邪道珈琲専科　コラム－１

　日本のコーヒー文化は缶コーヒーによる文化だと私は勝手に思っています。
　確かに砂糖過多による『甘すぎる』とか、ミルク過多による『コーヒーの味がしない』とか言われる方が多いのも理解しているし、私自身もそういう人間の一人。　でも考えてみれば製造から飲まれるまでにタイムラグが存在する商品である限り仕方のないものでしょう。　いくら酸化を防ぐ試行錯誤したところでどうしようもないところが存在していると思われます。

　日本のコーヒー文化はブレンドコーヒーの文化だと言われていたのを聞いたことがあります。私もそう思います。　そしてこれこそが缶コーヒーで巨大市場が形成されている理由と思うのですがどうでしょう？
　周囲を見回して、自分でブレンドを考えて煎れて飲んでいる方はいますか？　あまりいないと思うのですが、そのわりにブレンド知ってる人多いですよね。あまりにも多岐にわたる選択肢を持つ缶コーヒーのおかげだと思いますがどうでしょう？

　前置きはここまでにして、あまりにも多い商品群の中でも代表的だと（勝手に）思っている２つの製品を今回取り上げてみます。　そしてこの２つはすべての缶コーヒーの根本だと思うのですが

　ＵＣＣオリジナル（ＵＣＣ），ジョージア・オリジナル（コカコーラ）　　　この商品市場では最も大手の２社を代表するスタンダード製品です。　この２つ、得手不得手はともかくとして飲めない人います？　コーヒー嫌いと言う人じゃなければ平気だと思うのですがいかがですか？
　正直な感想を暴露してしまえば砂糖ミルク共に過多であり、元のコーヒーがどんなブレンドされているかなんて理解できるはずのなかろう製品ですが、日本でいうコーヒーって実はこういうものではないかなと考えしまいました。
　自分で豆を挽いて煎れるコーヒーの味と比較して…なんて不毛な議論です。　缶コーヒーである限り味が落ちてしまうのを逆にジュースとして完成させてしまえばいいわけで、その方向性のひとつの完成形態ではないでしょうか。　牛乳飲めなくてもコーヒー牛乳飲める子供もいることです。　そういった客層へのアピールと認識してしまえば何てことないですよね。　それに各社ともいろいろな製品もあることですしね。
　今回取り上げているのは、ＵＣＣとコカコーラの２社の製品ですが、基本的にはどこのメーカーでもスタンダードだと思われる品は、似た傾向を持っていまね。　ただ各社製品を飲み比べていくと、ロング缶の“コーヒー飲料”であるこの２つに集約していくことを感じました。

　甘くないと飲めない人って結構いるんですよね。　そういった人にはこの２つはどういう感じを受けるのでしょうか？

　あなたのお気に入りのコ缶ーヒーはなんでしょうか？