【とぉ】
#41 7月6日(火)夕
天気 晴
気温 27℃(33.2/22.5℃)
場所 ポイントA
目的 採集 #37
昨日は35℃、今日も33℃を超えて暑い1日となった。自然と足はポイントへ向いてしまう。
今日はポイントAの少し奥の方のヤナギ林を攻めることにした。この辺りはまだ入ったことがない。ところどころ高いブッシュはあるものの、以前に誰かが入ったらしく、道ができているところもあった。
中に入って15分。すでに汗だくになった。流れる汗を拭いながら進んで行くと、目の前のヤナギの樹に赤いものが見えた。樹液では初となる、中歯のノコギリ♂であった。そばに♀もいた。こんな所にもノコはいるんだ、と思った。
さらに進むと2本の大きなヤナギがあった。2本とも割と大きな洞があったが何もいなかった。
その樹の奥に変な樹を見つけた。幹の一部だけやけに白い。近づいて見ると、怒りが込みあげてきた。その「白い部分」だけ樹皮が「桂剥き」されていたのである。明らかに人間の仕業であることは間違いない。剥かれた樹皮はそのまま幹に残されており、さながら「人工樹皮捲れ」を作ったようでもあった。その部分からは樹液が少し滲み出ていたが、集まっていたのはハナムグリ類だけであった。こんな酷いことをするのは一体誰なのか。これは樹を「生き物」として扱っていない者の仕業である。これがもし、樹皮剥がしをしたのと同一人物だとしたら余計に許せない。もうこんな辛い思いをするなら採集をやめてしまおうかとも考えたくらいだ。ここに来る他の採集者もきっと同じ思いをするだろう。「良い採集者」の跡は残らないが「悪い採集者」の跡は以降ずっと現場に残るのである。またしても後味の悪い採集となってしまった。
本日の結果
採集 ノコギリ♂1(中歯)(47o)
確認 ノコ♀1ヒラタ♂1コクワ♂1♀1不明2