FMステレオトランスミッタ STM108    04.11.16更新





販売終了しました
後継機については 「新型トランスミッタのお知らせ」をご覧下さい


<主な特徴>

「STM108」は、FM放送帯で微弱電波を送信することができるポータブル型FM送信器です。
別途アンテナ、ミキサ、マイク等を用意することで、限られた範囲内において
カーラジオやFMチューナなどで受信できる、ミニFM放送の運用が可能です。
又、場内放送やガイド、各種小規模な催し、イベント等にもご使用いただけます。
マイクを直接接続でき、ワイヤレスマイクとしても利用できます。

・可搬/据置両用型(ショルダベルト付属)
・充電池内蔵(動作中本体充電可能)
・フロントパネルに全ての操作、表示を集約。操作が容易
・ラインレベルからマイクレベルまでの幅広い入力に対応


<主な仕様>

・送信周波数 :76.0〜89.9MHz 0.1MHz間隔
・発振方式 :PLLシンセサイザ方式
・送信電力 :最大3mW以上 最小0.3mW以下(連続可変)
・出力インピーダンス :公称75Ω
・送信周波数安定度 :<±5ppm
・変調方式 :FMステレオ/モノラル(プラグの挿入による切替)
・アンテナ接続端子 :BNC-J
・音声入力端子 :標準フォーンジャック(1/4")×2
・音声入力インピーダンス :5kohm(アンバランス)
・音声周波数特性 :line:20Hz〜15kHz@-3dB mic:150Hz〜10kHz@-3dB
・LRチャンネルセパレーション :>40dB@1kHz
・音声入力フィルタ :4次チェビシェフLPF カットオフ15kHz、-10dB@19kHz
・S/N :>60dB@20Hz〜15kHz(ステレオ)
・全高調波ひずみ率 :<0.1%@1kHz(ステレオ)
・電源 :DC12V〜24V 0.4A(本体)/AC100V 50/60Hz(ACアダプタ使用)/内蔵ニッケル水素充電池
・外部電源入力端子 :内径2.1mmDCジャック 極性両対応
・バッテリ動作時間 :約10時間(充電時間:20時間以上)
・バッテリ設計寿命 :約1年(使用頻度が高い場合)
・消費電力 :約3W/充電時約5W(本体)
・筐体寸法 :W204/D170/H43mm(突起物含まず)
・筐体材質 :アルミニウム
・本体重量 :約1.3kg(電池含む、付属品除く)
・動作温度範囲 :+0〜+45℃(本体)
・付属品 :ACアダプタ、シガーソケットケーブル、ショルダーベルト、取扱説明書 各1

*アンテナは付属しませんので、FM放送(80MHz)帯対応のBNCコネクタのものを別途ご用意下さい。



<製品説明>




2つの音声入力コネクタは、モノラル(2極)又はステレオ(3極)の1/4イン
チフォーンプラグ(一般的なオーディオ用標準プラグ)に対応します。
プラグの挿し方によってステレオ/モノラル変調の切替を行います。
「R」端子にプラグが挿されてない場合、モノラル変調となります。何
れもアンバランス(不平衡)入力です。



「R」端子にのみ、ステレオプラグを挿した場合、チップ(先端)が左側
(Lチャンネル)、リング(中間)が右側(Rチャンネル)のステレオ変調とな
ります。
「R」端子にのみ、モノラルプラグを挿した場合は、ステレオ変調です
が、左側のみの入力となります。

「L・mono」端子にのみ、ステレオプラグを挿した場合、チップとリング
の両方の入力が合成されたモノラル変調となります。
「L・mono」端子にのみ、モノラルプラグを挿した場合もモノラル変調と
なりますが、レベルは半分になります。

「L・mono」「R」端子両方に挿した場合、リングはGNDに接続、チップが
それぞれのチャンネルに入力され、ステレオ変調となります。

受信がステレオ若しくはモノラルのどちらでも、送信側がモノラル変調
の方がステレオ変調より、送信電力が同じでも受信範囲が拡がります。
また、ひずみ特性が良くなります。


マイクはダイナミック型/コンデンサ型を問わず殆どに対応しますが、
感度が低いもの、出力インピーダンスが非常に高いもの、ファンタム電
源が必要なものや、プラグインパワーのものは直接使用できません。
バランス接続はできませんが、「L・mono」「R」両方の端子に挿した時
はコールド(リング)がGNDに落ちるので、アンバランス接続として使
用できます。
モノラルのマイクを接続する場合は、基本的にモノラルのプラグを用い、
1本なら「L・mono」端子に挿してモノラル送信、2本であれば「L・mono」
と「R」両方に挿してステレオ送信か、「L・mono」端子に市販の変換ア
ダプタを接続し、マイク2本を合成しモノラル送信として使用できます。
この際に使用する変換アダプタは、2本のマイクがそれぞれ「L・mono」
と「R」に入力されるものが必要です。通常のヘッドホンの分岐に使わ
れるものでは、マイク同士が干渉するため不可です。

