FMDX日報2005年

受信地/東京都杉並区

受信機/KENWOOD KT1100D及びPIONEER F-777 アンテナ/CREATE CLP5130-1(ログペリ)約8mh及びFM5エレ八木アンテナ

著明なEs伝播が出現した日にその情況を記します。但し守備範囲は国内FMバンド76MHz〜90MHzの国内局が中心です。


2005年6月29日

鹿児島、宮崎、沖縄長時間入感

前日に引き続いて朝8時半頃よりEs伝播開ける。0825JST頃には沖縄各局を確認。琉球放送、ラジオ沖縄の石垣中継局も良好に入感。更に午前9時前より鹿児島、熊本、長崎、佐賀、福岡、宮崎地方がオープン。

この日の特徴はEs入感地域が南九州中心であったこと。今季はいままで鹿児島方面がなぜか不調であったがこの日に限っては良好に受信。特に80.5MHzのミューFM阿久根は午前9時から午後2時頃まで約5時間ほど良好に入感しつづけた。このようなパターンはシーズン中に何回か記録されるが稀である。

さて今季は国内が開けても1時間程で落ちてしまうパターンが多かったが今日は違った。

午前11時過ぎには沖縄地方の信号強度が上昇。FM沖縄はフルスケール近くまでメーターが振れる。FMバンドの高い方はいつも中国、韓国局で埋まってしまうがこの日のこの時間帯だけは沖縄各国が卓越していた。

更にCFMが集中する76.4MHzで哨戒していたところ、宮崎の都城シティーFMを1125JSTより初受信。約1時間半に渡って断続的に入感していた。この時間帯、幸いにもローカル番組を流しており確認は容易だった。最近は局名告知なしでずっとPCMやJ-WAVE中継を流しているCFM局も多いので局名確認は難しい場合が多のだが今回は幸運。いずれにしろ宮崎地方が開けるのは稀なので宮崎CFM受信は貴重。

国内オープンピークは正午前後。以後次第に鹿児島と沖縄以外はフェードアウト。1400JSTには国内局は聴こえなくなり、いつものように中国と韓国局の洪水となる。

なお、この日も相変わらず中国方面は強力にオープン。特に87.9MHzCRIは安定してステレオ受信。昼から14時頃まではローカルFM局と錯覚するくらい。

以下、入感局一覧(国内のみ。推定含む。後日修正の可能性あり)

76.4MHz シティーFM都城/宮崎都城(1125JSTより。インターFM横浜のQRM)

76.6MHz FM鹿児島/枕崎(1000JST〜1400JST頃まで断続的に入感)

76.9MHz FM熊本/牛深(放送大のQRM)

77.4MHz FM熊本/熊本(1000JST〜1200JST頃まで強力に入感)

77.6MHz FM愛媛/八幡浜(弱。この日は四国、山陽地方は掠めた程度の入感)

78.4MHz FM熊本/御所浦

79.0MHz FM鹿児島/鹿屋(1000JST〜1400JST頃まで断続的に入感)

79.2MHz FM山口(1130JST頃ピーク。昨日ほど強くない)

79.8MHz FM鹿児島/鹿児島(正午前後ピーク時に確認) 

80.3MHz FM長崎/佐世保

80.5MHz FM鹿児島/阿久根(1000JST〜1400JST頃まで断続的に入感)

81.6MHz NHK佐賀(正午前の佐賀地方のお知らせで確認)

82.8MHz NHK人吉(1010JST)

84.5MHz NHK長崎

85.4MHz NHK熊本

85.6MHz NHK鹿児島

86.2MHz NHK宮崎(正午のローカルニュースで確認)

86.3MHz ラジオ沖縄/国頭

87.0MHz FM福岡/大牟田(1057JSTローカルプロ)

87.0MHz NHK石垣

87.8MHz ラジオ沖縄/石垣

87.3MHz FM沖縄/那覇(1110JSTにはフルスケール。0830JST〜1400JSTまで断続的に長時間入感)

