxx


返信:
xxx 様

メールありがとうございました。
お父さんが病気で倒れられ、お見舞い申し上げます。

お尋ねの件大変難しい問題です。メールの内容だけでは何とも申し上げられませんが、二点だけアドバイスさせていたできます。

(1)医師を探すこと
 労働災害とは、労働の中で生じた災害や疾病です。従って、お父さんのご病気が、労働の中で生じたかどうかが問題となります。それで、労災申請で最も問題になるポイントは、医師の診断です。 医師がお父さんのご病気は労働と因果関係があるという、診断書、意見書を書くことがまず必須条件です。

 そのためには、お父さんのことをよく理解してくれる医師を探さねばなりません。私のHPでも書いていることですが、医師によっては労災申請の文書を書くことを「苦手」とする人もいます。従って、お父さんの立場を理解してくれる医師を探すことが最初にすることだと思います。

 現在、労災申請をしている医療機関の先生はどんな感じですか。一向に進まないというのは、二つ問題が考えられます。1)病気が労働とほとんど関係がないと思われる。2)医師の姿勢の弱さ。

 問題が1)であれば、医師を変えても難しいかも知れません。2)であれば、三宅さんの住所地、あるいは受診しやすい市町村を教えていただければ、労災申請に協力できる医療機関を紹介いたします。但し、これは三宅さんの労災申請が通ることを保証するものではありません。

(2)健康診断について
 お父さんは会社では健康診断を受けていなかったとのこと。労働者の健康診断を行うことは、事業主の責任です。これは労働安全衛生法に明記してあります。この意味からすると、少なくとも年一度の健康診断を会社がしなかったために、労働者の健康を損ねた、という論理は通るかも知れません。これは医師ではなく、弁護士の領域です。従って、この種の話しは弁護士に相談する必要があります。

 この場合も、「生活習慣病」は本人の生活習慣がそれなりの役割を演じますので、責任は5分5分かも知れません。いずれにしても弁護士に相談する必要があると思います。

 取りあえず、以上のように考えました。不明の点があれば、いつでもメール下さい。
2001年1月11日
天野松男