PLL方式FMステレオ/モノラルトランスミッタ STM303
2013.12.6


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背面からの外観
底面からの外観


<主な特徴>

国内FM放送帯内(76〜90MHz)全チャンネルで微弱電波を送信することができるFMステレオ送信器です。
電波法の規定における許可・免許不要の微弱電波出力に対応しています。
ミニFM放送局開設、場内放送やガイド、各種催し、イベント等幅広くご使用いただけます。
別途、用途に合わせてミキサ、マイク、ケーブル等をご用意下さい。
価格は、ACアダプタ、ロッドアンテナ付 税・送料込 28,500円です。


<製品説明>

・電波法の規定により、実用受信可能範囲は周囲の環境や受信器の感度により変わりますが、障害物無しの見通し距離で、おおよそ半径10〜20m以内に制限されます。本器は電波出力の強度を幅広く変えることができますが、付属ロッドアンテナ使用の場合に電波法制限内となる出力で出荷しています。

・微弱電波の発信には機器の登録や許可申請等は一切必要ありません。国内であればどなたでもご使用になれます。

・アンテナは市販のFM放送帯対応のものをご使用状況に合わせてご用意下さい。電波法の許す最大限の受信範囲を得るには、周囲に障害物が無くある程度(3〜5m)の地上高に無指向性のアンテナを設置することをお勧めします。
当方では扱っておりませんので、アンテナメーカ、販売店等にお問い合わせ下さい。一例として屋外設置用アンテナは、日本アンテナ製の受信用1素子FM専用ダイポールアンテナ「AF-1-SP」を垂直に設置し、同軸ケーブルは5C-2Vや5C-FB相当をお勧めします。
この場合インピーダンスは、ケーブルが75Ωで送信機が50Ωとなりますが、特に問題はありません。また、上記のアンテナは受信用ですが微弱電波の送信には使用可能です。

・簡易的に屋内で送信器の周囲に電波を飛ばしたいだけであれば、付属のロッドアンテナを本体に直接接続し、垂直に曲げ最大に伸ばして(約0.6m)使用して下さい。短くする程、発射される電波が弱くなります。また、倒れやすいのでご注意下さい。

・付属のACアダプタの他、下記仕様の電源やシガーソケットが利用できます。
電圧:DC12〜18V 供給電流:300mA以上 プラグ:内径2.1mm 外径:5.5mm 極性:センタープラス

・送信周波数は3つのコードスイッチにより動作中でも直接設定できます。3つのスイッチの並び順に、○○.○MHzに設定します。

・「ON AIR」LEDは設定した周波数で正常に出力されている時に緑色点灯、電源立ち上げ時、周波数設定変更や動作異常時には消灯します。電源投入後、周波数がロックするまで十秒前後かかります。

・入力は市販の一般的な据置型音響機器出力レベル(ラインレベル-10dBV)から業務用機器+4dBuに対応。市販のほぼ全てのCDプレーヤ、ミキサ出力、PCのサウンドカード出力、iPod等のポータブルオーディオに対応します。入力音声信号の最大振幅は約0.3Vから5V(peak to peak)まで対応します。入力レベルに合わせて底面のゲイン切替スイッチを選択し、背面のボリュームで調整します。

・一般的なマイクロフォンはレベルが低く、直接接続しても十分なレベルになりません。マイクを使う際はミキサなどの機器を使用して下さい。

・変調度モニタLEDが装備されています。標準変調レベル以上のピークレベルを検出すると橙色に点灯(約0.2秒ホールド)します。適切なレベル監視が可能です。エンファシス後のL,R両信号検出です。

・音声入力端子はアンバランス入力です。3極のミニフォーンジャック(3.5mm)となっています。端子の接続は一般的なものと同一で、先端からL,R,GNDです。

・本器はステレオ送信とモノラル送信を底面のスイッチで切替できます。ステレオ受信するとモノラルに比べノイズが増加するため、実質的に受信エリアが狭くなります。ステレオの必要が無い場合、モノラル送信に設定して下さい。

