50.桃園川の跡

かつて北1丁目と北5丁目の境を流れ、
谷を刻んでいた桃園川。
水源は阿佐ヶ谷の西、天沼弁天だった。
ちょうど武蔵野台地の湧水線に位置している。
阿佐ヶ谷を抜け、新宿方面に流れ下っており、
縄文時代の遺跡も発見されているところから
昔からこの流域に人々が生活していたのだろう。
しかし、今はもう暗渠と化し、細い道として住宅街をぬっているだけ。
水流の音さえしない。
まるで廃線になった鉄道跡を探索しているような気分。