マイクを直接接続する際は、「ゲイン切替スイッチ」を「mic」側にします。
「mic」側で+40dBのマイクアンプが両チャンネルに入り、同時に、
音声周波数特性は低域と高域を減衰させ、マイクのノイズを低減します。
通常は「line」側で使用します。
スイッチ切替やプラグの挿抜時にノイズが出ますのでご注意下さい。

対応する音声送出器は、、CD/MDプレーヤ、アンプ等のライン出力、ヘ
ッドホン出力、CD/MDポータブルプレーヤのライン出力、ヘッドホン出
力、パソコンのオーディオ出力等です。ボリュームによりレベル調整が
可能なため、幅広い入力レベルに対応できます。
レコードプレーヤの出力から直接入力するには別途対応するイコライザ
が必要です。

本器のみで、マイクとCD等のラインレベル信号を同時に送出することは
できません。ミキシングすることもできません。別途ミキサが必要です。

本器と送出器を接続するケーブルは付属しませんので、お使いになる機
器に合わせてご用意下さい。


レベルモニタLEDは変調信号のピークレベルを表示します。
レベルを上げると、消灯-緑色-橙色-赤色の順に点灯します。音源の種
類にも依りますが、音量のピークの所で橙色が点灯するくらいが適正変
調レベルの目安となります。「音量調整」ノブで最適なレベルに調整して下さい。

同一レベルの音声入力でも、送信周波数によって変調レベルは4dB程度
増減しますが、レベルモニタLEDはその偏差を補正してありますので、
送信周波数を変更しても橙色LEDの点灯レベルの偏差は1dB程度です。又、
モノラル送信時やL/Rのレベルに差がある場合でも、表示誤差が少なく
なるように設計されています。
正確に音声変調レベルを合わせるには、チューナに録音機材等のレベル
メータを接続し、他の放送局を基準に合わせる様に下さい。


回路電圧のモニタLEDを設けています。適正電圧で緑色が点灯し、一定
以下の電圧で消灯します。バッテリ使用時に消灯した場合、その後もし
ばらく送信できますが、動作しなくなるまで使用を続けると過放電となり
バッテリに悪影響を与えますので、電源を切るか早めに充電して下さい。
外部電源使用時に消灯した場合は、コネクタの抜けや故障等が考えられ
ますので、点検して下さい。赤色点灯時は何らかの異常があります。使
用を中止し、点検が必要です。

外部電源供給時に、「power」スイッチを「batt」側にすると、内部の
バッテリに充電されます。一定以上の充電電流が流れている場合、「電圧
モニタLED」が橙色に点灯します。緑色点灯でも、外部電源の供給があれ
ば、常に微少な電流が流れ、バッテリを満充電状態に保ちます。この状
態では、無停電電源としても動作し、外部電源の供給が絶たれても、そ
のままバッテリ電源による動作が保たれます。連続充電でも過充電には
なりませんが、バッテリはゆっくりと劣化していきます。
通常、20時間以上充電すれば10時間程度は使用できます。
周囲の温度などの条件によって、使用中に橙色が再点灯する場合もあり
ますが、故障ではありません。
バッテリの通電状態が続くとバッテリの寿命を縮めますので、不必要な
時は、「power」スイッチを「dcin」側にすると、外部電源のみで動作
し、バッテリの充電も放電も行われません。

バッテリは単三型ニッケル水素充電池6本を使用し、劣化した際は同等
の充電池(容量1600〜2100mAh)との交換が可能です。
誤充電を避けるため、アルカリ電池等一次電池を使用しないで下さい。


スプリアス対策のため、出力にバンドパスフィルタを設け、高調波を低
減していますが、他の放送等に妨害を与える場合がありますので、十分
確認の上ご使用下さい。

付属のショルダベルト使用により、肩から提げてのポータブル運用にも
対応します。本体両側のサイドパネルにあるローレットを緩めてそのね
じの部分にショルダベルトのフックを装着します。 使用例

評価用のリファレンスチューナは、ソニー製ST-S333ESJを使用しました。
また、他数種類のチューナで動作確認しました。

出荷する製品は全て、常温における電気的検査を実施しています。

本製品は日本国内仕様です。



<使用上の注意>

・次の場所には設置しないで下さい。

  振動の大きい場所
  湿気の多い場所
  温度が0℃以下、45℃以上になる場所
  テレビ、ラジオ等電気製品のそば
  幼児の手の届く場所

・周囲の環境や送信アンテナ等の条件によっては、電波が飛びすぎる場
合があります。受信可能エリアが概ね半径数十m以内となる様、送信出力
を調整して下さい。その際受信機の機種、アンテナ等により受信感度が
異なりますので注意して下さい。
許可無く設置できる微弱無線局は、電波法の規定内(無線設備から3m離
れた場所で、500μV/m以下)である必要があります。

