FMステレオトランスミッタ STM107


本体外観  底面写真

2004.8.17
STM107は売り切れにより販売終了となりました。

後継の送信機については、 こちらをご覧下さい。


6/15以降出荷分について、仕様を若干変更しています。変更点は、
・送信電力可変範囲拡大(最大出力は低減)
・セパレーションを無調整で40dBに改善
・音質向上




< 仕 様 >

・送信周波数 :76.0〜89.9MHz 0.1MHz間隔 ※

・発振方式 :PLLシンセサイザ方式

・PLLロックインジケータ :赤色LED

・送信電力 :最大5mW以上 最小0.5mW以下(連続可変)

・出力インピーダンス :公称75Ω

・送信周波数安定度 :<±5ppm

・変調方式 :FMステレオ/モノラル(切替)

・アンテナ接続端子 :BNC-J

・音声入力端子 :RCA-J×2(ピンジャック)

・音声周波数特性 :20Hz〜15kHz@-3dB

・LRチャンネルセパレーション :>40dB@1kHz(調整による)

・音声入力レベル :標準ラインレベル LR独立ボリューム付(無限大アッテネート連続可変)

・音声入力インピーダンス :2kΩ(アンバランス)

・音声入力フィルタ :4次チェビシェフLPF カットオフ15kHz、-10dB@19kHz

・S/N :>60dB@20Hz〜15kHz(ステレオ)

・ひずみ率 :<0.1%@1kHz(ステレオ)

・電源 :DC7.2〜12V(本体) / AC100V 50/60Hz(ACアダプタ使用)

・電源入力端子 :極性統一型EIAJ#3ジャック

・消費電力 :約2W @100V

・筐体寸法 :W130/D195/H50mm(突起物含まず)

・筐体材質 :ポリスチレン、底部のみアルミニウム 塗装無し

・筐体色種 :黒

・ACアダプタ寸法 :約80*50*50mm コード長約2m

・本体重量 :約400g

・動作温度範囲 :+0〜+45℃

・付属品 :ACアダプタ、調整・設定用ドライバ、電池ボックス、取扱説明書 各1

※ 送信周波数によっては、低レベルの発信音が入る場合があります。
詳しくは、 こちらを参照下さい。


*本製品は、店頭販売は行っておりません。本サイトのみの販売です。

*アンテナは付属しませんので、FM放送(80MHz)帯対応のBNCコネクタの
ものを別途ご用意下さい。

*音声用の接続ケーブルは、対応するものを別途ご用意下さい。(本製
品側に適合するコネクタは、一般的なオーディオ用ピンプラグと呼ばれ
るものです。もう一方のコネクタは接続したい機器に合ったものをご使
用下さい)

*本製品は日本国内仕様です。

*完成品のみの販売です(組立キットの扱いはありません)。

*手作業による製作につき、筐体に若干の傷などがある際は御容赦下さい。

*仕様、価格などの変更は極力致しませんが、やむを得ず行う際は事前予告いたします。

*部品の在庫状況により、生産数は限りがあります。売り切れの際はご了承下さい。



<商品説明>

本製品にアンテナは付属しません。別途ご用意下さい。
アンテナ、ケーブルのインピーダンスは、50オームか75オームの製品が
最適です。それ以外では飛距離が短くなりますが使用できます。
送信器と受信機が近い状態で使用される場合は、30cm程度の長さのアン
テナ(BNCコネクタである必要があります)でも結構ですが、ノイズが
のる等不安定になる場合があります。

室内でも窓際等にアンテナを設置することで、十分な受信可能範囲を得
ることができますので、屋外に設置するアンテナについては、特に推奨
はしません。

周波数が対応していれば、受信用のアンテナでも使用できますが、プリ
アンプが付いたものは使用できません。

送信電波の届く距離は、見通しなら100m離れでポケットラジオで受信可
能というところです。環境に大きく左右されますので、大雑把なものと
考えて下さい。


ステレオセパレーションは、調整ボリュームを設け、調整することで40
dB以上(@1kHz前後)可能です。出荷状態のままでも送信周波数全域で
40dB程度となっていますので、無調整でも実用上十分です。
調整しない場合はセパレーション調整ボリュームの位置を出荷状態のま
ま(中央)にしておいて下さい。

調整には1kHz程度で単一の周波数の信号をLかRのどちらか片チャンネル
に入力する必要があります。オーディオテストCD等も利用できるでしょう。
そしてチューナ出力のチャンネル間の信号レベル差を測定しながらセパ
レーション調整ボリュームを回し、信号を入力していないチャンネル側
の漏れレベルが最小になる様に調整します。

