中国旅行の注意点

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    中国へ旅行に初めて行く人のために気を付けることを列挙します。これは2025年6月時点のことです。

1 中国はインターネットの規制があります。通常にインターネットに接続したのでは、GoogleやchatGPTは使えません。GoogleやchatGPTなどを使うには、VPN(Virtual Personal Network)を使わなければなりません。中国当局の規制は厳しく、よく使われるNord VPNやExpress VPNでもつながらないことがあります。私は中国に特化したVPNであるUCSSと日本のVPNのカベねこ VPNを入れて行きました。Windows、Androidではあまり問題なくつながりましたが、Linuxはきれいにはつながりませんでした。どのVPNを使うかに関しては、毎月上海でいろんなVPNを実証し、どれがよくつながるかを報告してくれているサイトがあります。
https://vpn-navi.com/vpn_vod/
これを参照してVPNを選ぶとよいと思います。VPNのインストールは日本にいる時にすませておく必要があります。中国に来ると、インターネットが十分につながらないからです。また念のため二つのVPNをインストールしておくのがよいと思います。UCSSとカベねこ のように、プロトコールの違うのを二つ選ぶのがよいと思います。
2 現地の人は決済に関してはAlipayやWeChat Payでしています。たいていの所は両方使えますが、一つしか使えない所もあるため、両方ともインストールしておく必要があります。WeChatは日本のLineのようなアプリで連絡に使います。私もこれをインストールしてあったから、ガイドとの連絡ができて助かりました。ただしWeChatは長く使っている人の協力がないと、現在インストールできないようです。中国の方にお願いする必要があります。
3 Alipay WeChat Payは日本のクレジットカードを紐付けて決済しますと、海外事務手数料がかかります。また為替もVisaやMasterCardの独自の為替で両替され、市場の相場よりは、不利な為替になっています。それで海外事務手数料がかからず、為替も市場の為替に近い為替になっているRevolut、Wiseのカードをつくり、これを紐付けたほうがいいです。WiseはAlipayやWeChat Payに対応していると言われていますが、日本でつくったWiseは使えないと言うサポートもいます。私はWiseは使わなかったから、実際はどうなのか、はっきりとしたことはわかりません。Revolutはサポートは対応していないと言いますが、実際に使えたという報告が多く、私も使うことができました。Revolut、Wiseはプリペイドカードであるため、為替が有利な時に両替しておくこともできます。
4 首都国際空港ではSIMはあまり売られていません。Terminal3で、SnailMoboileが自動販売機で販売しています。私は購入しましたが、activateができず、問い合せても返事が来ません。店も北京にないため、結局2000円無駄にしただけになりました。百度MAPを使うにはSIMは必須です。Amazonで売っているUniComの中国本土・マカオ30日データ通信カードは、ネット規制の影響を受けずにネットにつなぐことができます。activateも簡単です。私は重宝しました。これを日本にいる間に買っておくべきです。ただしこのSIMはデータ専用で、電話番号はありません。
5 中国は観光地の予約をするのに、中国の電話番号が必要だったり、ホテルでWiFiにつなぐのに、中国の電話番号が必要なこともあります。だから中国の電話番号がついているSIMも手に入れておくべきです。私は現地で買えるだろうと思って、日本で買わなかったのですが、あまり売っていない印象です。私は結局中国の電話番号なしで過ごしましたが、不便なことが少なくありませんでした。日本にいる時に中国の電話番号がついているSIMも手に入れておくべきかもしれません。ただし日本で買うと、期限切れのものが送られてきたとかの報告もあります。
6 現在、中国はスマホ決済になっていますが、現金が使えないということでありません。同じAlipayでも現地の人が使うAlipayと外国人の使うAlipayは違います。国際カードを使うと店側に3%の負担がかかります。国内カードなら1%未満のようです。だから店側は手数料負担のない現金をむしろ喜ぶこともあると思います。しかし100元のような大きな単位のお金はお釣りがないことがあるため、現金決済するなら、10元札ぐらいをたくさん準備しておくのがよいと思います。地下鉄の自動販売機も現金は使えます。しかし使い方が複雑です。私は10元札を入れてお釣りをもらう方法しかできませんでした。1元札を複数入れると受け付けませんでした。一度1元札を複数まとめて自動販売機に入れると取り込まれてしまい、切符が出てこないことがありました。駅員さんに言うと、私の言うことを信じてもらうことができて、返金はしてくれましたが。
7 AlipayをSuicaのようにタッチ決済で使えるように設定するには、中国の電話番号が必要です。バスはタッチ決済でしか乗れないため、バスを利用したければ、どうしても中国の電話番号が必要です。バスが利用できないと、確かに不便です。
8 中国のタクシードライバーはレベルが低いように思います。私は空港からわずか2kmのホテルに行こうとした時に、タクシーを使いました。ホテルの住所を中国語で書いたものを手渡しているにもかかわらず、ホテル名は確かに同じなのですが、おそらくチェーンホテルで別の遠いホテルまで連れていかれました。わざとでしょうか。ホテルが違うから半額しか、払えないと言いましたが、ドライバーが納得しないので、結局全額を払いました。私の百度MAPでも、きちんと経路を表示するのに、どうしてプロのタクシードライバーにわからないのかと思います。タクシーに乗る時は、百度MAPの経路を見せたほうがいいかもしれません。



2025年6月26日作成