採集記#28,29

【とぉ】


#28 6月12日(日)早朝(4:40~6:50)
天気 曇一時霧雨
気温 18℃(23.4/19.2℃)

 今朝は◎◎から南側を攻めてみることにした。まずは第1ポイント入口へ向かう。昨日の雨のおかげで下草はかなり濡れており、奥まで侵入できないため、ここは入口付近の探索にとどめ、コクワ♂1を確認して次へ向かう。

 第2ポイントへ到着。ここが本日のメインとなるので入念に準備体操をして出発する。通路右側奥の樹で何かの♀を発見。コクワだろうと思い、撮影するため手に取ってみるとヒラタだった。そのまま付近を探すと、♀がいた辺りへ向かって♂が歩いてきた。幸先の良いスタートだ。



ピンボケ

 そいつも捕獲して掌に並べてみる。かわいいサイズのペアだ。



ミニなペア

 ♂は30o台前半、♀は25o前後か。彼らをリリースして次へ進む。

 ここでの目的の樹は1本。しかし、まだそこに主は入っていなかった。辺りを徘徊していると、幹を登っていくコクワを発見。



一生懸命登っている

 そいつの目指す方向に目をやると、やはりそこに♀がいた。しかし、中サイズの♂がしっかりと護衛に付いている。



♂の左下に♀がいる

 かわいそうだがこのチビコクワに勝ち目はないだろう。そしてまた少し移動すると、今度は♀が単独で食事をしていた。



画面中央にいる




花婿募集中?

 その他あちこち歩き廻ったが、それ以上の成果はなかったのでクルマに戻り、少し移動する。

 第3ポイントに到着。早速中に入っていく。目的の樹には誰かが最近来たようだった。ここは薄暗いのでライトがないとつらい。しかし、目を凝らしてよく観察していくと、足元から1頭のヒラタが登ってきた。どうやら50pほど上にある洞を目指しているらしい。その先に洞を覗くとクワガタの尻が見えた。その後、登ってきたヒラタは洞に顔を突っ込んだ。



誰かいますか〜?

 予想通り、後から来たヒラタは洞の主に追い出された。その主もバックして出てきたので一緒に捕獲した。



左追い出された方、右追い出した方

 左側の個体は昨年この樹で見た個体のような気がする。サイズといい、大顎の欠け方といい、そっくりだ。とりあえず今年初めてなので新規にカウントする。それにしてもこの顎でよく生きていたものだ。ヒラタの生命力はすごい。その他、この林でコクワ♂1を確認できた。



帰宅途中

 その林を出て3本ヤナギ地帯へ。しかしそこでは何も発見できずに終わった。

 クルマに戻り移動しようとしたらカミキリが車内をうろついていた。服についてきたらしい。



           よく見るけど名前不明

 また少し移動して第4ポイントへ。しかし樹液の出が良くなっているものの、クワガタの姿は見られず終了。

 最後に第5ポイントへ。まず1本ヤナギへ。肉眼で洞を覗くとクワガタの大顎の先が見えた。ライトを点けようとしたがだめだ。電池はあるが、接触が極端に悪くなっており、微妙な加減でスイッチを捻らないと点かないのだ。しばらく格闘したが結局点かなかったので薄暗い中で掻き出しにかかる。何とか出てきたそいつは・・・



本日5頭目

 何とここでもヒラタを確認できた。今日はなぜかヒラタの割合が多い。奥へ入る。ここもライトがないと全く洞の中が見えない。何とか最後に願いが通じてライトが点灯したので洞をチェックしていく。最初の洞でクワガタを発見したが、奥へ逃げられてしまった。別の樹でまた発見し、何とか掻き出すことができた。これが本日最後のクワガタだった。



やっぱり最後はコクワ

 今日はヒラタが多く見られた。また、1度の採集で2桁達成は今期初である。

本日の結果(朝の部)
採集 0
確認 ヒラタ♂4♀1、コクワ♂5♀2


#29 6月12日(日)午後(1:50〜4:30)
天気 薄曇
気温 22℃(23.4/19.2℃)

 午後から時間が空いたのでポイントに向かった。まずは第1ポイントへ。左側の林から攻める。ここは昨日人が入っていたので予想はしていたが、かなり下草が踏み荒らされていて「道」ができていた。期待はせずに奥へと進んでいく。

本命の樹に辿り着いた。「道」はそこまでしっかりと続いていた。早速チェックに入る。



よく見えてます

 この樹ではコクワ♂2頭を確認。樹液の出方の割には数が少ないように感じる。この林を一旦出て、右側の林に入る。日差しが出てきて蒸し暑くなってきた。こちらの林では大型のコクワ♂を確認。



なかなかのサイズ

 ここはこれで切り上げ、次のポイントへ向かう。

 第2ポイントへ到着。ここの通路脇のヤナギを片っ端からチェックしていくが、何も発見できなかった。

 第3ポイントへ。ここは今朝チェックした地点は外していく。右側の林から攻めていくが、こちらは小型のコクワ♂だけだった。



            小さめの♂

続いて左側の林に入る。目的の樹まで辿り着くのに時間がかかる。下草が背丈よりもはるか上にまで伸びて現在位置が把握できないからだ。かと言って踏み荒らしたりすれば、他者の侵入を許してしまう。ここは慎重に歩を進めた。かなり迷ってようやく目的の樹に着いた。無数の蚊が攻撃してくる。それを手で払いのけながら、洞をチェックしていった。



まずはコイツから




続いてその上の住人

 結局ここでも確認できたのはコクワだけだった。汗を拭いつつこの林から抜け出る。

 第4ポイントへ向かう途中、※※の林から親子連れの採集者が出てきた。ここは今朝チェックしたので通り過ぎた。

 第4ポイントに到着。まずは通路脇の2本ヤナギをチェック。すると、こんなものが洞から突き出ていた。



体隠して顎隠さず

 これで隠れているつもりなのだろうか?指で簡単に引っ張り出すことができた。そいつをリリースして、反対側の林へ。ここでは樹液を吸うコクワを確認できた。



これも小さい

 また、別の樹では、こんな光景が見られた。



ハナムグリの花

 何もそこまで固まることはないのに、皆よほど空腹なのだろうか。

 ここでの成果はこれだけだったので、更に移動し、第5ポイントに着いた。この樹では昨年初スジを確認している。そろそろ出てきているのでは、という予想もしていたのだが、結果はコクワ♂1だけであった。

 続いてその奥へ行ってみたが、樹が乾いておりクワガタの気配はなかったのでUターンする。

 帰る前にもう1箇所寄ろうと思い、第6ポイントへ。ここは過去何度か訪れているものの、ほとんど成果がなく終わっている地帯だ。気を楽にして入っていく。

 予想道り、樹液の出ている樹にもクワガタの姿はなく、敗色濃厚となってきた。しかし何度か深い藪を抜けた先の樹の幹で、今期初のアイツを発見した。



お久しぶり

 それは中歯のノコであった。実は昨年もこの近くで樹液初ノコを確認している。この辺りにノコの発生源があるのかもしれない。最後の最後で良い結果が得られて最高の1日であった。

本日の結果(午後の部)
採集 ノコギリ♂1(中歯:49o)
確認 コクワ♂9
 


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