オーディオ用のスペクトラムアナライザは、サウンドカードの付いたパ
ソコンを用いることもできます。フリーウェア等で入手可能です。
MD等録音器材のレベルメータを使用しての調整も可能ですが、チューナ
からの19kHzのリークとノイズレベルのために、完全には調整できませ
んが、実用上十分でしょう。

送信周波数を変更する場合再調整が必要です。また、送信電力を変更し
た際にも若干ずれる場合があります。尚、セパレーション調整によって
音声レベルが変化しますので、レベル調整も同時に必要となります。


モノラル方式でも送信ができる様、切替スイッチを設けました。
これにより、L,R両入力の合成された音声がそのまま変調されます。
パイロット信号、L-R副チャンネル無し、L+R主チャンネルのみの完全モノ
ラルです。変調レベルは、基本的にステレオ時と同一となるため、切替
による調整は必要ありません。
動作中でも切替が可能で、切替に伴うノイズは殆どありません。
受信がモノラルでも、モノラル送信の方がステレオ送信より、送信電力
が同じでも受信範囲が拡がります。また、ひずみ特性が良くなります。


スプリアス(副次的に発生する不要電波)対策のため、出力にバンドパ
スフィルタを設け、高調波を低減していますが、他の放送等に妨害を与
える場合がありますので、十分確認の上ご使用下さい。

特定の送信周波数において、ステレオ送信時に低レベルですが5kHz前後
の発振音が変調されてしまう場合があります。 こちらをご覧下さい

本送信機は、音声入力の高い周波数成分(15kHz以上)をフィルタによ
り低減していますが、高域のレベルが特に大きい音源では、歪む場合が
あります。その際には、レベルをやや下げるか高域をイコライザ等で下
げてご使用下さい。

ACアダプタの他に、外付け電池ボックス(単三電池6本用)が付属します。
電池は単三型ならなんでも可、充電池でも動作します。電池は別途ご用
意下さい。また、本体やACアダプタに充電機能はありません。充電池を
充電する際は、別途充電器をご用意下さい。
ニッケル水素充電池(2000mAh)にて12時間以上の連続動作が可能です。

付属のACアダプタはトランス式のものですが、極性統一型の#3のプラグ
のアダプタで、DC8〜12V,0.3A以上の出力であれば、スイッチング式の
電源にも対応します。

対応する音声入力は、CD/MDプレーヤのラインアウト、アンプ等の
ヘッドホン出力、CD/MDポータブルプレーヤのライン/ヘッドホン出力、
パソコンのオーディオ出力等です。ボリュームによりレベル調整が可能
なため、幅広い入力レベルに対応できます。マイクは、直接接続しても
レベルが足りないため、別途マイクアンプかミキサ等が必要です。
周辺機器との接続例

評価用のリファレンスチューナは、ソニー製ST-S333ESJを使用しました。
また、他数種類のチューナで動作確認しました。

出荷する製品は全て、常温における電気的検査を実施しています。



<使用上の注意>

・次の場所には設置しないで下さい。

  振動の大きい場所
  湿気の多い場所
  温度が0℃以下、50℃以上になる場所
  テレビ、ラジオ等電気製品のそば
  幼児の手の届く場所

・本体及びアンテナは、他の電子機器から十分離して設置下さい。

・ACアダプタのケーブル、アンテナのケーブル、音声ケーブルはなるべく
近接して布線しないようにして下さい。

・ラジオ、チューナでモニタしノイズがのっている場合は、アンテナや
機器の設置場所やケーブルの引き回しなどを変えてみて下さい。
携帯電話や調光器などが原因となる場合もあります。
ノイズが止まらない場合は、送信周波数を変更して下さい。

・周囲の環境や接続するアンテナによっては、電波が飛びすぎる場合が
あります。電波法の規定内(無線設備から3m離れた場所で、500μV/m以
下)になるように出力を調整してご使用下さい。

・受信エリアは概ね半径100mを目安に確認して下さい。その際受信機の
機種、アンテナ等により受信感度が異なりますので注意して下さい。

・鉄筋の建物では、壁が電波を遮断するため、同一室内でしか良好に受
信できない場合があります。外部に送信したい際は、窓際などにアンテ
ナを設置するか、屋外アンテナを使用して下さい。

・設定周波数及びその付近の周波数(±0.4MHz程度)に他の放送局がな
いこと、その他の放送等に妨害を与えていないことをご確認下さい。妨
害を与えている場合、周波数を変更するか本体やアンテナの位置を変え
るなどで対応して下さい。尚、ポケットラジオでは混変調の場合もあり
ますので、他の受信機でも確認して下さい。
尚、感度の悪い受信機、アンテナを使用する場合は、信号強度の弱い放
送局の存在を無視してしまう可能性があるのでご注意下さい。

