採集記#21

【とぉ】


#21 6月3日(金)夜
天気 薄曇
気温 17℃(28.3/15.8℃)

 日中は蒸し暑くなり、午後からは曇ってきた。夜になっても蒸しているので出動する。

 いつもより1時間近く遅く出たが、麓の気温はまだ17℃ある。今までで一番高い。途中の外灯ではオオミズアオが地面ではなく、明かりの周りを旋回していた。場所によってはおびただしい数の蛾が見られた。山道のカーブの途中で大きなカモシカが現れた。あまりに突然だったため声をあげてしまった。

 山のポイントに到着。気温は変わらず17℃だ。風も弱く、湿度も高い。まずは第1ポイントを探る。しかし、虫の姿が見あたらない。往路はかろうじて小さなゴミムシを確認しただけであった。折り返し地点ではオオミズアオが2匹確認できた。

 復路に入る。中間地点でクシヒゲコメツキを発見。谷からの風で触角が揺れている。ここでの成果はそれだけであった。

 続いて第2ポイントへ。ここも虫の気配はなかった。往路は小さなアブのみ。復路はスズメガと、最後にまたクシヒゲコメツキを確認したのみだった。

帰路途中で※※に寄ってみた。相変わらず眩しい外灯が今年も点いていた。蛾や羽虫類は多数見られたが、甲虫類は皆無だった。代わりにタヌキやアナグマなどの動物が多数目撃できた。

 最低でもコクワは飛んでいるだろうという予想は大きく外れた。去年の同時期にはすでにコクワとミヤマを確認できている。その他もキノコムシやゾウムシ、カミキリといった甲虫も多数出現していたのだが、今年はせいぜいコメツキ程度で、それ以上の甲虫は未だに確認できていない。やはり今年は発生が遅れているようだ。感触からすると2週間ほどだろうか。5月の低温が響いているのは確かなようだ。

本日の結果
採集 0
確認 0


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