その4
  烏帽子岩えぼしいわ
   「玉川由来記」にその名は二つあり、今回は上流にある 烏帽子   (えぼし) 紹介する。

由来記には「川口村にあり 長さ一丈(約3m)立五尺(1.m 続根元 ( つづくねもと ) 十間(18m)横三間(5.4m)立三間」と記されている。

 
  その岩は紀伊丹生川と北又川の合流する川口にあり、川口橋たもとの一軒家に住むおじいさんから教えてもらった。岩は川口橋(北又橋)の上からすぐ下流に見ることができる。

 
岩の真ん中の突き出た部分は確かに烏帽子のように見え、大きさもほぼ由来記の記述どおりである。
 上流からみて岩の左側も大きくくぼんでいて、増水した時に岩は島のようになる。

  川口橋から下流の柿平橋に向かって、川の左岸に古道が残っている。
 
昭和のはじめ林道(現国道
371号線)ができるまではこの道を利用したそうだ。
残念ながら
1998年の台風でかなり道が崩壊し、通行は困難だ。川口から
宿 ( やどり ) までの古道(愛称豆街道)はなんとか歩けるが十分注意が必要である。

途中の急崖を見事な石組みの道が残されており、高野古道の欠かせない一つとして保存すべきであると思う。