この世界の人々は、人種や性別を問わず、三つの階級のいずれかに分類される。
 「Evangelist(エヴァンジェリスト)」「Majority(マジョリティ)」「Minority(マイノリティ)」
 階級によって、待遇や居住区域なども明確に分けられている。

 しかし18歳の成人の儀を迎えるまで、学生の間だけは、三つの階級が同じ場所で
 共に学び、共に生活することになる。

 これは彼らが大人になる前の、最後の三年間を切り取った物語。

 

 聖アクシス学院は、とても規模の大きい学校で、生徒全てが生活する寮や
 ショッピングモールなども含めて、近辺は有名な学園都市となっている。
 翼と王冠が形取られた校章には、ここから未来へ羽ばたく若人たちへ向けた
 メッセージが込められている。

 凛とした精悍さを際立たせる白を貴重とした制服は、男性と女性ともに
 デザインが豊富で、文武両道に励む学生たちを彩っている。
 
 生活区域は男女で完全に分断されており、授業のみ共通となる。
 
 

 季節ごとに様々なイベントがあるが、その中で最も盛大、かつ重要視されているのが、
 通称「天空杯(クラウンカップ)」呼ばれている、卒業前の闘技イベントだ。
 「天空杯」は「エヴァンジェリスト」と「マイノリティ」が二人一組で出場し、
 勝敗を争うもので、全ての頂点に立った一組は、「セレスティアルクラウン」
 と呼ばれ、最高の栄誉と名声を手にすることができる。

 開催時期は夏終わり、秋口から12月にかけての数ヶ月で予選〜本戦が行われる。
 「デュエルサークル」と呼ばれる、専用の円形闘技場が戦闘の舞台だ。

 ◆ルール
  ・ 「エヴァンジェリスト」は高等部三年生だが、ペアとなる「マイノリティ」は
    高等部であれば一〜三年のどの学年から選んでも構わない。

  ・ 「エヴァンジェリスト」は、戦う前に、運命共同体となる「マイノリティ」に
    福音を授ける。
    福音とは、「エヴァンジェリスト」だけがもつ能力の付与であり、
    「マイノリティ」が「エヴァンジェリスト」の身体の一部に口付けることで
    能力の付与が完了する。
    能力を付与されたマイノリティは、能力が続く間、エヴァンジェリストと
    同じ瞳の色になる。
    ※儀式のキスのため、必ずしも愛情表現とイコールではない。

  ・ 「マイノリティ」は「エヴァンジェリスト」から授けられた能力を使い
    相手の「マイノリティ」と戦闘を行う。

  ・ 戦闘続行不可能、もしくはどちらかの「エヴァンジェリスト」が負けを
    認めた場合に戦闘が終了する。

  ・ あくまでイベントであり、生命を奪うような行為は審判に止められる。

  ・ 天空杯に出るために一度組むと、ペアの相手を変えることはできない。
    ペアの解散はできるが、その後天空杯に出場することはできず、
    特にエヴァンジェリストは「見る目がない」と周囲に揶揄される。

  ・ 
「エヴァンジェリスト」と「マイノリティ」は、同性の組み合わせでなくてはならない。


 「セレスティアルクラウン」の栄光を手にした者は、その後の就職や生活に至るまで、
 社会から多大なる支援と優遇を得ることができる。

 
 
 エヴァンジェリスト

 階級の最高峰、「神の子ら」と呼ばれる人々。
 不思議な力を有しており、それを「福音」として他人に宿すことで、人智をこえた
 能力を発現する。

 福音を授ける時、瞳の色が変化する。
 その色により、付与できる能力の種類が異なる。

 ・ 赤 :福音を授けた相手の身体能力を強化する
 ・ 金 :福音を授けた相手の武器に特殊効果を宿す
 ・ 紫 :福音を授けた相手が攻撃タイプの魔術を使えるようになる
 ・ 緑 :福音を授けた相手が幻術、幻覚タイプの魔術を使えるようになる

 エヴァンジェリストは家系で輩出されることが多く、プライドの高い者が多い。
 また、制服にそれぞれマントをつけている。
 マントの種類やデザインは、自身の家に歴代伝わっているものが多いため、様々。

 
 マジョリティ

 最も人数の多い階級。一般人。優秀な人もいるが、出自で差別されることを
 口惜しく思って「エヴァンジェリスト」を妬む者も多い。

 なお「マジョリティ」からエヴァンジェリストに見初められると「マイノリティ」という
 階級に遷移する。

 

 マイノリティ

 エヴァンジェリストの福音の能力を最大限に活用することができる者。そしてその階級。
 マジョリティの中でもごく少数しかおらず、優秀なマイノリティは、エヴァンジェリストと
 同じ、もしくはそれよりも立場を上とすることがある。

 元々身体能力が高かったり、文武どちらかに秀でている者がマイノリティとなることが
 多いが、例外もある。
 エヴァンジェリストはマイノリティとなりうる人材を見極めることができるが、
 自身の福音のタイプとの相性もあるため、ペアになる際には慎重に選ばなければ
 ならない。

 マイノリティは天空杯に優勝すれば、エヴァンジェリストと同等の権力を得ることが
 可能なため、ペアの誘いを受けた際には、積極的に承諾する場合が多い。

 

 ・ 診断(http://shindanmaker.com/528122)を元にした、世界観共有企画です。
   自由に診断内容や、設定を元にして、創作をしていただいて問題ありません。
   ここに書かれていない、細かい設定はご自由に想像していただいてかまいません。
   診断だけをベースに、ご自身の設定で創作していただくのもOKです。

 ・ BL、GLはもちろん禁止しておりませんが、元々ブロマンスやりたい!から
   はじまった設定なので、限りなく恋人っぽくみえるけどなんとギリギリ
   そうじゃないラインを攻めていただくのもなかなかオツではないかと
   個人的に思ったりします。

 ・ 専用ハッシュタグは「#セレクラ」です。

 ・ 何かありましたらツイッター(http://twitter.com/cc_sousaku)まで。



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