ここはWindows版『薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク』のパロディページです。
やおいがどういうものかご存じない方、18歳未満の方は、さようなら。

Windows版『薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク』は[サイク・ロゼ]様制作の18禁ゲームです。
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GAME、設定資料、小説、雑誌、公式サイトのSSのネタばれがあります。
未プレイの方、先入観を持ちたくない方はご覧にならないでください。

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土田と金子。土田x金子。金子x土田。土x金x土。金x土x金。
ところにより土田総受。木下編集らぶ。あずさとまゆ。
月村x要+水川。

301 20040801

梅酒

「木下も飲むか?」
「いえ、遠慮します」
「土田が漬けた梅酒だぞ」
「せっかくですが、まだほかの先生の所へも行かないと」
「そうか、美味いんだがな」
「良い香りがしますね」
「ああ、良い香りがするが、原酒だと香りがきついから焼酎で割っている」
「先輩、それは割るとは言いませんよ」
「そうか?土田はそのまま飲むぞ?あいつは甘い香りが好きだから」
「先輩たち、相変わらずですね」
304 20040803



かわやへ行って戻ってきたら枕がない。
辺りを見回しすぐにみつけたものの、これはどうしたものか。
「金子、俺の枕を返せ」
言ってこの男が目を覚ますはずがない。
仕方なく枕を抱きかかえた腕を持ち上げる。
「うわ」
枕の代わりに今度は己が捕まった。
暑い。

翌朝。
「暑い!離れろ!この暑さでくっついて寝るやつがあるか!」
「……」


305 20040805

昼寝

のどが渇いた。
土田を呼んでみたが返事がない。
階下に降りて再度名を呼ぶ。
「土田?」
昼寝か。
横に腰を下ろして顔をながめる。
気持ちよさそうに寝おってからに。
去年の夏は顔を見ることすら出来なかったのだから、まあ許してやらんこともない。
起こしてしまうだろうか。
そっと接吻してみた。
「!」
右腕が首にまわる。
「起きているのならそう言え」
「お前が起こしたんだろう?」
たたき起こしてやればよかった。


309 20040810

うだる

本作るならタイトルは

「のりごこち」
「のりあじ」
「のりのり」
「のりりとみっちー」
「海と陸(うみとおか)」
「一片の褌-ひとひらのふんどし-」

やめれ。


310 20040811

おかずのり

金子秘蔵の土田写真集?
えー。別に愉快な想像なんてしてません。よ。


311 20040811

まじめにしごとしましょう

受領印「受領-月村」
月村って名字ほんとにあるのか。

木下さんからファクシミリで回答
ありがと。

金子さんから電話で回答「無理です」
つれない。

土田さんに電話で問い合わせ「外出中」
ちっ<こら

検索かけてみた。日向、水川さんはいる。
火浦って名字はないみたい。遅筆作家のペンネーム?


312 20040812

甲子園

「鹿児島実」

かごしまざね?

ちがう。


313 20040812

誰の

かぷ。
「……金子」
「ん」
「俺の右手を喰うな」
ぺろ。
「!」
口に含んだ指をなめてやった。
憲実は困った顔をしている。
「左腕はあちらに送ったのだから、こちらにある右腕は俺のものだ」
口から出して言ってやった。
視線を落として。
「どうせなめるなら、そっちの方がいいか?」
「馬鹿者」


314 20040812

お里帰り?

「一度郷里へ帰りたいんだが」
「俺の何が不満だ?」
「どうしてそうなる?」
「帰さん!」
「顔見せと墓参りだ」
「帰さんぞ!」
「話を聞け!」
「『帰る』と言うな『行く』と言え!」
「!」
……難しい男だ。


315 20040812

のりりがんば

「う……んっ」
声が漏れぬように口に手拭いをくわえたのは間違いだった。
憲実に怒鳴りつけたくとも声を出すことすら出来ない。
そのように激しく腰を打ちつけるな。馬鹿者。
隣室にまで音が漏れていたらどうするつもりだ。
ああ、頭がくらくらする。

向きを変え、再度抱え上げた。
光伸のしがみついてくる腕の力が強い。
今日は少しばかり手荒な気もするが、続けていいということだろうか。


317 20040815



いつの間にほつれていたのか、胸元からボタンが一つ。机の下に転がっていく。
ボタンを拾い机の下から顔を上げると、目の前に土田が立っていた。
「シャツを脱げ」
「は?」
「ついでだ。付けてやる」
「あ、ああ。頼む」
一瞬何事かと思ったじゃないか。
縫い物のついでに俺のボタンもつけてくれるらしい。
太い指で器用に縫いつける様を見ていた。
「ほら、終わったぞ」
「うまいものだな。礼を言う。良い嫁になるぞ」
「誰が嫁だ」

