材割始動!

【S井】


                        

【2004.10.17】

天気予報ではこの週末は二日とも快晴になるということでした。
「##のリベンジに行ってみようかな〜。」
なんて思っていたのですが、金曜の夜には何と雪の情報が・・・。
良く考えてみると時は既に10月の中旬で標高の高い場所ではもういつ雪が降ってもおかしくない時期になってしまっていました。
「これは・・・遠出は控えたほうがいいかもしれないな。お金も無いし。」
「まあ土曜日起きてから考えてもいいかぁ?。」
ということで早めに就寝することにしました。

目が覚めてみるとなんだか異常な寒さ。布団の中に居てさえもちゃんと寒さが感じられるくらい気温は下がっているようでした。
寒いのはそれほどイヤではないのですが、普通タイヤで雪道を走るような事態に陥るのはカンベンです。
「今日はヤメとこ。」(←軟弱者〜!)
天気も快晴とは程遠い状態で結局日が差してきたのは午後になってからでこの時期としてはとても寒い一日でした。
結局一日家で過ごしました・・・とさ。

日曜日起きてみると天気は快晴・・・っぽい感じ。
「これならなんとかなるかも?」
さすがに二日間家に閉じこもって過ごすのはちょっと勿体無い気がして家を出ることにしました。
「近間に材割に行こうっと、そろそろルリも見たいし。」
特に目的地は無かったのですが、なんとなく**方面に向かいました。
この山ではあまり虫が採れたという話しは聞かないのですが、近いですし、紅葉も見たかったのでなんとなく足が向いてしまったのです。
数箇所で写真を採りながら採集のできそうな場所を探してみたのですがどうもイマイチな感じ・・・。
走り回っているうちに$$方面に抜けてしまいました。
「ここまできたらやっぱトウモロコシ?」
空いている店を発見し、早速注文しました。
お茶と大根の煮物がついて200円はなかなかお買い得です。
夏の最盛期と比較するとトウモロコシ自身の大きさは小さいもののその味はやっぱり何度食べても絶品でした。
あっというまに平らげてしまいなんとなく走っている時に近くの駅で立ち食いソバがあったのを思い出し、今でも営業しているかどうか寄ってみることにしました。
外から見てもわからなかったのですが、ちゃんと営業していたので昔良く食べた「天ぷら玉子そば」を注文しました。
「これで400円は安いよね〜。」


「多分長野の人に最も親しまれているソバの一つだよねこれって。」
「でもちょっと茹ですぎてるような・・・?」
これで腹ごしらえは一段落です。
暫く考えていましたが、すぐ近くの++に行ってみることにしました。
昨年新し目のルリの産卵痕を発見してそのままにしてある大木の立ち枯れがあってこれを削ってみたかったのです。
近くに春にミヤマの幼虫やアカアシを採集した巨大な立ち枯れもあって、これがどうなっているかも確認したかったので、一直線に目的地に向かいました。
到着して、まずミヤマ/アカアシの立ち枯れを確認してみようと近づいてみると・・・あれっ?
「無くなってるじゃん、何で?」
人の力でどうにかなるような代物ではありません。どうも何らかの工事の邪魔になったらしく巨大な立ち枯れは倒されていました。
「まぁ無くなったわけじゃないから良いかぁ。」
近寄ってみるとたくさんの食痕が見えています。
「ヒメオオとか居るかな?」
と思い暫く格闘してみましたが、足場が悪いのと材が滅茶苦茶固いのとで思うようには削れません。
「何でクワガタの幼虫ってこんなに固い材の中を食い進めるのかな?」
諦めかけた頃唐突に黒いものが見えました。
「やった!ヒメオオの♀ゲットかぁ?」
と一瞬思ったのですが、次の瞬間腹部の赤い色が目に入りました。
「なぁ〜んだ・・・アカアシじゃん。」


良く見るともう一頭お腹の赤いヤツがひっくりかえっていました。
「アカアシもいいんだけどさぁ・・・。」
この時点で数頭の幼虫も出ていて、これ以上やるとまたアカアシのタコ採れになってしまいそうでこの材は次回以降の楽しみとすることにしました。
「そうそう、ルリだよルリ。」
昨年放置した立ち枯れに向かい、よく表面を見てみるとあちこちに産卵痕が付いていました。
「去年は気づかなかったけどなぁ・・・でもルリって産卵痕ほどは採れないんだよね。自分だけかもしれないけど。」


早速表面を削ってみますがなかなかルリの姿は見つかりません。というか食痕さえもほとんどありませんでした。
「やっぱり・・・下手くそだぁ、自分。」
何て思いながら表面を削っていると唐突に黒い小さなものがポロッと落ちました。
「え゛!今のルリ♀?」
慌てて足元を見てみると腹の黒い小さなヤツが転がっていました。


「ん〜久しぶりだね〜、チミ。♂は何所にいるんだい?」
暫くチマチマと表面を削ってみましたが♂を見つけることはできませんでした。いつの間にか結構時間が経ってしまっていたようで、気が付いたときにはすっかり体が冷え切っていました。
「あれっ?さっきまで結構暖かかったはずだけど・・・。」
「今日はこんなもんかな〜、帰ろっと。」
車に戻り気温を見てみると・・・3℃?
「まぢ?どおりで寒いわけだぁ〜。」(^^;)
辺りを見回してみると対岸の山の頂上付近は金曜に降ったと思われる雪が残っているようでした。


「冬は近いなぁ・・・もうヒメオオもダメだろうし、やっぱ次回はマダラかぁ?」
(採らぬタヌキの何とやら)


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