土曜校正教室 参考文献

土曜校正教室で紹介している参考文献です。教室では紹介しきれなかったものも挙げておきます。(星野あけみ)

本の本

■『校閲ガール』『校閲ガール ア・ラ・モード』
『校閲ガール』 『校閲ガール ア・ラ・モード』

『ダヴィンチ』に連載された「出版社が舞台のお仕事エンタメ」(帯から)。 ファッション雑誌の編集者をめざして出版社に入社したはずの主人公が配属されたのはなぜか校閲部。ちょっとありえない設定と,「校正あるある」な内容満載。

『校閲ガール』
宮木あや子,KADOKAWA,2014年
『校閲ガール ア・ラ・モード』
宮木あや子,KADOKAWA,2015年


■『すべて真夜中の恋人たち』
『すべて真夜中の恋人たち』

校正者が主人公。話のメインは恋愛話ですが,会社勤めの主人公がフリーランス野校正者となるいきさつは,よくあるパターンです。

『すべて真夜中の恋人たち』
川上未映子,講談社文庫,2014年


■『消えた印刷職人――活字文化の揺籃期を生きた男の生涯』
『消えた印刷職人』

16世紀のヨーロッパを舞台に,印刷業者アベル・リヴリの職を求めての遍歴(ハイデルベルク,スダン,ジュネーヴ,リヨン,バーゼル,……)を綴る小説。ルネサンス期の本造り・出版の実情をあぶり出しています。

「本の世界に身を投じた一人の人間の生きざまを,彼が通り過ぎる都市を舞台として描きだした歴史物語」(訳者あとがき)

『消えた印刷職人――活字文化の揺籃期を生きた男の生涯』
ジャン=ジル・モンフロワ著,宮下志朗訳,晶文社,1995年


■『本の雑誌』2013年9月号
『本の雑誌』2013年9月号

「いま校正・校閲はどうなっておるのか!」特集。「校正・校閲担当者座談会」をはじめ,誤植や統一にかんする署名記事が,『本の雑誌』らしい切り口で並びます。さらに練習問題が3題載っていて,校正プロダクション,総合出版社,SF・ミステリを多く出している出版社それぞれで見るところがちがうというのもおもしろい。

『本の雑誌』2013年9月号
本の雑誌社,通巻363号

本づくり

■『編集&デザインハンドブック』
『編集&デザインハンドブック』

DVD「本づくり これだけは」が付属しています。
映像は,化粧も服もあの時代(1994年)だなぁ,ケータイは持ってないし,いくらなんでも古すぎる……のですが,ありがちな失敗も織り交ぜて,本づくり(単行本)の基本が押さえられています。

喫茶店や打合せの場面が,どこかで見たような……と思えば某出版社のロビーだったり,手作り感満載です。そんな裏話はこちら。
http://www.syuppan.net/mura_HP/top/hon_110.html

『編集&デザインハンドブック』
出版メディアパル編,下村昭夫・荒瀬光治・出版技術講座運営委員会,出版メディアパル,2011年


■『印刷まんがシリーズ 本づくり』
『印刷まんがシリーズ 本づくり』

新人編集者がムックをつくるという設定で,本づくりを説明したコミック。

DVDの「本づくり」と同様,ごくごく基本的な流れを押さえています。「本づくり」は単行本(それも堅めの)ですが,こちらはムック(mook。体裁は雑誌magazineで流通上は書籍book)。印刷学会がつくっただけあって,印刷の話題が豊富です。画像の扱いや広告のことにも触れています。

『印刷まんがシリーズ 本づくり』
山本隆太郎監修,じびきなおこ画,印刷学会出版部,2003年


■『校正の散歩道』
『校正の散歩道』

出版社の校正課に勤務し,退職後は自宅校正をしつつ日本エディタースクールで校正の講座を担当した著者の,校正にまつわるエッセイ。

ひらがなの「われわれ」が千鳥足になる精興社書体の本。

『校正の散歩道』
古澤典子,日本エディタースクール出版部,1979年


■『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』 New!
『国語辞典の遊び方』

芸人でなおかつ一橋大学非常勤講師,文学博士でもあるというサンキュータツオが各種国語辞典の使い分けを説明する。

第1章は辞書によって特徴がちがうことを説明する。
「国語辞典は,みんなちがう!」「国語辞典のルーツ」「辞書の中にもブランドがある」「国語辞典は二冊持つ時代」「なぜ,こんなに多様化したのか?」「忘れちゃいけない文法問題」「辞書のディテールを楽しむ」

第2章は辞書ごとの節になっている。
『岩波国語辞典』『新明解国語辞典』『明鏡国語辞典』『集英社国語辞典』『新潮現代国語辞典』『ベネッセ表現解読国語辞典』『角川必携国語辞典』『新選国語辞典』『三省堂国語辞典』『日本語 語感の辞典』『基礎日本語辞典』

『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』
サンキュータツオ,角川学芸出版,2013年

ことば・文字

■『康熙字典』
『康熙字典』

清の康煕帝の時代につくられた漢字字典で,日本では字体の基準となる正字を示す書物とされています。
各種の版がありますが,写真は上海で購入したもの。


『康熙字典』
清・張玉書等編,上海書店出版,1985年


■『当て字の辞典』
『当て字の辞典』

〈基礎〉教室のExerciseのネタ本です。漢字の文字面と対象物とがぴったりあった当て字は,眺めているだけでも楽しい。
同種のものが何冊か出版されています。


『当て字の辞典』
東京堂出版,1991年

本のコミック

■『重版出来!』
『重版出来!』1 『重半出来!』6

「編集者から書店員までのチーム戦!!!

