HI-TECH C PRO for the PIC10/12/16 MCU Family (Lite mode)インストール手順 (更新終了)

2012年3月27日、HI-TECH C Compiler for PIC10/12/16 MCUs 9.83はMPLAB XC8 1.00となりました事実上の最後のバージョンは9.83となります。以降の更新はXC8で行われます。

旧PICC liteのページはこちらです。


このサイトではHI-TECH C PRO for the PIC10/12/16 MCU Familyは、MPLAB IDEと共にを利用する事を想定して紹介しております。単独での使用方法は紹介しておりません。MPLAB IDE8.84迄のバージョンには既にHI-TECH C PRO for the PIC10/12/16 MCU Familyが同梱されています。MPLAB IDEに同梱されているものより更に新しいものをダウンロードしてインストールする時の参考にしてください。


HI-TECH社より、2008年7月25日付けでPICC Lite9.60PL2から、
HI-TECH C PRO for the PIC10/12/16 MCU Family (Lite mode)
に移行した。もちろんフリー。サポートデバイスは、ミッドレンジ系の殆どをサポート。
メモリー制限も無しなので、12F683のPWM機能など今まであきらめていた部分も使うことができ、大変期待できるCコンパイラとなった。
但し無料であるので、ビルドされたバイナリーコードサイズが従来PICCLiteの2倍以上大きくなってしまうが、その差を引いても、無料では最強。45日間バージョンにすれば、最適化の効果に驚くであろう。

※このホームページでは、このコンパイラ名称をPICC Pro lite mode Vx.xx 等という略記で表記しております。


目次

サポートデバイス
動作環境
ダウンロードの入手方法
インストール
使用してみる
製品版や45日デモモードへの切り替え
コンパイラの切り替え
テストバージョンの入手方法
現在分かっている問題 NEW

履歴


サポートデバイス

ミッドレンジとベースラインのおよそ全てを踏襲しています。

現在提供されているバージョンは当ホームページのトップ左側で確認できます。

最新対応デバイスはインストール後のpdfマニュアルを参照してください。

動作環境

快適に動作させるにはMPLAB8.10以降を使用しますが、できるだけ最新のバージョンをお使いください。最初にMPLABをインストールします。Version 9.65以降のバージョンはwindows2000は対応しておりません。ご注意ください。

※windowsの他にMAC OS、Linuxにも対応したバージョンが提供されていますが、このホームページ上ではwindowsのみを取り扱います。またHitech C Pro PIC18Hitech C Pro PIC32にもLiteモードがありますが、インストール方法はPIC10,12,16と同様です。

ダウンロード方法

まずはMPLAB IDEに付属しているPICC Pro lite modeのバージョンをご確認の上、必要なバージョンであるかご確認ください。
Hitech software社がマイクロチップテクノロジー社の傘下になったことで、2010年1月以降、マイクロチップ社のホームページからのみ、ダウンロード可能です

旧バージョンについてはArchivesのページからHitech C archiveより、FTP経由でダウンロードできます

ダウンロードはマイクロチップへの登録とサインインが必要です。
以下、ユーザ登録方法について説明します。

最初に、ダウンロードページをアクセスします。
Downloadsの下の部分が
Sign in required to download contact.
と表示されている場合はサインインされていないという意味です。ペンのアイコンをクリックします。

もしくはこちらからサインイン画面に入ります。
次のページで登録を行います。
resister nowをクリックします。

登録済みであればSign Inに情報があるので、そのままSign InをクリックすればOKです。
新規登録画面2枚中の1ページです。
ここでは全ての項目を入力する事が必須となります。

E-mail address:お使いのe-mailアドレスを入力
 ※これはログインで使用されます。

Password:ログインパスワードを設定
Re-type Password:上記パスワードをもう一度入力
First Name :名(例 Taro ※山田 太郎の場合)
Last Name:姓(例 Yamada ※山田 太郎の場合)
Company Name:会社名、学校名
   無ければ自分の名前を続けて入れておく

Occupation:職業 プルダウンメニューから選択
Industry:業種 プルダウンメニューから選択
Country:Japan 日本を選択

パスワードは忘れないようにご注意ください。
登録時、全角、漢字は使用できません。半角英数にて登録します。



登録情報は、Microchip directでも使用できる情報となります。今後のために正確な情報を入力しておいた方が便利でしょう。
新規登録画面2枚中の1ページです。
ここでも住所の一部と電話番号を除いて全ての項目を入力する事が必須となります。

Company Name:会社名、学校名
 前頁で入力した内容が入ります
Address Line 1:住所1
(例 1-1-1, Sotokanda )
Address Line 2:住所2 任意
(例 ABC build. 30th )
Address Line 3:住所3 任意
City:市、区 (例 Chuo-ku)
State Or Privince 都道府県 (例 Tokyo)
Postal Code:郵便番号 (例101-0023)
Phone:電話番号(任意) (例+813-3000-0000)
Country:国 プルダウンメニューより Japan