88.1MHz NHK那覇(0825JST〜)

88.8MHz 琉球放送/国頭

89.0MHz 琉球放送/石垣(0825JST〜)

89.1MHz AFN沖縄

他、昨日に引き続き中国、韓国各局がFMバンド一杯に強力に入感。明細は省略。


2005年6月28日

福岡、山口のCFM入感

この日は朝早くより中国方面オープン。正午頃より沖縄開ける。

そして13時過ぎより77.4MHzFM熊本入感。1350JST頃まで九州北部、山口方面が良好にオープン。先週に引き続き76.8MHzのFMMiMi(福岡)他、幾つかの山口、福岡のCFMらしき局を受信。今シーズンはなぜかこの辺りに入感地域が偏っている。例年よく聞こえる鹿児島方面は余り開けない。相変わらず中国上海方面は連日のようにオープン。JVUDXC発行の「TV−FM受信ガイド2005」を購入したので多少は局名確認が出来るようになったが入感する局が多すぎて処理しきれず。結局国内局を優先的にチェック。今後はターゲットを絞り、Es伝播範囲内にある国内CFMを狙いたい。

因にこの日の東京地方は36Cを超す猛暑。

以下、沖縄を除き1310〜1350JSTの時間帯国内局のみの受信リスト。

76.7MHz FMわっしょい/山口防府(推定。76.8MHz受信中のテープにサイド混信していた。)

76.8MHz FMMiMi/福岡(同周波数のFM熊本阿蘇局らしき混信受ける。)

77.4MHz FM熊本/熊本(1330JST頃不明局と混信)

77.5MHz FM荻/山口荻(推定。J-WAVEの交通情報が1350JST頃聴けた。局名確認出来ず)

77.7MHz FM山口/下関

79.2MHz FM山口(強)

80.3MHz FM長崎/佐世保

81.6MHz NHK佐賀

82.1MHz FM福岡/久留米

83.6MHz NHK行橋(推定)

83.1MHz FM大分/日田

85.3MHz NHK山口

86.5MHz クロスFM/久留米

86.8MHz NHK/熊本蘇陽(推定)

87.2MHz クロスFM/行橋

87.3MHz FM沖縄/那覇(正午前後)

88.0MHz FM大分/大分(推定)

他、中国、韓国各局がFMバンド一杯に強力に入感。


2005年6月21日

九州国内入感

21日は14時過ぎから15時半頃まで国内Es伝播オープン。

熊本、長崎、宮崎、福岡、山口などの各民放FMが入感。

78.6MHzに福岡のCFM「FMミミ」が聴こえていた。

相変わらず中国、韓国方面は連日良好。この日も88.7MHzCRI-Hit FM 北京の日本語ニュースが19時より聴けた。

国内局受信リスト。

76.6MHz FM鹿児島/枕崎

76.8MHz FMMiMi/福岡(13時代のローカルプログラムで確認)

77.4MHz FM熊本/熊本(30〜50dB)

79.2MHz FM山口(強)

79.8MHz FM鹿児島/鹿児島

80.3MHz FM長崎/佐世保

80.5MHz FM鹿児島/阿久根

81.5MHz FM山口/美祢

81.6MHz NHK佐賀

82.1MHz FM福岡/久留米

82.7MHz LOVE FM/北九州

86.2MHz NHK宮崎(推定)

86.5MHz クロスFM/久留米

87.0MHz FM福岡/大牟田

87.2MHz クロスFM/行橋

89.3MHz FM長崎/島原


2005年6月13日

中国語局長時間入感

この日は朝0840JST頃より中国大陸(華南、華南)方面と韓国局が強力に入感。断続的に夜2330JST辺りまで続いていた。国内は1000JSTから1230JST頃まで浮き沈みを繰り返し出ていたが、あまり強くなく入感地域も熊本、佐賀周辺のみ。1900JST過ぎにはロシアも入感したが北海道は開けず。出現の仕方を考えると今シーズン3回目のEs伝播ピークがここ数日続くのではないか?

