あいこく 1号  献納機とは企業や一般人の方たちが国防献金 等として集めたお金を軍に供出し軍用機を献納したもので、昭和7年の陸軍あいこく1号(右写真)から始まり、瞬く間に全国的レベルに広がりました。
 献納者にはそれこそ一企業や同業組合による献金、一市民から区民、市民、県民といったグループ献金、大人のみならず大学生や中学生、女学生のおこづかいを倹約した献金、更には朝日新聞の呼びかけで献金したものまで多種多様な献納が行われています。また本ページで取り上げている献納機以外にも、鉄カブトから鉄砲、機関銃や高射砲、軍用自動車・装甲車、患者輸送車、はては艦船まで、様々な献納が行われています。
 
 
 戦災で焼失したのもあるでしょうが、敗戦時のゴタゴタや戦争協力者に結びつくといった意識からか、これらの資料はほとんどが残っておらず、番号通りであれば7000機を超えるであろう献納機の記録はまとまった形では残されていません。 戦後に刊行された市史や県史、社史などもそのことを記載していない例が多いです。
 私は戦後生まれなので当時の事情は分かりませんが、航空史の一分野として是非残しておきたいと思い、20年ほど前から資料等を集めてきました。 まだまだ判明しているのは2割強にしか満たないのですが、中間報告としてここに公開させて頂き、皆さんのご協力を得て1機でも多く判明させていきたいと思っています。是非ご協力下さい。
 
 海軍報国号については目黒区にお住まいの横井忠俊 氏という大先輩(航空情報 '84-2,3,12月号に発表)がいらっしゃいますので、当ページでは陸軍愛国号献納機について対象を絞っています。
 

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