" 鳥取藝住祭 – よどえアートプロジェクト "
Tottori geiju festival - Yodoe Art Project

2015. 6.20 (Sat.) 〜 6.28 (Sun.)
(ギャラリア大正蔵 / 米子 / 鳥取)
(Galeria Taishogura / Tottori, Japan)


写真:里田晴穂

" よどみにうかぶうたかたは "
" Bubbles floating on stagnant water "

夕暮れ時に淀江の海岸に行くと、
波がなく、美しい夕空を映す静かな入り江がそこにありました。
淀江という地名は、淀んだ入り江からきているといいます。
また淀江には “天の真名井” など幾つも奇麗な湧き水があり、町を通り海に流れています。
湧き水は人々の生活を潤し、浄化し、海へと流れ、
水と共に浄化された様々な想いが、海に流れ込んで溜まっている。
そして、入り江は大きな浄化槽のようであり、その浄化された水が海で雲になり、
目の前の大山に雨を降らし、また湧き水となり淀江に帰ってくる。
そんな大きなサイクルが、ここ淀江で繰り返されているのを感じながら、
沈みゆく夕日で鈍く光る水面をずっと眺めていました。
この美水の町、淀江に最終処理場をつくるという計画があると聞きました。
全ては巡ってくるという事を考えると、
良きものも悪きものも全て自分達にかえってくるのでしょうか。