後日。
「すまんが、また頼む」
「お前のシャツのボタンはよく取れるな」


ハサミでぶちぶちとボタン全部取っちゃいそうだけど。土田にバレバレだからやらない。地味に手でくきくきと糸を弱める。
……わびしい。


318 20040816

釦その2

「すまんが、また頼む」
「お前のシャツのボタンはよく取れるな」
ばれたか?
「お前の外し方が荒いのだろう」
「そうか……済まん」
少し胸が痛んだ。


迷惑。


「何を見ている」
「着替え」
「だから、どうして見ているんだ」
「お前が寝間着に着替えるのを待っている」
「は?」
「またシャツのボタンが取れると困るだろう」
「は?」
「……」
「俺が寝間着を着る前に、こちらへ来れば良かろう」
「それもそうだな」
今、何を言った?何を言われて何と返した?
気が付いたら憲実が前にいて、寝間着の裾を割っていた。
「待て、土田」
「待たん」


319 20040826

現代版。携帯電話

混雑した駅。

「土田、どこにいる?」
「駅の北口だ」
「早く来い」
「ああ」
「そうだ。お前、服の色は?」
「――」<切った
「土田?おい?」

返事のない携帯片手に弱る金子。

「勝手に切るな、馬鹿」
「悪かったな」
「!」
「遠目にお前の姿が見えた」
「いきなり後ろから話しかけるな馬鹿者」
「みつけたのだから携帯で話す必要はなかろう」
「この人混みで見失うかもしれんだろう」
「俺がお前を見失う?」
「ああ」
「どうして?」
「……」

照れ隠しに頭抱えた振りをして、ずんずん歩き出す金子。


320 20040826

のりーまいらーっ、そ・すいー

いとしのノリー。
金子が土田を泣かす?

無理。

「金子起きろ」
「んー」
どがっ!
「うっ」
寝返り打って、かかとが土田の向こうずね直撃!

あり得るとしたらこのくらいか。
逆はありなんだけどな。


321 20040827

どのイベントも楽しいけれど

込み家1日目は「女の子がくさい」
込み家2日目は「続・女の子がくさい」
込み家3日目は「くさい男達」
SF大会1日目は「くさい部屋もある」
SF大会2日目は「二日酔いで辛そうな人がいる」
WFは「アルコールくさい人とすれ違う」

上記イベント共通点「ゴッグみたいな人がいる」

その辺うろついてから込み家会場へ入ると人の幅が1.2倍に感じられます。


322 20040827

こすりあい、むちゅう

向かい合って座って。金子が土田の足またいで。
互いに右腕伸ばして。
土田は右腕一本なので、金子が左腕を土田の首にまわしてちう。

耽美って何。


323 20040828

あと2枚

「木下、気が散るんだが」
「そうですか?」
「ああ」
「では下の部屋で待たせて頂きます。そうだ、土田先輩にお願いしてお茶をいれて頂こうかな」
「とっとと行け。茶でもなんでも飲んでこい」
「ああ、でも。この時間に起きてらっしゃるかどうか。既に寝間着に着替えてお休みかもしれませんね」
「待て」
「可愛いですよね、土田先輩の寝顔」
「待て木下!お前いつ土田の寝顔を見た?」


324 20040829

寝起き

「金子、起きろ」
顔を覗き込む。
目が開いたかと思うと両腕が伸びてきて接吻された。
朝からたぬき寝入りか。
そのまま舌を受け入れていたら金子の両腕がぱたぱたと布団の上に落ちた。
「貴様、寝ぼけているのかっ」


325 20040830

寝起き

「金子、起きろ」
顔を覗き込む。
揺り動かそうとして手が止まる。
寝返りを打った目尻から涙が一滴こぼれ落ちた。
起こそうか、起こすまいか。
どうしたものやら。


この土田、起こすどころか頭を撫でて胸をぽんぽんたたいて寝かしつけてしまいそうだ。


326 20040902



本当に左腕だけか?
そこにあったのは左腕だけなのか?
あの若い兵が認識できなかっただけではないのか?
そこに首はなかったか、土田の、体は、

「金子、金子起きろ!」

遠慮なく人の顔をたたきおってからに。
手を伸ばして確かめる。
ああ、首は繋がっているな。
首だけ確認しても心許ないので、胸元にも手を伸ばす。
うん。胴がある。
左腕はないが右腕はある。
手首を握ると脈もある。
顔は相変わらずの仏頂面だ。
よし。それでいい。


うなされているのを叩き起こしたら。
べたべたと人を触るだけ触って満足げにうなずくと再び寝入ってしまった。
なんなんだ。
もううなされてはいないようだから、まあいいか。


327 20040902

ばーよえーん!