 新米編集者が味わう漫画リアル奮闘記!
 チームで漫画を仕掛ける戦略,矜持,涙,興奮。
 本気の醍醐味,極上の元気をあなたへ贈ります!!!

 こ の 漫 画,売 り ま す!!」(第1巻の裏表紙から)

第6巻では校閲が話題になります。
ちなみにタイトルは「じゅうはんしゅったい」と読みます。


『重版出来!』
松田奈緒子,ビッグコミックス,小学館,2013年〜


■『いぬにほん印刷製版部』
『いぬにほん印刷製版部』

帯には
 「本は印刷会社の涙で刷られている!?」
と刺激的な惹句が。^^

紙の本が好きな紙谷なほ子は,いぬにほん印刷に就職。DTP部署を希望したものの製版部に配属され,かなりハードな毎日を送るようになります。泣き笑いのストーリーに印刷・製版の知識がちりばめられています。


『いぬにほん印刷製版部』
瀬野反人,芳文社,2015年


■『大研究! ひろがる印刷の世界』 New!
『ひろがる印刷の世界』

印刷についてわかりやすく説明されています。「まんが社会見学シリーズ」は,非売品で,小学校図書室と全国の主要な図書館に無料配布されているとか。


『大研究! ひろがる印刷の世界』
まんが社会見学シリーズ7,漫画:やまざきまこと,構成:鈴木俊行,講談社ビーシー発行,非売品

ウェブサイト

■「日本語,どうでしょう?」
「日本語,どうでしょう?」

小学館出版局の「辞書・デジタルリファレンス」チーフプロデューサーであり,入社以来,ほぼ辞書編集一筋という神永曉さんによる「ことばのお話」。

ジャパンナレッジのサイト内「日本語,どうでしょう?」
japanknowledge.com/articles/blognihongo/


■「夢眠書店開店日記 第9話:校閲者のお仕事とは?」」
「夢眠書店開店日記 第9話:校閲者のお仕事とは?」

取次会社の日版(日本出版販売株式会社)が運営する「ほんのひきだし」には本にまつわるさまざまな記事が載っていますが,「夢眠書店開店日記」はアイドル夢眠(ねむ)が出版にかかわる人々に話を聞くコーナーです。その第9話は,新潮社の校閲部員から校閲について学んでいます。
写真も多く具体的で,出版社によって作業の手順やその呼び方がちがっていることがわかります。

「ほんのひきだし」内「夢眠書店開店日記 第9話:校閲者のお仕事とは?」
(1) hon-hikidashi.jp/know_learn/9843/
(2) hon-hikidashi.jp/know_learn/10185/
(3) hon-hikidashi.jp/know_learn/10390/
(4) hon-hikidashi.jp/know_learn/10669/
(5) hon-hikidashi.jp/know_learn/11061/


■「インキュナブラ 西洋印刷術の黎明」
「インキュナブラ」

国立国会図書館のサイトの「電子展示会」のなかにあります。 インキュナブラとは「金属活字により印刷され,印刷年が1500年以前のもの」(第一章)と説明があります。活字の同定(第二章),印刷した紙の折り方(第三章)などいろいろ遊べます。

第一章 インキュナブラとは何か
第二章 さまざまな活字
第三章 印刷とブック・デザイン
第四章 製本と装丁
インキュナブラ・コレクション
GfTフォント/インキュナブラ小事典/インキュナブラ関連年表

国立国会図書館 電子展示会「インキュナブラ 西洋印刷術の黎明」
www.ndl.go.jp/incunabula/


■「日本十進分類 法擬人化 しました。」
「日本十進分類 法擬人化 しました。」

おおまかに0〜9に分類されている「日本十進分類法(NDC,nippon decimal classification)」を擬人化(キャラクター化)したサイト。日本十進分類法を説明したコミック,それぞれのキャラクターの説明(ミニキャラもある),そのキャラクターを使った読書手帖の用紙などがダウンロードできます。

「日本十進分類 法擬人化 しました。」
bunruigijinka.wix.com/10advance


■「四字熟語 Flash」 New!
「四字熟語」

Flashゲームです。仕事の合間にちょこっと遊びながら四字熟語を学べます。熟語としてはわかっていても,それぞれの漢字がどれだったか意外とわかっていないものです。

「FLASH 四字熟語」
GAMEDESIGNの無料ゲームのページの下のほうにあります。
www.gamedesign,jp/index_jp.html

動画

■「ことば食堂へようこそ!」
ことばの意味のちがいでコミュニケーションに齟齬が生じる場面をミニドラマ形式で紹介し,「国語に関する世論調査」の結果や本来の意味などを説明。文化庁が2014年につくった動画で,全20話。
文化庁のサイトで,動画(文部科学省公式チャンネル上の動画),台本(動画撮影に使用した台本),「言葉のQ&A」(文化庁月報に掲載された説明)を見ることができます。動画はYouTube。

第1話 役不足
第2話 煮え湯を飲まされる
第3話 敷居が高い
第4話 奇特
第5話 気が置けない
第6話 雨模様
第7話 枯れ木も山のにぎわい
第8話 割愛する
第9話 流れに棹さす
第10話 世間ずれ
第11話 煮詰まる
第12話 他山の石
第13話 御の字
第14話 すべからく
第15話 手をこまねく
第16話 やおら
第17話 琴線に触れる
第18話 失笑する
第19話 情けは人のためならず
第20話 耳障り

文化庁「ことば食堂へようこそ!」
www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kokugo_shisaku/kotoba_shokudo/
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