・テレビ放送の4chが放送されている地域では、送信周波数を85MHz以上
にすると妨害を与える恐れがありますので、ご注意下さい。

・入力レベルが過大となりますと、受信音声がひずむだけでなく、他の
放送等に影響を与える恐れがありますので、ご注意下さい。

・送信周波数70.0MHzから75.9MHzは、FM放送用周波数ではないので、
設定しないで下さい。

・一般の放送局は平均変調レベルを向上させるため、特殊な機材を使用
しています。このため、音声信号のピークに比べ音が大きく聞こえます。
CDなどの音声を本器に入力してレベル調整する場合、他の放送局と聞い
た感じで合わせるとレベルが高すぎになる場合がありますので、なるべ
く受信音声にレベルメータ等(例えばMDレコーダ)を接続し、他の放送
とピークレベルが同じになるように合わせて下さい。

・チューナのステレオインジケータが不安定に点滅する場合は、入力
レベルが高すぎます。安定して点灯するレベルでご使用下さい。

・ポータブル機器など、機種によっては音声出力のレベルが低い場合が
あります。ボリュームを最大にしてもレベルが足りない場合は、ミキサ
やオーディオ機器などを通してレベルを上げて本器に入力して下さい。

・送出機器を変える場合や、送信周波数変更、出力電力又はセパレーシ
ョン調整を行った際は、音声レベルの再調整が必要です。

・電源を入れた直後は、周波数安定度が良くないことと、変調度が安定
してないので、調整はなるべく数分後に行ってください。

・直射日光が当たる場所など特に高温になる場所や、冬季の屋外など特
に低温になる場所では、故障や動作が不安定になる等、不具合の原因に
なりますので、設置、動作させない様にして下さい。

・スイッチ、ボリューム、各端子などに無理な力を加えないで下さい。

・周波数設定、レベル調整は付属の調整用ドライバを使用して下さい。
適合しないドライバ等を無理に入れないで下さい。

・車のシガソケットから直接電源を接続すると、本器の電源電圧範囲の
仕様を超えるため、8V〜12V出力でプラグが本器に適合したアダプタが
必要です。

・付属のACアダプタ、電池ボックス以外の電源を使用する際は電圧と極
性にご注意下さい。本器を破損するばかりではなく、異常発熱、火災な
どの原因となります。



<保証規定>

購入後、3年間の日本国内の通常使用における動作不良は、無償で修理致します。

但し、以下の場合は無償修理出来ませんのでご了承下さい
(有償で修理できる場合があります)。
・物理的な破損
・不適切な取扱いによる故障
・電気的、物理的な改造が認められる場合

*動作がおかしい場合は、まず症状などをご連絡下さい。
*売切れのため、交換や新品の購入は出来ない場合があります。
*購入後1ヶ月以内であれば、物理的な破損、不適切な取扱い、改造が
ない場合のみ返品可能です。
*返品の際はお支払い頂いた代金は返却します(送料除く)。


<代表的な質問とその答え>

【質問】:送信出力はどの程度のものですか?木造の一般的な家ですと、
外には約何mくらいとどきますか?

【回答】:アンテナの木造家屋屋内設置ですと、周囲の環境や受信
器の性能にもよりますが、概ね半径50〜200mが受信範囲となります。


【質問】:このトランスミッターにアンテナをつながずに、直接同軸
ケーブルにてFMチューナに接続しても大丈夫なのでしょうか?

【回答】:チューナに損傷を与える恐れがあります。40dB以上の減衰器
を挿入する必要があります。


【質問】:MDプレーヤとマイクのミキシングは可能ですか?

【回答】:本器のみでは出来ません。別途、適当なミキサー等が必要となります。


【質問】:乗用車内でポータブルCDプレーヤにつないで、カーラジオで
聞くという使い方はできますか?
又、乗用車から放送することは可能でしょうか?

【回答】:付属の電池ボックスを使用するか、車に対応した電源を別途
用意すれば可能ではありますが、移動により、周囲の放送周波数が変わ
るため、妨害を与えたり混信する可能性があります。又、車での使用は
ノイズが入る場合があります。


【質問】:耐水性はありますか?

【回答】:ありません。水がかかる恐れのある場所には設置しないで下さい。


【質問】:市販されているFMトランスミッタと何が違うのですか?

【回答】:一般的な安価なものに比べると、本製品は、周波数精度・安定性
が良い、設定できる周波数範囲が広い、電波の飛距離が長い、外部アン
テナが容易に取り付けられる、音質がよい、など性能面で優位です。
本製品は、ミニFM局向けに最適なものとなっています。


【質問】:特注には対応できますか?

【回答】:特注などの対応は現在行っておりません。




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