興味深いのは89.6MHzに変わった言語の局が出ていた。手元に海外局の資料がなくどの地域の局か判断出来ず。また1900JST過ぎに88.7MHzに日本語ニュースを流す局があった。韓国か中国の局だろうか?

いずれにせよ、海外FM局の資料に乏しく、中国のFMは日本や韓国の局のように正時前に局名告知が出るパターンではないのも確認判別が難しい理由の一つ。

77.4MHz FM熊本/熊本(1000JST〜1230JST断続的弱い)

81.6MHz NHK佐賀(1155JSTローカルお知らせ)

87.9MHz EASY-FM/上海(正午頃から21時頃まで断続的に強力に入感)

88.1MHz KBSテグ/韓国(1400JST局名告知で確認)

88.3MHz ムジクアフタレディオ/ロシア(1900JST頃より入感。強力60dB)

88.7MHz HIT-FM/北京(1845JSTジングルで確認)

88.7MHz CRI-Hit FM 北京の日本語ニュース

89.6MHz 内蒙古人民公播電台(推定。中国語でもハングルでもない言語。モンゴル語っぽい響きがあるが確認出来ず)

89.7MHz 不明中国語局(0900JSTに日本語で「おはようございます」と出る。台湾局?)

以上、確認推定出来た局。その他多数の未確認中国語、ハングル語局が入り乱れて入感。


2005年5月26日

正午頃より、韓国方面がオープン。

1520JSTより中国方面が強力に入感。

89.5MHz他7局近く中国語局が50dB以上の入感。

1800JSTには韓国も再びオープン。そして1815JSTからは沖縄、1830JSTには熊本、山口、佐賀等国内もオープン。国内今季は5回目。

77.4MHz FM熊本/熊本

79.2MHz FM山口

81.5MHz FM山口/美祢

81.6MHz NHK佐賀

87.3MHz FM沖縄(40dB以上)

88.1MHz NHK沖縄

ただし、国内オープンは今回も短時間。1930JSTにはF/OUT。

中国、韓国は2000JST過ぎまで入感。

25日にも弱いEs伝播を確認したので9日間連続開けていた事になる。


2005年5月24日

北上型Es伝播

この日も正午前より中国、韓国方面がオープン。また50MHzアマ無線では8エリアが開けて盛んに7エリアと交信。ただし当地では7エリアの局は聴こえず。7エリアの局が聴こえはじめるとFM放送帯でも北海道地方がオープンする。

1220JST北朝鮮(89.1MHz)オープン。このような場合はEs受信領域は北上する傾向が強い。1400JST頃まで中国、朝鮮半島方面が強力に入感し続ける。

案の定1850JST頃より旭川他、北海道北部方面とロシア方面のオープンを確認。2030JST頃まで続く。また50MHzでは8エリアが2130JST頃まで1エリアと交信可能であった。

80.4MHz AIR-G/札幌(NHK宇都宮とQRM)

83.75MHz ロシア語TV音声(中国語局とQRM)

84.5MHz NHK上川、稚内他(弱)

86.4MHz AIR-G/釧路(弱)

87.8MHz AIR-G/北見(北見のみ2000JST過ぎても弱く入感。他全てF/OUT)

88.2MHz NHK名寄(30〜50dB QSB激しい)

88.5MHz ロシア語局(30dB QSB激しい)

88.7MHz ロシア語局(30dB QSB激しい)

88.8MHz ロシア語局(女声トーク QSB激しい)

89.1MHz NHK 旭川/知駒(1850JSTより旭川ローカル天気予報他。担当ヤイミズ)

89.9MHz NHK中標津(QSB激しい)

他華北方面と思われる中国語局を数局確認。

5月18日から1週間続けてFM放送帯にてEs伝播を確認。国内FM局Es伝播は今シーズン4日目。

本日のように、夜間にかけて北海道方面に抜けるEs伝播は、数日続いた一連の強力Es伝播の最後に出現する傾向がある。これで一段落するのだろうか?


