ポイントサイト

 最近はものを調べる時はインターネットで検索するのが普通になりました。インターネットが普及する以前は百科事典で調べたり図書館へ行って調べたりしていました。しかしどんなに大きな図書館に行っても、インターネットでキーワードをいくらか入力して検索するほど効率のよい検索はできません。それでインターネットは現代生活に欠くことのできないものになったのです。インターネットで調べるのが便利だということで、多くの人がインターネットを利用します。多くの人が利用しますからインターネット上の広告が効率的なものとなります。グーグルの2017年の売上は1108億ドルです。1ドル100円として円に換算すると、11兆800億円です。その86%が広告の売上です。つまり9兆5288億円が広告の売上です。インターネット広告で莫大な金額をかせいでいるのです。
 人にインターネット上で広告をよく見てもらうにはどうすればよいのでしょうか。広告を見てくれるとポイントがつくようにすれば人はそのポイントを得ようとしてよく広告を見てくれると思われます。それで広告を見てくれるとポイントをつけるサイトが現れました。これがポイントサイトです。ポイントサイト運営会社は企業からもらう広告収入のかなりの部分をポイントという形で広告を見てくれた人に還元します。広告を見るだけでポイントがもらえますから、さらに多くの人がポイントサイトの広告を見ることになります。さらに多くの人がポイントサイトの広告を見るからポイントサイトに広告を依頼する企業がさらに増えます。ポイントサイト運営会社の広告収入はさらに増えます。それでポイントサイトの広告を見る人にさらにポイントを還元することになります。
 現在、ポイントサイトはクレジットカードをつくったり、銀行口座を開くことにもポイントをつけています。楽天ショップで買物をする時もポイントサイトを経由して楽天ショップを開くとポイントサイトのポイントがつきます。楽天トラベルやじゃらんでホテルを予約する時もポイントサイトを経由して予約するとポイントがつきます。このポイントサイトのポイントが1%とか、1.5%とかつくのです。2018年現在、年会費無料のクレジットカードで一番高いポイントがつくのは1.5%でしょう。クレジットカードのポイントぐらいはポイントサイトを経由するだけで簡単につくことになります。ポイントサイトを経由して楽天ショップなどを開き、クレジットカードで買物をすれば、ポイントサイトとクレジットカードのポイントを二重取りできることになります。
 ポイントサイトはハピタスとかモッピーとかG Point とかいろいろあります。私がよく利用しているのはハピタスとモッピーです。ポイントの現金への交換が簡単で便利だからです。ハピタスは現金に交換して銀行に振り込むのに手数料はいりません。モッピーはドットマネーに交換して、ドットマネーから現金に交換することで手数料をなくすことができます。どのくらいのポイントがつくかは広告している企業により、またポイントサイトにより、また月日により変わります。今日、ハピタスで楽天カードの発行のポイントを見てみると9000ポイントとなっています。ハピタスの9000ポイントは9000円に交換できます。ハピタスを経由して楽天カードをつくるだけで9000円のお金がもらえるのと同じことです。勿論ハピタスを経由しなければこの9000円はもらえません。9000円というのはかなりの額です。現在の円普通預金の利率は年0.001%です。年0.001%の利率で9000円の利子を得るには9億円の金を1年間預けておかなければなりません。実際は利子課税で20%取られますから手取り利子は7200円にしかなりません。ハピタスを経由して楽天カードをつくるだけで9億円を1年間預けておくよりもたくさんの金額を得ることができるのです。ハピタスでDELLを見てみると5.4%のポイントと書いてあります。購入金額の5.4%の金額がもどってくるのです。事実上5.4%の割引と同じです。車検のようなものでも、ポイントサイトを経由して予約するとポイントがつくことがあります。
 ポイントサイトで少し困るのはポイントがつくのが遅いのです。30日~120日してポイントがつきます。忘れてしまった頃にポイントがつくという感じになります。
 ポイントサイトを経由するのはほんの少しの手間です。それでいて少なからずの金額が帰ってきます。ポイントサイトを経由するとお金が帰ってくるということを知っているだけで、年月が経つとかなりの金額の節約になるでしょう。

ハピタス