PICkit3の使用方法

PICkit3について、ブログの方にも情報を入れています。併せてごらんください。

PICkit3もEEPROMが書ける(要改造)


概要

USB ホストPCとフルスピード2Mbits/secインターフェース
リアルタイム実行
MPLAB IDEコンパチブル(フリーコピー)
過電圧、ショート検出機能搭載
インターネットやPCでファームのアップデート
全体包括
2V〜の低電圧サポート(2.0〜6.0Vレンジ)
ダイアグLED群 (Power, Busy, Error)
マイクロコントローラからプログラムやデータの読み書き
プログラムメモリの消去やベリファイ
周辺のブレークポイントでのフリーズ

※独自訳ですので、原文でご確認ください。


目次

PICkit3の使用について
アプリケーションソフトウェアのインストール
その他の情報・現在分っている問題・FAQ
 デバイスのリビジョンを確認する方法
 PICkit 3が最小 VDD 電圧で動作中のデバイスを検出できない場合がある(PICkit 3 の低電圧動作に関する改修)
 OSを最新にするというメッセージが表示され、それに従うと、DDEエラーとなって使用不能になる。
 工場出荷時のPICkit3ファームウェア所在
 PICkit3のUSBケーブルは純正を使う事
PICkit 3 Debug Expressが到着したよ 日記



PICkit3の使用について

PICkit3はMPLAB IDEの使用を前提としたデバッガープログラマーであり、ヘッダーを使用すれば、各種リアルタイムデバッグが可能になります。

電気的接続インターフェースはPICkit2と同じですが、PICkit2よりも、より安全な回路が施されております。詳しくはPICkit2インターフェース仕様をご覧ください


アプリケーションソフトウェアのインストール


2013/8/20追記
2013/3/10追記

現在では「PICkit 3 Scripting Tool v3.10 」はアーカイブへ移動しましたのでこれから使用することは推奨しません。MPLAB IDE上で使用するか、または単独での書き込みツールとして、MPLABXをインストールすると同時にインストールされるMPLABX IPEを推奨します。 以下に説明しているツールは、新しいデバイスの対応がされていない場合があります。使用法についてはブログ上の情報も御覧ください

  →MPLABXのページへ
  →アーカイブページ

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PICkit2同様のスタンドアロンで動作するアプリケーションソフトが2011年2月よりリリースされました。ここでは、そのインストール方法を説明します。

アーカイブページからPICkit 3 Programmer App and Scripting Tool v3.10(zip)をダウンロードします。



Ver.3.10ではインストーラが無くなり、「PICkit 3 Scripting Tool v3.10 」として提供されています。
PICkit3 Programmer Application Setup v3.10を解凍し、中にあるsetup.exeをダブルクリックすることで、インストールします。


※画像は1.00βの頃の画像です。

インストーラーがある場合

PICkit 3 Stand Alone Programmer App V1.0 Windows 2/2/2011 10:16:38 AM 3718 KB
をダウンロードします。バージョンは将来変更になる場合があります。




zipファイルを適当なファイルに解凍し、セットアップを開始します。

ライセンス許諾画面はI acceptを選択し、Nextをクリックします。

ここは特になにもせず、Nextをクリックします。



インストールフォルダー名とインストール先はここで変更しますが、たいていの場合は何もせずInstallをクリックします。




数秒〜数十秒でインストールが完了します。Completedが表示されたら、Closeをクリックして完了します。





デスクトップにアイコンが出来ているので、まずPICkit3を接続してから、アプリケーションを起動します。




このような画面が表示されたら、まずは成功しています。




Help -> Aboutにてバージョンを確認できます。




もちろんエンハンストPIC対応です。なお、PICkit2と違って、Enhanced midrangeとい項目になっております。



その他の情報・現在分っている問題・FAQ

デバイスのリビジョンを確認する方法

PICkit3とMPLAB IDE の組み合わせでデバイスのリビジョンを確認する事ができます。デバイスのリビジョンを確認することで、マイクロチップから発行されてエラッタの対象品かを確認することができます。


