【とぉ】
#68 8月14日(日)朝(4:35〜6:35)
天気 薄曇
気温 23℃(31.1/24.3℃)
いつの間にかお盆に入ってしまった。このところ天気が思わしくなく、外灯も樹液も出動を控えていた。今日も予報は雨だったが、まだ落ちてきてなかったので出発した。
今回はここ数回先行者に先を越されて入れなかった第1ポイントへ向かった。まだ空は暗い。現地には4:20過ぎに着いた。良かった。誰も来ていない。この明るさではまだ危ないのでクルマの中で時間を潰していると、1台の車が通りすぎて行った。この道を通るのは間違いなく採集者だ。わずか5分の差だった。
更に少し待ってようやく明るくなったので準備を整えて探索開始。先日からの雨の影響もあって進行は困難を極めた。
やがて大きなヤナギの樹に辿り着いた。ひと回りして観察したが、特に何も見つからなかったので先へ進む。
そして最初の樹に着いた。相変わらず洞が沢山開いており、樹液も豊富に出ている。だが、いたのはコクワだけであった。
すぐに動くので裏返して撮影
更に進み、2本目の樹へ。目の前で食事中のヤツがいた。
そいつはそのままにして他の洞を探る。洞・捲れともに健在だ。5月から変わっていない。ここには他の採集者も来ているようだが、皆良識のある人達のようで安心した。いつまでもこの環境が残っていれば、と思う。
別の洞でここ富山では今年初となるスジの♂を発見。
内歯が2対あり、なかなかのサイズだ。この樹はこれで終了し、更に奥の樹へ向かうが、そこには何もおらず、Uターン。
しばらく歩いて最初に見た樹に戻ってきた。何気なく上の方を見上げると、5m程の高さのところに2本の顎が見えた。向きを変えて見ると、クワガタのようだ。太い樹なので無駄だと思いつつ蹴りを入れるとそいつは落ちてきた。
蹴って落ちてくるのは単独のノコだろうと思っていたので予想通りだった。
スタート地点を挟んで反対側の樹へ。洞の中に小さなクワガタがいたので書き出してみる。
コクワだと思っていたらヒラタだった。おそらく30oに満たないであろう。
クルマに戻り、移動を開始する。次に向かったのは第2ポイント△△だ。
△△に着いた。相変わらず入りにくい所だ。※※を超えて奥へと入っていく。外側の樹をいくつかチェックしたが、ここは雨が多かったらしく、樹液は流れてしまっていた。これでは虫は集まらない。
林の中へ入る。湿度はさらに高くなる。だが、思ったより気温は低かったので助かった。何本目かに見た樹の洞でコクワを発見。
全然痛くない
さらに進むと、樹上で樹液を吸っているカブトを発見。
また別の樹でもカブトがいた。
外灯でもそうだが、最近はカブトも♀ばかり目立つようになってきた。♂はどこへ行ったのだろうか、と思っていたらようやく見つかった。
これは子供のためにお土産にすることにした。このカブトの少し上では、シロスジカミキリが産卵していた。
さらに探索していると、また♂を発見。こいつも先ほどの個体と同様、根元近くで樹液を吸っていた。♀は上の方で、♂は下の方でそれぞれ樹液を吸っている。これは何か関係があるのだろうか。
そしてこの林での目的の樹に到着。樹液も良く出ていたが、キイロスズメバチが独占していたのであまり近づけなかった。その隣の樹の洞でクワガタを発見したのでカブト片手に掻き出し開始。
これが本日最後の個体となった。シーズンも終盤に入り、これからは見られる個体が減っていくであろう。昨年同様、最後まで観察を続けていきたい。
本日の結果
採集 カブト♂2(77・70o)
確認 コクワ♂3、ヒラタ♂2、ノコギリ♂1、スジ♂1、カブト♀2