・モノラル送信時は、LR両方の音声が合成されます。送信音声レベルも合成されるため、その分ボリュームを下げる必要があります。片方のチャンネルのみの入力であればステレオ時とレベルは同じになります。

・底面のスイッチで、プリエンファシスのON/OFFを選択できます。通常はONで使用しますが、外部のエンファシス対応のコンプレッサ等を使う時はOFFにできます。入力音声の高域を落としたい場合(10kHzで-10dB)もOFFにします。

・本器は入力にフィルタを設けており、音声、CD等の音源を直接入力できますが、できるだけコンプレッサの使用をお勧めします。

・STM302の後継機となりますが、仕様が多少異なります。尚、予告なしに仕様を変更する場合があります。

・本製品には取扱説明書は付属しません。下記のpdfファイルをご覧の上、正しくご使用下さい。
STM303 取扱説明書(pdf)


<主な仕様>

・発振方式 :PLLシンセサイザ
・送信周波数 :76.0〜90.0MHz 0.1MHz間隔
・送信電力 :最大0.1mW(-10dBm) 最小0.1μW(-40dBm)(連続可変)
・変調方式 :FMステレオ/モノラル(日本標準方式)
・アンテナ接続端子 :BNC-J
・音声入力 :ミニ3極フォーンジャック アンバランス方式 ステレオ
・入力インピーダンス :約10kΩ
・適合音声入力レベル範囲 :0.3〜5Vpeak to peak
・エンファシス :50μS/OFF
・音声周波数特性 :20Hz〜15kHz@2dB
・ひずみ率 :<0.1%@1kHz (THD 100%変調時)
・S/N :>75dB (JIS A 100%変調時)
・LRレベル差 :0.5dB以内
・LRチャンネルセパレーション :>40dB@1kHz (100%変調時)
・モニタLED :送信中(緑色)、適正変調レベル(橙色)
・電源 :本体DC12〜18V対応 ACアダプタ 入力AC100V 50/60Hz 出力DC15V 0.8A
・本体消費電流 :150mA以下
・動作温度範囲 :0℃〜+50℃(周囲気温)
・筐体寸法 :120mm×120mm×25mm(突起物含まず)
・本体重量 :210g(代表値 ACアダプタ含まず)
・筐体材質 :アルミニウム
・付属品 :ACアダプタ、ロッドアンテナ、周波数設定用ドライバ
・電波法、電気用品安全法(PSE)対応 国内製造 RoHS非対応

※全ての特性は送信周波数76〜90MHz全域において有効です。
※最大周波数偏移±75kHz=100%変調
※出荷製品は全数検査を実施しています。
※詳細は随時追加します。仕様は変更する場合があります。


<注意事項>

・許可無く設置できる微弱無線局は、電波法の規定内(無線設備から3m離れた場所で、500μV/m以下)である必要があります。また他の放送、通信に妨害を与えないよう留意して下さい。
本送信器は微弱電波に対応しておりますが、出力を調整した場合や接続するアンテナの指向性が高い場合は、法定内とならないおそれがあります。

・屋内据置使用を前提に作られています。耐候性、防水能力はありません

・日本国内でのみ使用して下さい

・パネル面の印字はこすったりすると剥離する場合があります

・ご購入後3年以内の故障は、無償修理いたします。但し筐体が開けられていないことと不適切な取扱いが無いこと、天災、過失によらないことが条件です。筐体の傷などは修理対象外です。
製造番号で購入日を管理していますので保証書は付属しません。



ミニFM局については「ミニFMでも始めてみるか。」も参考にして下さい。

ミニFM、コミュニティFM開局時の電界強度の調査や機材アンテナ設置、各種ミニエフエム局開設、イベント放送やラジオレンタルなどについてもご相談ください。

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