FM送信器 STM501
2012.6.24


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製品外観 





<主な特徴>

入力信号を直接周波数変調し、FM放送帯で微弱電波を出力するFM送信器です。 ステレオ変調器などのエキサイタとして使用できます。
別途、用途に合わせてアンテナ、ステレオ変調器、フィルタ、ケーブル等をご用意下さい。
価格は、本体、ACアダプタ付 25,000円(送料別)です。



<製品説明>

・本器は主にステレオ変調器等からのMPX(マルチプレックス)信号を入力し、FM変調しRF出力するものです。オーディオ信号を入力することでモノラルFM送信も可能ですが、プリエンファシスおよびオーディオ帯のフィルタはありません。

・ステレオ変調器としては、ナショナル製VP-7635(生産完了品) 等があります。ステレオ音声信号からMPX信号を生成することができます。

・電波法の規定により、実用受信可能範囲は障害物無しの環境において、ポケットラジオで半径20m、カーラジオで40m程度に制限されます。本器は電波出力の強度を幅広く変えることができますが、一般的な無指向アンテナ(ダイポール)使用の場合に電波法制限内となるように調整し出荷します。アンテナ種類や設置環境、ケーブル長、送信周波数等により実際の電波強度は変化します。使用環境に合わせて電波法制限内最大に出力を調整したい場合は、専門知識と測定器が必要です。

・入力は市販の一般的な据置型音響機器出力レベル(ラインレベル)から業務用機器+4dBuにも対応。約7Vp-p以上の入力はクリップします。2極標準フォーンジャック(6.3mm)、アンバランス(シングルエンド)入力です。

・送信周波数は3つのロータリースイッチにより直接設定できます。3つのスイッチの並び順に、○○.○MHzに設定します。

・「LOCKED」LEDは設定した周波数で正常に出力されている時に緑色点灯、電源立ち上げ時、周波数設定変更や動作異常時には赤色点灯します。電源投入後、周波数がロックするまで1分程度かかります。この間LEDは赤色となり、電波出力は自動的に最低レベルに絞られます。

・周波数設定、変調度調整、送信電力調整の各操作は筐体の蓋を開ける必要があります。

・送信機本体からの電波漏洩は非常に低レベルであり、周囲に与える影響や送信電波との干渉も極小です。接続するケーブルからの電波放射も抑えられています。

・本器に対応する各ケーブル等を別途ご用意し添付することもできます。ご相談ください。


<仕様>

・送信周波数 :76.0〜90.0MHz 0.1MHz間隔
・発振方式 :PLLシンセサイザ方式
・送信周波数安定度 :<±5ppm
・送信電力 :最大0.2mW(-7dBm)以上 最小0.02μW(-47dBm)以下(連続可変)
・送信電力出荷設定 :-43dBm±1dB@83MHz
・送信電力安定度 :2dB以内
・送信電力周波数偏差 :2dB以内
・スプリアス :<-65dBm(高調波含む、0〜2.2GHz、全出力範囲)
・出力インピーダンス :公称50Ω
・出力リターンロス :15dB以上(VSWR<1.5)
・変調方式 :FM
・アンテナ接続端子 :BNC-J
・音声入力端子 :標準フォーンジャック(1/4")×2
・音声入力 :アンバランス方式
・入力インピーダンス :約10kΩ
・定格音声入力レベル :+4dBu(-20dB以上連続可変)
・音声周波数特性 :20Hz〜100kHz 偏差0.1dB以内
・変調レベル偏差 :1dB以内(@送信周波数76〜90MHz)
・変調レベル安定度 :1dB以内
・THD :<0.1%@1kHz(≦300kHzDeviation)
・S/N :>70dB@20Hz〜15kHz(75kHzDeviation)
・群遅延 :0.2usec以内@20Hz〜100kHz 特性図
・プリエンファシス :なし
・モニタLED :送信異常
・電源 :本体DC15V、ACアダプタ使用AC100V 50/60Hz
・本体消費電力 :<2W
・性能保証温度範囲 :+10℃〜+40℃(周囲気温)
・動作温度範囲 :-10℃〜+50℃(周囲気温)
・筐体寸法 :119mm×94mm×34mm(突起物含まず)
・筐体材質 :アルミニウム
・付属品 :ACアダプタ、調整用ドライバ、取扱説明書 各1

全ての特性は送信周波数76〜90MHz全域において有効です。
詳細は随時追加します。仕様は変更する場合があります。


<評価環境>

チューナ :SONY ST-S333ESJ
インピーダンスアナライザ :MFJ-259B
スペクトラムアナライザ :Anritsu MS2601A
直線検波器 :meguro MDA-453
ゲイン・フェーズアナライザ :hp 4194A
オーディオ測定 :WaveSpectra(オーディオインターフェイス:ESI Juli@ )


<注意事項>

・許可無く設置できる微弱無線局は、電波法の規定内(無線設備から3m離れた場所で、500μV/m以下)である必要があります。また他の放送、通信に妨害を与えないよう留意して下さい。

・屋内据置使用を前提に作られています。耐候性、防水能力はありません

・日本国内でのみ使用して下さい

・パネル面の印字はステッカですので、強くこすったりすると剥離する場合があります

・ご購入後3年以内の故障は、無償修理いたします。但し不適切な取扱いが無いことが条件です。筐体の傷などは修理対象外です。




お問合せはtxDesignトランスミッタ担当 までどうぞ。

ミニFMについては「ミニFMでも始めてみるか。」も参考にして下さい。