住所例 ※架空住所です
101-0023
東京都千代田区外神田1-1-1ABCビル30階



Notify Me of:通知が必要な時チェックしますが普通はそのままで構わないでしょう。

Security Check:左側の英数を右側に同様に打ち込みます。
Remember my account on this computer for:kこのコンピュータのアカウント保存期間



全ての項目を入力後、Save my profile and continueをクリックします。


なお、これらの情報は後ほどmy accountで修正変更が可能です。
ダウンロード画面に戻り、Downloadsの下には、
You have signed in as xxxxxというメッセージが表示されていれば、ダウンロードが可能となります。


インストール

※説明文で使用しているスクリーンキャプチャーはは9.60時の物ですので、表示等に多少の違いがある場合があります。

昔のバージョン9.65以降はは共存インストールが可能ですので、それ以前をアンインストールせずインストールする事ができます。古いバージョンはマイクロチップよりアーカイブで提供されています。HI-TECH C Compilers Use this FTP link for HI-TECH C Compiler archiveからFTP経由で取得できます。

起動不良回避対策のため、インストールする前に、必ずMPLAB上のプロジェクトはProject -> Close でプロジェクトを終了させます。

先ほどダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールを開始します。 

 
※容量やファイル名はバージョンにより異なります

 次へをクリックします。
インストールする種別を選択します。最初は一番下のLite modeを選択します。


後ほどPRO45日に切り替える事もできますが、、切り替えた日から起算されるので、Liteで十分評価した後に切り替えるほうが無難です。
ライセンス許諾書が表示されます。

了承したら、チェックして、Nextをクリックします。
ver9.70より以前のインストーラの場合は、このような表示が出る場合があります。これらのプログラムは入っていないため、チェックをせずに、そのままNEXTをクリックします。
インストール先を指定します。通常は、このままNextをクリックします。
もしここで、前のバージョンが残っていた場合はアンインストールの催促ダイアログが現れますので「はい」を選択します。
その場合はアンイントール動作になるので暫く待ちます。
言語の選択。日本語がないので通常はEnglish(英語)にしておき、環境パスのチェックボックスは通常外してNextをクリックします。

(コマンドプロンプトを使用する場合はAdd to environment pathが必要になるかもしれません)
インストールが開始されるので、しばらく待ちます。
無事完了。Finishをクリックします。
Read quickstart guide now?にチェックしてFinishをクリックすると、ドキュメントが開きます。

(ドキュメントを読むにはAdobe Readerが必要です。ここで読まなくてもスタートメニューからいつでも参照できます)



使用してみる

 今回はLCDシリアルのプロジェクトを16F648に変更してみましょう。


 
 Configure -> Select devicesより使用デバイスを変更してみます。  
 上の赤い(黒でも可能)ボタンをクリックするとビルドが開始され、問題がなければOutputウインドウにBuild successful!と表示されます。
 


製品版や45日デモモードへの切り替え

※この検証はコンパイラの性能を評価するもので、コンパイルされたプログラムの動作を保障するものではありません。

LCDシリアルのプロジェクトをサンプルとしてビルドしてみました。
PICCliteは16F628で1012ワードのメモリーが使われていることが分かります。
 16F648に変更しLiteモードでは、その倍以上のリソースが使われていることが分かります。RAMも5バイト余計に増えています。

このフリーウェアは、デバイスが豊富に選べるので容量問題はデバイスの再選定にて解決すると良いでしょう。

なお、冗長コードがある関係で、タイミングのシビアなプログラムでは動作が間に合わなくなる可能性があります。また場合によりソフトウェアタイマーなどの定数も見直す必要があります。

※9.60PL3使用時 
 さて、これが製品版(45日デモモードも含む)ですと、驚きのソースコードの最適化が可能となります。さすがお金を払うだけの事はあります。

ちなみに、サンプルのLCDシリアルの動作はテストバージョン9.60pl4 Build2740では問題なく動作します。

※9.60PL3使用時 
 45日間デモモードは、いつでも移行が可能です。
方法は、スタートメニューからActivate or uninstallを選びます。
 
注意! 一回移行してから再びLiteモードにしたい場合はアンインストールして、再度インストールしますが、一度でも45日デモ版を入れた場合は、アクティベーションにより制限日数を覚えているので注意が必要です。
例えば同一パソコンで、8月1日に45日版を入れて9月1日にアンインストールしても、10月に再度45日版をインストールしても使えません。(Liteモードはインストール可能)
この辺はよく検討してから45日間デモモードにする事をお勧めします。
 Activate or uninstall選択後、Repair or activate the installationを選択してNextをクリック。  
 ここで、一番上のActivate in PRO mode 45 day evaluationを選びNextをクリックします。

アクテベーション時はインターネットへ接続されているか、インターネットに接続できない環境下ではOff-line activation will be completed by emailのチェックボックスを入れておきますその場合は恐らくe-mailで認証します。
ライセンス許諾書が表示されますので、一読した後Nextをクリックします。