「光伸」
「おお、おお、その響き!」

土田に名前を呼ばれた金子な感じ。


328 20040902

あと1枚

「僕を睨まずに机の上の原稿を睨んでいただけませんか」
「木下!」
「誰かさんが原稿をあげてくれないと、心配で土田先輩は寝床にも入れず座って待ってらっしゃるんですよ」
「む」
「今頃うたた寝してるかも。あれがまた可愛いんですよねえ」
「……」
「はい、あと1枚!書き上げていただかないと」
「……」
「もちろん手抜きはいけませんよ。金子先生はそんな事されないと思いますけど」


むー。まゆはこんなあおり方しないだろ。これじゃ逆効果だ。
もっと賢くヤな感じに。


329 20040902

もう少し

「どちらへ?」
「かわやだ」
「僕も行きます」
「逃げはせん!」
「当たり前です」

「先生、そちらは違うんじゃないですか」
「……」
「そっちは土田先輩の部屋でしょう」
「うるさい」

「どうした?もう原稿はあがったのか?」
「起きているじゃないか!」
「どうしてあんたはそうなんです?」
「何かあったのか?」
「お前がああ言うから見に来たのに!」
「書き終えてから来ればいいでしょう!」
「は?」
「ああ、もう。いいからとっとと原稿あげてくださいよ」


332 20040906

土田が軍帽かぶったまま接吻したら。たぶん。

ごっ!

「痛いっ、貴様何をする!」
「すまん」
「馬鹿者じっとしていろ!」
「ああ」

金子が角度つけてちう。


333 20040908



しまった。
まあ、なんとかなるな。


向かい合って食事を終えて。
「土田、お前腕をどうした」
「これか。火傷だ。うっかり鍋に触れてしまってな」
「いつ」
「夕飯の支度をしている最中に」
「手当はしたのか」
「薬を塗って布を巻いた」
「なぜ俺を呼ばん」
「お前の手を煩わせることもないと思った」
「土田」
「なんだ」
「次があったら困るが、今度こういう事があったら俺を呼べ」
「分かった」
「まだ暑いのにそんな服を着て、俺の目をごまかせるとでも思ったのか」
「すまん」
「馬鹿者が」


334 20040909



長袖?暑くないのか?
食卓に向かい合って座る。
土田の腕から、ちらちらと白い物が目に入る。
包帯か?
あれで隠したつもりなのか。
こいつは。俺が原稿に向かっているから呼びもしなかったのか。
ただ一言、呼べばいいものを。
面白くない。


335 20040909

倉庫で一服

「お前が?俺は構わないが」
箱を向けると、ぎこちない手つきで一本取り出し口にくわえた。
「ほら」
マッチの箱を手渡す。
煙草の先に火を近づけても火が点かないので不思議そうな顔をしている。
「貸してみろ」
火をつけ返してやる。
「吸えるか」
問うまでもない。口にくわえたまま渋い顔をしている。
「土田、無理をするな」
手から取ってもみ消す。
「口をゆすいでこい」
何を考えていきなり吸いたいなどと言い出したのやら。


336 20040909

もどかしい

時折、腕が触れるくらいで。
指をゆるゆると動かし続けている。
もどかしい。
己の手を伸ばしたくとも、一度背にまわしてしまった腕は動かせそうにない。
離そうと腕の力を抜いた途端、より強く擦ってくる。
たまらず声を上げると口を塞いでくる。
土田のくせに。


337 20040910



いつになったら髭を剃るのだろう。
かなり機嫌を損ねてしまったようだ。
木下相手に話しのネタにして笑っているようだが、まだ機嫌は直っていないだろう。

触れてはいかんのだろうか。


338 20040910

けむい

幾度も口をゆすいだが、まだヤニ臭い。

「こんな狭い場所で二人で吸い出したら煙くてたまらんぞ」
「どうしていきなり吸いたいだなんて言い出したんだ?」
「お前は煙草よりも竹刀を持っているほうが似合いだ」
「口寂しいのなら俺が相手をしてやるぞ?」

にやにや笑いながら話しかけてくる。
相手をすると金子が言っているのだから遠慮することもあるまい。
うるさい口に蓋をすることにした。


339 20040912

キッスは目にして?