2005年5月23日

南方強力(北上)型Es伝播

0950JSTより韓国、中国方面オープン。0955JSTより九州中北部オープン。更に、四国、山陽、岡山地方の局の入感も確認。今季初の強力国内近距離Es。ただしQSB激しく不安定。

1030JSTいったんF/OUTした後、1100JST再び国内開ける。沖縄も入感。山陰地方も聴こえる。やや受信範囲が北上。中国、韓国方面は1400JST過ぎまで強力に入感。

76.8MHz FM岡山(同周波数のCFMらしき混信受ける。CFMの局名未確認)

77.4MHz FM熊本/熊本(50dB〜60dBステレオ入感)

79.2MHz FM山口(強)

80.3MHz FM長崎/佐世保(弱)

81.6MHz FM高知?(NHK前橋と佐賀のQRM)

82.7MHz LOVE FM/北九州(弱)

86.6MHz FM山陰/浜田(弱)

87.3MHz FM沖縄/那覇(弱)

1355JST頃札幌が入感。1420JSTに旭川も確認するも不安定ですぐにF/OUT。

中国、韓国は1600JSTまで聴こえていた。

80.4MHz AIR-G/札幌(弱)

89.1MHz NHK 旭川/知駒(弱)

なお、アマチュア無線の50MHzでは8エリアが1330JST頃よりオープンしたが弱い。

国内FM局Es伝播は今シーズン3日目。


2005年5月22日

1020JST頃中国方面開けているのを確認。1140JST頃より沖縄オープン。

87.3MHz FM沖縄/那覇(弱)

15時過ぎまで入感を確認。


2005年5月21日

前日と同じ傾向で0830JST頃より韓国方面開ける。

89.1MHz 韓国局(60dB) 日本のタチバナタカシの曲紹介等がききとれた。

89.7MHz 韓国局(40〜50dB)

一旦午前9時過ぎF/OUT。1000JSTより中国局入感。正午頃まで韓国、中国方面開けていた。

87.9MHz EASY-FM/上海(〜70dBフルスケール)

89.0MHz 中国局(フルスケール)

88.5MHz AFN/韓国

この時間帯、アマチュア無線の50MHz帯では6エリアが弱く聴こえていた。経験上、6エリアの局が広範囲の局(3〜7エリア)と交信している時は、FM放送帯では国内近距離Es伝播は起こりにくい。ピンポイントで強力に1エリアを中心に6エリア及び4、5エリアと交信出来る時には国内近距離Esが発生する場合が大きい。今日はそのような情況には至らず。


2005年5月20日

0830JST頃より韓国方面強力に入感。

89.1MHz 韓国局(30〜50dB)

0850JST頃より熊本入感

77.4MHz FM熊本/熊本(40dB〜ステレオ入感)

0920JST頃国内F/OUT。

1230JST頃まで中国、韓国方面が入感していた。

5月18日より3日続けてのEs伝播確認。国内は今シーズン2回目。前回の4月24日以来、一ヶ月近く間が空くが、大凡28日周期(太陽の自転周期)のEs出現パターンとシンクロする。


2005年4月24日

南方型Es伝播

1100JST過ぎより今季初のEs伝播を確認。

89.1MHz 中国局(弱)

87.3MHz FM沖縄/那覇(弱)

1140JST〜1200JST

87.8MHz クロスFM/福岡

77.4MHz FM熊本/熊本(50dB〜強力にステレオ入感)

1200JST過ぎに国内F/OUT

88.1MHzに「アリランレディオ」(?)という英語局

国内Es伝播を4月中に確認したのは久しぶり。ただ、早い時期に国内が開ける年は、あまりEs伝播は良くない傾向あり。今季はどうか?


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