採集記#107

【とぉ】


#107 10月11日(月)午後
天気 晴
気温 22℃(23.6/19.1℃)
場所 ポイント@BDE
目的 採集 #94

 今日は朝方雨が降っていたが、それ以降は降ってこなかった。午前中に家の用事を済ませ、2時過ぎに出発した。

 まずはポイントBに向かう。ここはすでに終了していた。常駐ヒラタも姿を消していた。最奥の樹の洞でコクワの♂を見つけたが、すでに☆になっていた。

 次にDへ。ここでまた異変があった。ヒラタの樹が先日の台風22号の影響からか、根元から1mくらいの所で折れてしまっていたのだ。これでこの樹は完全に終わってしまった。採集者によって無数の傷をつけられ、最後には台風で折れてしまった。何だか悲しくなった。この樹で人生初ヒラタを採り、感激に打ち震えたあの日。また、今期最大の55oの個体もこの樹で採れたのだ。ここはまさに最高のヒラタの樹であった。今年最後の挨拶に来たつもりが、永遠の別れになってしまった。そんな大事なポイントを失ってしまったのは非常に残念である。

 気を取り直し、隣接しているポイント@へ。ここもすでにクワガタの気配はなく、洞の状態も良くなかった。

 この3箇所を回った時点ですでに探索をあきらめようと思っていた。これ以上探しても無駄だと思ったのだ。だがここしばらく行っていない場所がある。ポイントEだ。ここはシーズン半ばから成果がなく、探索ポイントからは外そうと考えていたのだ。これが最後、ということにして向かうことにした。

 しばらく走り、ポイントEに到着。ここも他のポイント同様、下草が枯れ、樹がよく見えるようになっていた。夏場には近づけなかった樹もチェックできた。

 道沿いの樹をチェックしていると、良さそうな樹を発見。目の高さにある洞を覗いてみると・・・



頭隠して・・・




掻き出してみると小さなコクワ♂だった。今日はもう発見できないと思っていただけに嬉しい。まだ探せばいるんだ、そういう気になってきた。

 引き続き探索を続ける。このポイントもまた、あちこちに台風の爪痕が残されていた。


この樹は根回り50p以上はある大木だった。こんな樹が倒されるとは、自然の威力はすさまじい。だが、樹は枯れてはいなかった。ただし通路を塞いでいるので今後撤去されるかもしれないのだが・・・

 そこからしばらく移動すると中規模のヤナギを発見。中央付近には大きな洞がある。

中をライトで照らす。すると、何か大きなクワガタの尻が見えた。掻き出し棒を差し込むが遅かった。そいつは洞の奥深くへ隠れてしまった。コクワなら50o近くはありそうだ。もしかしたらヒラタかもしれない。そう考えるのが自然だった。しかし、洞は深く、ライトの光も届かない。ここは10月3日と同様、しばらく時間を置いてからまた来ることにした。

 場所を変え、●●付近を探索するが、ここは一見してわかるほど気配が無かった。これも今までの経験の賜物なのだろうか。幹や枝、葉を見ただけでいるかいないかがわかるようになってきたのは自分でも驚いている。それでも1本1本チェックしていった。時間稼ぎのためでもあった。

 30分経過し、先ほどの樹に戻る。ライトで洞を照らすと同時に掻き出し棒を差し込む。先ほどより手前に出てきており、横顔も見え、♂だと判明したのだが、またしても逃げられてしまった。万事休す、であった。せめて顎の形がわかれば種類を特定できたのだが・・・これは不明にカウントする。

本日の結果
採集 0
確認 コクワ♂1不明♂1
 


戻る