【とぉ】
#41−@ 7月2日(土)夕(3:00〜5:00)
天気 晴
気温 26℃
今日は石川県△△市のH家に来ている。以前から依頼のあったクワガタ採集のレクチャーをするためである。果たして1年ちょっとの実績で人に教えることなどできるのであろうか、心配ではある。
2時半すぎに出発し、事前に地図で調べておいた地域へ。ここでまずコクワ・ヒラタの採れそうなヤナギを見つけるところから始めた。
しばらく走りながら侵入地点を探し、ポイント内へ入る。いきなり良さそうなヤナギを見つけたので、クルマを降りてヤナギの特徴などを説明し、樹の根元へ。クワガタはいなかったが、樹液が少し出ており、「道」もできていたのでここには採集者が来るのであろう。
少し移動し、ヤナギと他の樹の区別方法など、説明を交えながらいくつか樹を見ていくが、このあたりではクワガタの気配はなかった。
一旦通路に戻り、一路##を目指す。しかしヤナギはあるものの、侵入不可能な場所に生えており、採集できそうな場所はなかなか発見できずに折り返した。復路は更にヤナギが少なく、スタート地点近くまで来てしまった。やはりこの付近でポイントを絞った方が良さそうだ。
通路を走り、ヤナギの樹を探していくと、あるヤナギの木立が目に入った。
採集者がつけた「道」もついており、早速入ることにした。入口で上を見上げると、念願のクワガタの姿を発見した。
高さは3m近くあり、手は届かない。棒で突こうとも思ったが、落下した場合確実に見失うことになるので×。そこで自分は手で受け止める体勢を取り、Hさんに樹を蹴ってもらうことにした。やはり複数で採集に行くとこういう採り方ができるので楽しい。だがその下の枝でワンバウンドしたクワガタはそのまま下に落下してしまった。慌てて付近を探すと幸いにも発見することができた。そいつはヒラタであった。サイズは30o台前半。自分にとってもHさんにとっても「初」の石川県産ヒラタである。息子のS君も大喜びだ。
木立の中では樹液が出ている樹を数本確認でき、洞に入っている個体も確認できたのでこの地帯でクワガタが棲息していることは間違いないだろう。最後の最後でポイントを発見できてほっとした。明日の朝、またここへ来れば何か見つかるかもしれない。外灯の部のため、ポイント探索はここで終了した。
今回の結果
採集 0
確認 ヒラタ♂1(H家へ)
#41−A 7月2日(土)夜
天気 晴
気温 20℃
夜の部は10時過ぎに開始した。一路刧凾ヨ向かう。ここでは完全にナビに頼るしかなかった。
最初の目的地※※で探索開始。ここは外灯が2基のみの小さな場所だったが、コガネに混じって路上でスジ♀の☆を発見したのでここにはいちおう飛んできているようだ。
その後も良さそうな場所を見つけては降りて探索したが、なかなか見つからない。◇◇も通過して更に登ったところにある地点で探索開始。折り返し地点でスジ♀の☆を発見。続いて路肩のツタの影にアカアシが潜んでいるのを発見。Hさんを呼び、捕獲した。これで何とか外灯でもクワガタが採れた。少し安心するが、もう少し欲しい。ここは切り上げ、更に登る。
Hさんが昨年コクワを見つけたというポイントへ。某施設の玄関付近の外灯を探索。そばの樹には何もいなかったので、施設の窓の下を探す。今は消灯しているが、明かりにつられて飛んできた個体がいると思ったのだ。Hさんも続く。しばらくして、Hさんがひっくり返っているコクワの♀を捕獲。何とか最低限の目標は果たせた。
別ルートで帰りながら外灯をチェックしていくが、見つけたのはノコ♀の☆のみ。日付も変わって体力も限界に達したのでこれで引き上げることにした。
今回の結果
採集 0
確認 アカアシ♂1(コクワ♀1)(H家へ)
#41−B 7月3日(日)朝(9:00〜10:00)
天気 晴
気温 26℃
昨夜は遅かったため、起床もずれ込んだ。朝食を済ませ出発したのは9時を回っていた。目指すは昨日のヒラタポイントである。
ポイントに到着し早速探索開始。ヒラタがいた所ではカナブンが樹液を吸っていた。奥の方を探すと、横向きに生えたヤナギの樹液付近を歩くコクワの♀を発見。S君が捕獲しようとした瞬間、そいつは下に転げ落ちた。付近を探したが、結局発見できなかった。その他洞のある樹も見たが、何も発見できなかった。
一度木立から出て辺りを見渡すと、規模は小さいながらも木立が3箇所あることに気づいた。どのみちここで終わりなので、悔いを残さないためにもチェックすることにした。
まず手前側の木立から。かなり若いヤナギでハズしたかと思ったが、幹を下りてくるコクワ♂を発見し、捕獲に成功。次の木立は流れすれすれに立っていた。ここは×。最後の木立に期待をかける。
この付近は砂地になっており、先行者の足跡がついていた。それを辿りながら木立に入り、幹の様子を観察する。この樹は他とは違った。樹液で幹が黒く焼けている。洞もいくつかある。視界の隅で何かが樹から落ちるのを2度発見。そこに廻ってみると、コクワの♀が2頭ひっくり返っていた。それをケースに収め、幹に開いた洞を覗く。いた。掻き出し棒を差し込み、Hさんに解説しながらそいつを掻き出す。出てきたのは40o台半ばのヒラタであった。だんだん調子が出てきた。その上を見上げると、コクワの♀が固まっていたのでそいつも捕獲。
続いて根元を探す。根元の小枝を少し掻き分けただけでヒラタペアを発見。さらに小さなヒラタ♂もいた。大型のコクワ♂もいた。こいつは間違いなく50oを超えていた。さらに根元の探索を続け、かなりの数のヒラタ・コクワを捕獲できた。大漁だ。1本のヤナギでここまでタコ採れした経験は今まで無かった。実にいい樹だ。そんな樹を発見することができて良かった。これでHさんも採集が一段と楽しくなることだろう。
これにて今回の採集レクチャーは終了。自己採点では外灯10点、樹液70点。やはり初めての場所での採集は結果を出すのは至難の業だと改めて感じた。それでもHさんが満足してくれたのでそれは本当に良かった。
今回の結果
採集 0
確認 ヒラタ♂4♀1、コクワ♂4♀6以上(H家へ)