ここでは機種不明やら妙な絵の絵葉書を集めてみました。
 
 

あいこく2 号
 機種はドルニエ メールクールです。
下の絵葉書はその内部の様子として同封されていたものですが、どうも愛国2号ではなく、ユンカーズJF-6のようです。(スケールアビィエーション 2000-9月号 参照)



愛国110「明治生命」号
 絵葉書では八八軽爆に見えるのですが、実機は九三単軽爆です。単に画家に見せる写真を間違えたのか、それとも絵心のない画家だとこうなるのか・・・。


愛国119「台中青果」号
 九三双軽爆に見えるのですが、ユンカースK-37かも知れません。まあ、九三双軽爆はK-37の親戚なので近いといえば近いのですが・・・。小学生の絵みたいです。


愛国120「文明g」号
 このあたりはどうも妙な絵が多くいです。多分、九四偵だと思うのですが・・・。


愛国126「片倉」号
 絵葉書ではどう見ても九七輸送機に見えるのですが、秋本 実や野沢 正氏の著作ではフォッカー ユニバーサルとなっていて、全く機種が違います。 実機の写真は見たことないのですが、時期的にも九七輸送機とは思いにくく、絵葉書が間違っているんでしょうか。主翼も途中で切れてるし、妙な絵葉書です。


愛国216「防長」号
 これは九五戦にも、強引に見れば九二戦にも見えます。時期からいって九五戦でしょうが・・・。


愛国273「野田醤油」号
 戦闘機とあるのですが、どう見ても九七司偵です。でも、風防・キャノピーが無くて・・・。
 陸軍資料では本機は九七戦で、命名式は昭和13年5月ですが、命名式当時は「当面の間、写真撮影、新聞掲載を禁ず」だったようです。
一方、「神風」号で姿は知られていたからなのでしょうか、強引にこの絵葉書図柄になったように思われます。


愛国291「實業学生」号
 ぱっと見、九六艦戦(2型の密閉風防タイプ)?
それとも、固定脚のP-36(P-36H)か、はたまたフォッカーD.21(胴体銃搭載型)?
 陸軍資料によれば本機も九七戦なのですが、どう見ても九七戦には見えません。いったいこの絵葉書のモトネタは何なのでしょうか?
 昭和13〜14年の献納だと予想されますが、この時期のは上の「野田醤油」号といい、奇怪です。


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