下見・・・になってません。

【S井】


                        

【2004.10.3】

この週末は絶対##方面に行ってみようと思っていました。
昨年意外に多くのヤナギがあるのを発見していたため、ここでヒメオオの採集ができるかどうかを見てみたかったのです。というのはこのあたり一帯はヤナギはあるものの、ブナ帯というよりは針葉樹林帯となっている部分が多く、いままで採集していたどの場所ともちょっと雰囲気が異なる気がして仕方ない場所なのです。
とはいっても針葉樹の中にヤナギだけがあるわけではないので、条件が良ければアカアシやヒメオオが居てもよいのではないかと思うのですが、残念ながら昨年は棲息の確認はできませんでした。
「今年は見つけられるだろうか・・・。」
一抹の不安はあるものの、こればっかりは実際行ってみないことにはどうにもなりません。金曜の夜出ても良かったのですが、天気予報がコロコロ変わるため、暫く様子を見て土曜の早朝出ることにしました。
可能であれば別ポイントを発見したいと思い、昨年回ることができなかった**あたりから探索をしてみようと思い、一気に地図で目をつけたあたりの近くまで走り、道の駅で時間を潰していると眠り込んでしまったようで、目が覚めるとすっかり明るくなっていました。
天気はイマイチでしたが、晴れると暑くなるので雨でさえなければ問題ナシということで、早速あたりの探索を開始しましたが、どうも思っていたような雰囲気では無いようです。
「これって去年と全く同じパターンだぁ・・・。」
標高1000メートルを超える一帯にはそこそこヤナギはあるのですが、ヤナギ地帯の回りは針葉樹となっている部分が多く、何らかのクワガタの齧った痕跡さえも発見できません。
それどころかそんな場所でさえもフツーに民家があったりして、とても1000メートルを超える標高を探索しているといった雰囲気では無いのです。
「ん〜、イマイチ。##はどうなんだろ?」
昨年探索できなかった国道を辿りながら採集のできそうな場所を探していきますが、このあたりも基本的に針葉樹林帯でたまによさ
げな場所を発見しても進入の困難な場所ばかり。
幾分植生が良くなってきたかなと思った時には標高はすっかり下がってしまい、「採集してみたい」と思うような場所は今回も発見できませんでした。
「手ごわいなぁ・・・##。」
気が付けば年に数回訪れる観光地の近くになっていました。
「ここにきてアレを食べない理由は無いよね?」


お気に入りのラーメンを食べ、暫く観光モードを堪能している頃から徐々に天気は悪くなり、雨が降ってきてしまいました。
「一時的なものならいいんだけど・・・。」
という期待はすっかり裏切られ、雨粒がだんだん大きくなってきているようでした。天気次第では車中泊してもう一箇所昨年発見
したヤナギ地帯を見てみたかったので、雨があがるのを期待して、以前から気になっていた懐かしい看板を写真におさめておくことにしてその場所に向かってみると、なんだかその看板(?)は以前よりキレイになっているような気がします。
「まさかあの店、今でもアレを売ってる?」
多分メーカーそのものがなくなっているはずなのでそれは無いはずです。


「まぁいいや。無くなってしまう前に写真撮っとこ。」
街中にあるよく行く店の写真を撮ったりして時間を潰していたのですが、雨は激しくなるばかり。
「これじゃああの標高での採集はちょっと無理っぽいな。」
「次回の楽しみにして、今回は帰るしかないかぁ・・・。」
帰宅するためにはその場所の近くを通るのですが、行きたかった場所の近くはすごい雨と霧で、とても採集とかのできる雰囲気ではありませんでした。
「やっぱり・・・。」
既に暗くなり始めた山道を採集をすることもなくひたすら自宅のある方向に走っていたのですが、数は少ないものの夏に回ったら面白そうな街灯を数箇所発見しました。
「ちょっと発見するのが遅すぎたかな?まぁ来年の楽しみが一つ増えたということにしておこう。」
結局クワガタの姿を一度も見ることは無く、ポイントの特定もできませんでしたが、このところマトモな採集のための活動をしていなかったので、それなりに楽しい一日でした。
「次回はネブトポイントの探索もしてみたいなぁ・・・。」(欲張りすぎ!)

 


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