【S井】
【2004.8.27】
今週は予定があって採集に行かないはずでした・・・がっ。
唐突に予定はキャンセルになりポッカリと空いてしまったのです。
「どうしようか・・・。」
って考えるフリをしてみたりするものの心は既に採集モードです。
(^^;)
天気予報をチェックしてみると、どうも台風の影響がありそうです。
「ダメかぁ・・・月齢も最悪だし遠出しても採集にはならないかも。」
「でもヒメオオはこれから充分採集できるだろうし、やっぱ今やるならオオクワ狙い?」
というわけで3週連続の福島行きが決定しました。
8月27日−−−−−
仕事を終え、給油したり食糧を買い込んだりしながらのんびりと目的地に向かいます。雨が降ったようで気温が一旦は下がりましたが、##に入るとまた戻りました。
「イイ感じじゃん、なんとか20℃を保ってるし。でも風があるなぁ・・・。」
「時間も遅いし、とりあえず前回採集できたあたりに行ってみよう。」
普段は寄り道しまくりで向かう道のりを今回は時間節約のために一直線に向かいました。目的地が近づいた頃からあたりの様子を伺ってみると・・・
「あれっ?灯火が全然無い。」
前回あちこちにあった灯火が今回は全く点いていません。
暫く走ってみましがたった一つを除いて全て点いていませんでした。そのたった一つの灯火でも発見できたのは大量の羽蟻のみ。
「全然ダメじゃん。」(T_T)
空には真丸に近い月、そして時折強い風が吹いて条件はかなりキビシイ状態。
その上灯火が点いていないのでは全く採集になりません。
「こりゃ灯火のあるトコに行かないとダメだなぁ。」
移動です。
そのまま走り続けているとやっと採集のできそうな灯火が見えてきました。
「まぁダメモトで見てみるしかないよね〜。」
速度を落とし、車から「黒いもの」を探していると、道路(?)の端にそれらしい影を発見しました。車を降りて近づいてみるとちょっと大きめの♀のようです。
懐中電灯で照らしてみると前胸の部分がツヤツヤしているようですが、点刻は確認できません。
「ん?デカいアカアシ?そういえば**で騙されたっけ。」
ちょっとガッカリしながらも更に近づいて照らしてみると唐突に点刻が目に入りました。
「うわっ!オオクワじゃん!カメラだぁ〜〜〜!」
慌てて車にデジカメを取りに戻り、写真を撮りました。
拾い上げてよく見てみると前回採集したものよりは小さめで、片側の大アゴの欠けたボロボロの個体で、手に取った感じがやけに軽く感じました。
「産卵済みの♀かな?」
「まぁどうでもいいかぁ・・・オオクワはやっぱりオオクワだし。」
「それにしてもこの条件で良く飛んでいてくれたもんだなぁ・・・。」
あたりをくまなく探してみましたが、コクワ1匹居ませんでした。
「それでも飛んでることは飛んでるんだよね。」
追加採集を期待して(バカだ)周辺の街灯を丹念に回ってみましたが発見できたのはコクワ♀1とカブチンの♂1のみでした。
「そろそろ疲れて来たな〜。どっかで寝よっと。」
「あの場所も見てみたいな。」
行くときは無視してしまった昨年採集できた某ポイントまで戻ってみましたが、特に発見は無く適当な場所に車を停めて就寝しました。
8月28日−−−−−
起きてみると外はかなり強い風が吹いていました。
「朝からこの風は普通じゃないな。今日は諦めて帰った方がいいかも・・・。」
昨夜の結果を数名にメールし、移動を開始しました。
「ただ帰るのも勿体無いかな?」
帰宅がてらヒメオオの様子も見てみることにしました。
途中ピイさんから電話がありしばらく採集の話で盛り上がったせいか幾分疲れ気味だった気分も復活してヒメオオ探しのパワーが充電されたみたいでした。
いつもの林道に入り、ヒメオオのポイント近くからルッキングを開始するとちらほらとヒメオオの姿が見つかります。
大抵は小さなものなので写真を撮るのみにとどめて林道をどんどん進みます。
たまに見つかる大き目のものを採集して大きさを測ってみるのですが48ミリ止まりで目標の53ミリオーバー(かなり無謀)には程遠いものばかりでしたが、今年もそこそこ発生しているようでちょっと安心して帰宅しました。
結局この林道でヒメオオ約20頭とアカアシ4頭ほどを確認し、条件の良いものを写真に納めました。そのうちの一つを添付します。
ヒメオオのペアとスジのペアが一箇所に付いてるものです。採集的にはこの組み合わせは何度か経験があるのですが、写真が撮れたのは初めてです。
「ん〜、ヒメオオの採集は必要無いけどスジは採集しちゃおうかな〜。」
とも思いましたが、
「これはこのままにしておいてあげよう。」
と思い直し、その場を離れました。
ヒメオオに関しては50オーバーが採集できれば持ち帰ることもあるかもしれませんが基本的に写真が撮れればそれで充分満足です。
今年はオオクワが4頭も採集できました。
これは偶然の産物だとは思いますがやはり嬉しいですね〜。
「多産地」と言われている場所での採集ですのであまり自慢出来るものではありませんが、これをもとに自己採集個体の累代飼育に挑戦してみようと思っています。
これで16目。あとはマダラですね。