デバイスとPICkit3を接続します。写真では秋月電子通商から発売されているPickit対応ICSP書き込みアダプターキットを使用しています。


ICSPを搭載した製作物に繋げても良いですが、PICkit3から供給する電源がPICkit2と比べると弱いので、ターゲットの電源を使用するなどします。




MPLAB IDEを起動します。プロジェクトなどが開いている場合は、全部のプロジェクトを閉じます。






Configure→Select Deviceを選択します。





該当するデバイスをセットします。






ProgrammersでPICkit3が緑になっているかを確認します。最近の殆どのデバイスの場合は問題なく使用可能と思います。






Programmer→Select Programmer→PICkit3を選択します。






デバイスの電源電圧に関する注意事項が表示されます。ここではOKをクリックします。





その後数十秒してから上記のメッセージになればOKです。ターゲットから電源をとっている場合は、エラーメッセージが表示されずに、すぐデバイスIDが表示されます。





PICkit3から電源を供給する手順を行います。Programmer→Settingsを選択します。





Powerタブの Power target circuit from PICkit3にチェックを入れ、OKをクリックします。





再度電源電圧の注意事項が出ます。OKをクリックします。





Device ID Revisionに値が表示されます。

この番号が、チップのドキュメントやエラッタなどに記載されている Revision ID for Silicon Recisionに対応します。
例えばDevice ID Revisionに00000006と表示されたら2進数で0b0110なので、A6チップという事になります。






前述した通り、PICkit3はターゲットへの電源供給があまり取れません。ターゲットに電源を入れないでPICkit3から電源を供給しようとすると、上記のエラーが発生したり、




過電流検出のメッセージが表示されます。この場合は、PICkit3からの電源供給を行わずに、ターゲットの電源を別に入れるか、デバイスを単純にPICkit3と接続するようにします。






接続がうまく行かなくなったら Programmer→Reconnectを試すと直る場合があります。もし治らない場合は、MPLAB IDE を一旦閉じ、PICkit3をUSBから外して最初から手順を行なってみてください。



MPLAB XC8(Hitech PICC)は、PICでの内部プログラムでデバイスIDなどを参照する関数 device_id_read()が用意されていますが、マイクロチップフォーラムの情報によると、PIC18F以上のデバイスでサポートされます。PIC16Fシリーズでは内部から読む事は出来ない模様です。


この記事はブログと連動しています。

2012/6/30


PICkit 3が最小 VDD 電圧で動作中のデバイスを検出できない場合がある(PICkit 3 の低電圧動作に関する改修)

以下テクニカルノートが公開されています。3つの解決方法があります。1,2は電圧設定精度を改善したり、MPLAB上での電圧設定値を高くする事、3つ目はハードウェア的にPICkit3を改修する方法です。



日本語版PDF資料
英語版PDF資料

2012/6/6




2012/6/19 作業動画を追加しました。

 

OSを最新にするというメッセージが表示され、それに従うと、DDEエラーとなって使用不能になる。

最初に起動したとき、起きる可能性があります。PICkit3を立ち上げた時DDE Errorとなると、操作の続行が不可能になります。原因はまだ良く分りませんが、USBハブを途中で経由すると、この現象が起きました。対処として、USBはPCから直接接続して、更にPICkit3アプリケーションを終了後、PICkit3とUSBを抜き差しして再接続し、MPLAB IDEで Programmer ->PICkit3を選択、
OSダウンロードに
C:\Program Files\Microchip\PICkit 3
上にある、PK3AP_01_011202.hex
などの最新OSを書き込むと、直るようです。

PICkit 3 detected
Connecting to PICkit 3...
Firmware Suite Version...... 01.26.43
Firmware type......................Enhanced Midrange
Downloading AP...
AP download complete
Running self test...
Self test completed
Firmware Suite Version...... 01.26.43
Firmware type......................Midrange
PICkit 3 Connected.
PK3Err0045: You must connect to a target device to use PICkit
3.

最後にエラーが出ますが、ターゲットに電源が入っていないだけで、正常にOSがかけています。MPLAB IDEを終了させ、PICkit3アプリで動作する事を確認します。

(2011/2/19)


工場出荷時のPICkit3ファームウェア所在


工場出荷時のPICkit3ファームウェアは、こちらからダウンロードできます。その場合、別のICD系プログラマが必要になります。

※上記画像は、マイクロチップ社ドキュメントより引用

その後、最新のMPLAB IDEでPICkit3をアクセスし、最新のファームにアップデートします。
PICkit3の公式リンク(マイクロチップ社)
PICkit3マニュアル(回路図付)pdf


(2011/4/9)

PICkit3のUSBケーブルは純正を使う事


付属のケーブルはUSB2.0対応のケーブルです。USB1.1のケーブルでは正常に動作しません。
市販のUSB2.0でも良いですが、赤い付属のケーブルを使用したほうが、悩まなくて良いでしょう。(2011/4/15)


PICkit3の改良された部分


レンズが変更され、LEDインジケータが見やすくなりました。左が初期型(-R1)、右が最近手に入るもの(-R4)です(2011/4/15)


























