採集記#110

【とぉ】


#110 12月4日(土)AM
天気 薄曇
気温 19℃(20.0/10.3℃)
場所 ポイントABCE
目的 採集 #97&下見

今日は子供を連れて既存のポイント巡りに行った。夏場と同じ採集セットを携えて・・・

まずはポイントCのヤナギ。ここは6月初めに極小のスジ♂2頭を採った樹である。葉はかなり落ちており、すっきりとした外観になっていた。

早速懐中電灯で洞を照らす。すると、何やら甲虫の腹部が見える。かなり大きい。その形状からしてクワガタでないことは一目瞭然だったが、気になったので掻き出してみると・・・



マイマイカブリであった。気温が高いためか動きが活発で写真を撮るのに苦労した。

続いてポイントAへ移動し、人工樹皮捲れの林に入る。いくつかの洞を覗いてみたが、発見できたのはコガネグモだけであった。スコップで根元を掘ってみたが×。また、倒木の下を探してみるも、ゴマダラカミキリの死骸を発見しただけにとどまった。

少し移動して別の木立へ。このあたりはまだ樹液を出している樹もあり、スジくらいはいるのではないかと思ったが(家のスジはまだ活動中)、クワガタの影はなかった。



最後にケシキスイを発見した樹。左の洞の下部にその羽が・・・


この樹は12月だというのに樹液を出している。

次はポイントBへ移動した。
ここは数日前に材割リストが入ったらしく、入口付近の倒木が削られていた。かなり散らかっており、見苦しい。奥へ進み、初樹皮捲れ採集をした樹へ。この樹も手前側の小さな洞が破壊されており、拳大の大きな穴が開いていた。ここには数年ほど前に直径15p程の幹が切られた跡があり、その部分は黒く朽ちていたので材割リストが洞もろとも削ったようだ。後片付けくらいはして欲しい。

常駐ヒラタの樹へ。その「住まい」にはカエルが入っていた。カエルは土に潜って冬眠するんじゃなかったのか?しかし、そのカエルはしっかり目を覚ましているようだった。気温が20℃近くあるのでそれも頷ける。

最奥の樹へ向かう。すると遠目から見てもわかる洞に何かが入っているのが見えた。なにやら青い。近づいて見てみると・・・



食事中のマイマイカブリであった。

その名の如く、カタツムリに頭を突っ込んで捕食している。10月に採集に来たときには洞の中によくカタツムリが入っていた。それを狙って彼らがやってきたようだ。春から秋にかけてはクワガタ、秋以降はカタツムリ、そしてそれを食べるマイマイカブリ。洞という小さな空間にもさまざまな自然の営みがある。

最後にポイントEへ。
10月最後の採集でカタツムリが入ってしまった洞には何もいなかった。手前の立ち枯れの根元に大小様々なキノコが生えている。

コクワの♀を発見した樹へ。ここでも何も発見できず。根元の土が適度に湿っていたので落ちていた樹の棒で掘ってみるが、何も出てこなかった。

このポイントで初めてヒラタを発見した樹へ。ここの洞も×。根元に落ちていた大きな材をひっくり返すが、特に発見はなく、終了となった。いったいクワガタはどんな場所で冬眠しているのだろうか・・・

本日の結果
採集 0
確認 0(マイマイカブリ×2、アキアカネ×1)


戻る