椅子に座ってうつらうつらと。

「こんなところで居眠りか」

前髪をかき上げて。なにか額にふれた。
目を開けて振り向くと土田の後ろ姿。
今、何をした?


342 20040913

倉庫

確かに、この場所で最初に誘ったのは俺だが。
何もこんな柳行李の上ですることはないだろう。
背中が痛い。
顔から何まで丸見えじゃないか。
行李から落ちないよう、土田につかまりこらえるのも腹がたつ。
キシキシ鳴るのも耳障りだ。

床の上は痛そうだ、だと?
床の上の方がまだマシだ。
この、馬鹿。


343 20040913

嫉妬

「土田、お前もしや、あの作家の筆名を知っていたのか」
「ああ」
「どうして俺に教えん!」
「知らなかったのか?」
「ああ、今回の件であの男の事を調べるまで知らなかったとも!」
「学生の時分会話をしたことがあっただろう?」
「……む」
「知っているとばかり思っていたが。何をそんなに怒る」
「う」
「大体あれから何年経ったと思っている」
「うるさいっ」

もし、土田が水川の筆名を知っていたとしても、抱月と要から口止めされなくても言わなかったような気がする。
金子が(こっそり隠したつもりで)夢中になって読んでいた本の作家だと知っては尚更のこと。


344 20040913

作家と土田

思い切って訊ねてみた。
「あんたの筆名は『水川抱月』なのか」
「ああ、そうだよ」
「……」
「『誰かさん』から聞いたのかい?」
「いや、姓が『水川』だからもしやと思ってな」
「ふうん。読んでくれたの?」
「すまん。……書店で名をみかけただけだ」
金子が大事に抱えていたとは言えない。
「素直に言うね」
「すまん」
「てっきり『誰かさん』から聞いたもんだと思ったよ」
「アレは全く気付いておらん」
「ふふ、学年一の秀才なのに未だに気付かないんだ」
「そうらしい」
「可愛いねえ、君の『リーベ』は」
「……」
「君も」
「は?」
作家は笑いながら好物の団子を頬張った。


345 20040914

土田は「チェストー!」と叫ぶか否か。
突きの時、そう叫ぶ流派があったような。


348 20040915

倉庫

やっぱ格子窓つかんでやってもらわないと。

土金の場合

「嫌だ」
「どうして逃げる」
「誰が逃げるだと?」
「何が気に入らんのだ」
「……」

脇をすり抜けて逃げればいいのに、つい奥へ逃げてしまう金子。
お馬鹿さんです。

「しつこい。来るな」
「顔も見せられんのか」
「ふん。話すことなぞない」

そっぽ向いていたら後ろから腰を抱き込まれて捕まった。

「放せ」
「お前が話すまで離さん」

土田に、ぎゅーって抱き込まれて金子がじたばたしている内に。
もぞもぞと。以下略。


金土の場合

奥でやって。壁を這う土田の手を見て。
「何もつかむのがないのは辛いか?」
「う……」
「このままそこまで歩け」
と、壁伝いに格子窓まで繋がったまま歩いてもらいましょう。

怪我すんなよー。


349 20040915

赤子のりりに赤い前掛けかけて。(金色で「金」の字入り)
嬉しそうに金子が抱っこしている姿が脳から離れません。
金太郎の金の字のような気がするけれど、金子の金の字としか思えない。
対は「白パンツはいた子供金子を片手抱っこする土田」

赤子のりりによだれべたべたのおせんべ「食べろ」と差し出されて困る子供金子とか。

NINNIN2回見て赤と白が脳に焼き付いたのだろうか。


350 20040916

現代版大学生

金子は外車。単車の免許は持っていない。
土田は中古の単車。

土田とツーリング行きたくて、免許とろう思って相談したら目一杯反対されて。
数日後。しょげている金子にメット渡して「今日だけだぞ」とタンデム。今日だけと言いながらバイト代はたいて金子に新品のメット買っていたり。サイズ合わせどーすんだ。んー。俺の古いやつでもいいか?ときく方がいいかも。でもグローブは新品のものを。
新しいメット買うから選ぶの付き合えと言って、店に連れてきて選んでもらって。そのまま新しいほうを金子にかぶせて走っちゃえ。

ちょっと走るだけと言いながら景色のいいところを選んで長い時間走ったり。少しずつ体重移動に慣れてきた金子に気付いたり。


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