アクティベーションが成功しました。ライセンスの日付が表示されます。ライセンス表示はMPLABのBuild option(歯車のアイコン)のDriverタブでも確認できます。
後はLite mode同様の質問が繰り返されるので、それに従います。
これで、45日デモモードに切り替わりました。
45日経った場合、MPLABを立ち上げると、45日経った事を示すダイアログが表示され、プロジェクトが表示されなくなります。その場合は、PICC Proをアンインストールしてから、再度Liteモードでインストールすれば立ち上がります。

なお、再度45日バージョンを入れてもアクテベーションはできません。再度評価を続けるには別のPCで行うことになるでしょう。


コンパイラの切り替え

MPLAB上でHitech PICC LiteとPICC Pro Lite modeの切り替えができるので、最適な方法を選択することができます。例えば12F675を最適化された方法で使いたければ、PICC Liteを使い、16F88で簡単なプログラムを作りたければPICC Pro Lite modeという使い分けができます。
また、プロジェクトを別のPCで開いた場合、環境により異なるコンパイラの優先順位となっている場合にも、この操作を行います。

 この歯車のアイコン(Build option)をクリックします。  
 @Driverタブをクリックし
AAvailable drivers内の文字列をクリックしてフォーカスし、BMove up/downで優先の高いコンパイラを上に来るように操作し、COKをクリックします。


これでビルドを行えば一番上に選択されたコンパイラでビルドします。PICC Liteが上に来ている場合は、サポートデバイスがなければ、自動的にPICC Pro Lite modeで処理されます。

右のダイアログはPROの3種類とLiteがインストールされた場合です。
 


テストバージョンの入手方法

ハイテックソフトウェアー社がマイクロチップテクノロジー社の傘下になったことで、このサービスは現在行われておりません。

現在分かっている問題

【インストールの問題】
MPLAB8.70上でプロジェクトを開いたまま終了させ、その後Hitech PICC 9.82をインストールすると、MPLABが一瞬ロゴが見えて、数秒後終了してしまう問題がある事を確認しました。対処方法は、一旦Hitech PICC9.82をアンインストール後、MPLABを開き(アンインストール後はMPLABが開けるはず)、Project→Close でプロジェクトを一旦終了させてから、Hitech PICC9.82をインストールする事で、MPLAB8.70が起動できる様になります。(2011/6/24)

【カタカナの使用について】
ソースプログラム内で半角カタカナを使用した場合のエラーは仕様なので、その対処方法としての情報をワンポイントアドバイスに記載しました

【Ver9.81以降の互換性】
9.81以降のバージョンでは、9.80以前で作成された旧プロジェクトをそのまま使用する事が出来ません。_以下の方法で互換をとるようにします。
Project -> Build Option ->Projectを選択後、CompilerタブのDefine macrosで
_LEGACY_HEADERS
を入れてAdd..をクリックする事で9.80以前のプロジェクトファイルがビルドできる様になります。ワンポイントアドバイスに記載しました(2011/1/17)



History

2012/4/6 MPLAB XC8発表に伴う更新の終了
2011/9/21 注釈追記
2011/6/26 ダウンロード時のユーザ登録方法を記載
2011/6/24 ver9.82をインストールした後にMPLABが起動しなくなった場合の対処方法を現在分っている問題に追記
2011/1/17 ver9.81のヘッダー仕様変更に伴うファイルの互換性方法の記載
2010/8/26 現在分っている問題に追記
2010/8/9 一部説明変更
2010/6/25 一部説明変更
2010/4/11 注記追加
2010/2/11 v9.65の使用推奨のおしらせ
2010/ 2/2 Hitech社よりダウンロードが終了し、Microchip社になったためのURL差し替え、ダウンロード方法削除
2009/10/26 v9.70に伴う変更、スクリーンキャプチャー差し替え
2009/ 6/22 バージョンv9.65PL1の一般公開に伴う変更
2009/ 3/30 Hitech C proがマイクロチップテクノロジー社からダウンロードできる事の説明を追加
2009/ 1/31 現在分かっている問題の記事をワンポイントアドバイスへ移動
2009/ 1/21 現在分かっている問題に半角カタカナの入力エラーに対する対策を追加
2009/ 1/19 9.60pl5リリース伴う変更
2009/ 1/ 8 9.60pl4のテストバージョンからリリースバージョンに伴う変更、レイアウト修正
2008/ 9/22 テストバージョン9.60pl4build3001公開に伴う変更
2008/ 9/20 文章全体修正、テストバージョンの入手方法を追加
2008/ 9/18 45日後経過後の対応追加
2008/ 8/30 テストバージョンの入手方法追加
2008/ 8/22 現在分かっている問題追加
2008/ 8/15 制限事項の項目を追加
2008/ 8/ 8 現在分かっている問題削除、プラグインの説明
2008/ 8/ 6 現在分かっている問題追加
2008/ 7/29 初版作成

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