PICkit 3 Debug Expressが到着したよ 日記

ブログを始める前のPICkit3の注文から入手までの日記です。余興でどうぞ。

3倍速いのか? ガン○ム世代でも狙っているのか?USBフルスピード対応。ケーブルまで赤なんてネタとしか思えない。

PICkit3へのリンク(マイクロチップテクノロジー社へのリンク
PICプログラマ関連まとめ

情報が入り次第、こちらで紹介します。


2009/2/10

物が今日届いた。


まずはPICkit3を開く前に前座。実はちょっとしたミニトラブルがあった模様。



トラッキングをみて、成田入りしたのを確認してからFedExに電話をして日程指定の18時以降配達を依頼した。こうするとFedExから日本通運に渡されて代行配達してくれるのである。しかし何故か一旦成田に行って不在という事になっている。



上の表で、Feb,9(2/9)にFuture delivery requestedとあるのは、ここで電話して2/10着にしてもらったという事なのだが、その後2/9と2/10に配達して不在扱いになっている。しかも場所が成田。不在票も入っていなかったから、明らかに転送ミスと思われる。





送り状を見たら、ゴルフ用品にバッテンをつけて再返送されている。というか、これをゴルフ用品として疑わないのはどうかと・・・・・・



写真では120にバツをつけて121と書き直されている。4キログラムって書いてあるのに・・・・・


あやうく物が届かない所であった。購入するときは常にトラッキングをチェックしておくことをお勧めする。

気を取り直して開梱してみると



真っ赤です。ケーブルを止めているねじりっこまで赤い!しかもスケルトン!



これは、そのまんまPICkit2の金型から起こしているのではないかと。材質はPICkit2の様な質感ではなく、ポリカーボネートっぽい。



速いのか?三倍速いのか?


分解写真はお約束ですね。部品がぎっしり詰まっている。よくこのケースに詰め込んだなという感じだ。



PICkit2と並べてみた。(それぞれの画像をクリックすると別ウィンドウで超大きな画像が開きます。)
PICkit3には回路図がありますが、不明だったU3が25LC256I、U4がアトメルの25DF041Aと分かる。



付属品一式。書き込みの専用アプリは無く、今のところMPLAB IDE v8.20で行う。基板は18F45K20が付いて来た。




青いLED搭載。STATUS部分は2色LED採用。PCにつなげるとPICkit2同様にHIDデバイスとして認識。


MPLAB IDEで16F88のプログラムを試しに書いてみたら、3倍までとは行かないが、確かにスピードは上がっている気がする。
今日のところはここまで。


あと、グーグルでPICkit3を検索したら、なんとPICkit3クローンに取り組んでいる方を発見
それで、FedExの箱を見るとなんと!この方は3457024とたったの1番違いなのであった。世の中狭すぎる・・・・・・・・・・

自分のはマジックで3457023








2009/1/31
マイクロチップダイレクトのボタンが出現!
とうとう、販売開始!!


出荷:2009年2月13日
気になる値段は
Quantity USD per Unit
$69.99

おお、まあ6千円ちょっとなら出せる値段ですね。というか、基板付きでこの値段は正直安い。


さて、早速注文してみました。(ついでにSSOPパッケージのPICも一緒に注文しています)
参考になれば。

注文の概要
注文額合計: 95.14
送料: 16.91
手数料: 0.00
Import VAT / Duty: 4.76

送料と関税で約21ドル取られますが、今は円高の影響でお買い得ですね。現在の為替
2月半ばが楽しみです。

ドキュメントはダウンロード出来る種類が増えました。またPICKit3対応のMPLAB IDE8.20が公開されています。
また、MPLAB8.20をインストールしていれば、PICkit3の機能のヘルプがインストールされています。

ヘルプの保存先(標準インストールの場合)
C:\Program Files\Microchip\MPLAB IDE\PICkit 3\hlpPICkit3.chm


2009/1/27
mplab8.20にPICkit3が対応した模様

2009/1/9
少しだけ進展
ユーザーズガイドが公開されました。pdf
使用チップはPIC24FJ256GB106です。

2008/11/1

今度はマイクロチップからPICkit3のアナウンスがあり、2009年1月より出荷開始との事。


2016/6/5 EEPROMを使用する場合のリンク追記
2013/8/20 補足説明追記
2013/3/10 補足説明追記
2012/7/20 インストール方法の変更
2012/6/30 リビジョンコードの取得方法の説明を追加
2012/6/19 作業動画追加追加
2012/6/6 その他の情報・現在分っている問題・FAQに追加
2011/4/15 PICkit3にはUSB2.0ケーブルを使う事を追加
2011/4/9 PICkit3アプリケーションの工場出荷ファーム所在情報追加
2011/2/19 PICkit3アプリケーションのインストール方法他追加
2009/1/31 状況速報
2009/1/27 状況速報
2009/1/9 状況速報
2008/11/15初版

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