・本体及びアンテナは、他の電子機器から十分離して設置下さい。

・ACアダプタのケーブル、アンテナのケーブル、音声ケーブルはなるべく
平行して布線しないようにして下さい。

・本器に接続するマイクケーブルはアンバランス接続でノイズがのりや
すいため、なるべく短いものをご使用下さい。

・ラジオ、チューナでモニタしノイズがのっている場合は、アンテナや
機器の設置場所やケーブルの引き回しなどを変えてみて下さい。
携帯電話や調光器などが原因となる場合もあります。
ノイズが止まらない場合は、送信電力を下げるか送信周波数を変更して下さい。

・鉄筋の建物内では、壁が電波を反射するため、良好に受信できない場
合があります。窓際や出来る限り壁から離れた場所にアンテナを設置す
るか、屋外アンテナを使用して下さい。

・設定周波数及びその付近の周波数(±0.4MHz程度)に他の放送局がな
いこと、その他の放送等に妨害を与えていないことをご確認下さい。妨
害を与えている場合、周波数を変更するか本体やアンテナの位置を変え
るなどで対応して下さい。尚、ポケットラジオでは混変調の場合もあり
ますので、他の受信機でも確認して下さい。
尚、感度の悪い受信機、アンテナを使用する場合は、信号強度の弱い放
送局の存在を無視してしまう可能性があるのでご注意下さい。

・下記の送信周波数は、低レベルですが発信音が入る場合があります。
できるだけ使用しないようにお願いします。
76.8, 80.0, 85.6, 89.6[MHz]
ステレオ時のみ:77.9, 81.1, 84.3, 85.5, 87.5[MHz]

・テレビ放送の4chが放送されている地域では、送信周波数を85MHz以上
にすると妨害を与える恐れがありますので、ご注意下さい。

・送信周波数76.0MHzから90.0MHz以外は、FM放送用周波数ではないので、
設定しないで下さい。

・入力レベルが過大となりますと、受信音声がひずむだけでなく、他の
放送等に影響を与える恐れがありますので、ご注意下さい。

・一般の放送局は平均変調レベルを向上させるため、特殊な機材を使用
しています。このため、音声信号のピークに比べ音が大きく聞こえます。
CDなどの音声を本器に入力してレベル調整する場合、他の放送局と聞い
た感じで合わせるとレベルが高すぎになる場合がありますので、なるべ
く受信音声にレベルメータ等(例えばMDレコーダ)を接続し、他の放送
とピークレベルが同じになるように合わせて下さい。

・チューナのステレオインジケータが不安定に点滅する場合は、入力
レベルが高すぎます。安定して点灯するレベルでご使用下さい。

・本送信機は、音声入力の高い周波数成分(15kHz以上)をフィルタに
より低減していますが、高域のレベルが特に大きい音源では、歪む場合が
あります。その際には、レベルをやや下げるか高域をイコライザ等で下
げてご使用下さい。

・送出機器を変える場合や、送信周波数変更を行った際は、音声レベル
の再調整が必要です。

・車載する場合、シガソケットから給電できますが、移動しながら動作
させる際は、その場所での放送局の周波数を確認し、妨害を与えないよ
うに注意して下さい。

・直射日光が当たる場所など特に高温になる場所や、冬季の屋外など特
に低温になる場所では、故障や動作が不安定になる等、不具合の原因に
なりますので、設置、動作させない様にして下さい。

・スイッチ、ボリューム、各端子などに無理な力を加えないで下さい。

・落下などの強い衝撃に耐える様には作られておりません。また、振動
を与えると、ノイズが変調されますのでご注意下さい。

・充電時は、本体及びACアダプタが暖かくなる場合があります。過剰電
流に対しては保護されていますが、あまり熱くなる場合は電源を切って
下さい。

・周囲の気温が高く、本体が暖まっている時の充電はお避け下さい。

・本体内部のバッテリを交換する際は電池の極性をよく確認し、本体内
部の基板に触れたり、異物が入ることのない様ご注意下さい。

・本体及び付属品に耐水性はありません。水がかかる恐れのある場所に
は設置しないで下さい。

・本体及び付属品は、耐候性が考慮されておらず、屋外での恒常的な使
用に耐えるものではありません。



<保証規定>

購入後、3年間の日本国内の通常使用における動作不良は、無償で修理致します。

但し、以下の場合は無償修理出来ませんのでご了承下さい
(有償で修理できる場合があります)。
・物理的な破損
・不適切な取扱いによる故障
・電気的、物理的な改造が認められる場合

*動作がおかしい場合は、まず症状などをご連絡下さい。
*売切れ等のため、交換や新品の購入は出来ない場合があります。
*購入後1ヶ月以内であれば、物理的な破損、不適切な取扱い、改造が
ない場合のみ返品可能です。
*返品の際はお支払い頂いた代金は返却します(送料、手数料除く)。



お問合せはtxDesignトランスミッタ担当にどうぞ。 (お返事に一週間程度かかる場合がございます)

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