地元採集三昧

【S井】


                        

【2004.7.16】

この連休は絶対##〜**回りをしようと思っていました。

でもニュースにもなった大雨の影響も考慮して断念することにしました。

北の方はちょっと無理があるようなので思い切り地元の採集をして時間に余裕があったら岐阜あたりを探索してみようと思っていたのですが・・・。

 

7月16日−−−−−

会社から一旦帰宅しました。天気予報をチェックしてみると、ニュースで言っていた大雨は長野にはあまり影響ないみたいでしたので灯下に行ってみることにしました。

目的地は%%です。(^^;)

 

「今年の%%はオオクワが採れるかもしれない。」(またこれかいっ!)

 

ウワサです。でも可能性が0ではない(そんなの日本中そうだけど)わけですし、やはり涼しい場所で灯下採集をしたいというのもあってそそくさと家を出ました。目的はたった一本の灯火です。

到着した時にはゴールデンタイムは終わりかけていましたがそれにしても虫が飛んでいない・・・。

クワガタどころか蛾さえもほとんど飛んでいませんでした。

「そういえばこの街灯の周りだけ霧が無いなぁ。」

途中通過した林道は霧がひどくて前も良く見えないくらいでした。でもなぜか目的の街灯の周囲だけ霧が無いのです。

「ダメダメの日なのかな?」

暫く待ってみましたが虫の飛来はほとんど無く、++方面に下りながら他の街灯の様子を見てみることにしたのですが、やはり他の街灯にも虫の飛来は少なく、たまに居るのは小さなノコやコクワ、そしてカブちんくらいです。大きな影を発見して近寄ってみるとそれは小さなヒキガエルでした。

「虫たちは一体どうしちゃったっていうんだろう?」

かなりの時間をかけていつもの就寝場所に到着し、脱力感とともに就寝しました。

 

7月17日−−−−−

朝4時に起床。暫く朝食を摂ったりして時間を潰していたのですが、明るくなってきたので行動開始です。

山の上の方は霧が出ているらしく見えませんでしたが天気はそんなに悪くは無いようです。

「気温が上がれば晴れるでしょ。採集可能な場所までは時間かかるし。」

と決め付けて林道に入りました。

早朝の林道は静かで涼しく、気温的には寒いくらいでしたが自分的には快適な気温です。相変わらず道とヤナギをチェックしながら進んでいきますが、何も居ないみたいです。ヤナギではないと思われるショボい木を通りすぎようとした時、何やら黒いものが見えたような気がしました。

「あれって白樺だよね。白樺って黒い部分多いからなぁ・・・。」

多分白樺の木によくある黒い部分だろうとは思いましたが一応確認するために近寄ってみると、それは小さめのヒメオオの♀でした。

ちょっと離れた場所だったのと日陰の部分だったため写真はイマイチでした。(ウデが悪いのがイチバンの理由なんですけど。)

「やっぱり気の早いヤツがいてくれたよ。」

見つけて写真を撮れば一応満足です。採集も可能ですが、♀は今の時期は道で拾うだけでも充分採集できるので樹液での採集は控えることにして次の個体を探してみることにしました。

「♂の写真も撮りたいな。」

結局この日は♂は発見できずでした。

「きっとまだ発生初期で♂はこれからなんだよね?」

「多分何度も来ることになるだろうから、そのうちチャンスがあるっしょ。」

「アカアシの様子はどうなんだろう?」

先週アカアシが採れた木に向かってみましたが、見つけることができたのはわずかに♂1のみ。

「ふぅ・・・なんかイマイチ。他の山に行ってみようかな。」

山を降り、次の候補地に向かいます。

**に抜ける林道なのですが、途中道の状態が悪く私の車では通り抜けが困難なことは確認しています。

仕方なく**から上がってみることにしました。

「**を探索して日が暮れたらあたりの灯火を回って、明日は岐阜に向かってみることにしよう。」

と決め**に向かっていると、途中から土砂降りの雨になってしまいました丁度この頃会社から電話が入り、どうしてもこの休みにやらなくてはならない仕事ができてしまったようです。

仕方なく会社に戻りその仕事を片付けて帰宅し横になった途端に記憶が無くなりました。途中何度か起きたのは覚えていますが、完全に目が覚めたのは朝になってでした。

 

7月18日−−−−−

割と早く起床したため、昨日行けなかった**に再度チャレンジすることにしました。

家を出て快調に飛ばし、林道に入ってみると、このあたり一帯は今朝くらいまで雨が降っていたようで、ヤナギは濡れていてあちこちに水滴がついていて光るため虫の姿を見つけることが困難な状態でした。

なんとかアカアシ♂1を見つけることができましたが、それ以外の発見はありませんでした。

「樹液につくミヤマの写真撮れないかなぁ・・・。」

丹念に見て行きますが私には見つけることができませんでした。

県境周辺に到着してみると大きな岩が道にゴロゴロしていて通り抜けできるのかどうか判断が難しい状態でした。

「無理して取り返しのつかない状況に陥るのはカンベンだな。」

「##は雨が降らなかったかもしれない。行ってみるか?」

昨日戻るときたまたま通過した国道の雰囲気が意外に良かった気がするのでここをチェックしながら戻ることにしました。

昨日車の窓からヤナギがたくさんあったのを確認していますし、標高が約1000メートルくらいであったので、

「ヒメオオはともかくアカアシかミヤマなら見つかるかもしれない。」

淡い期待を持ってヤナギを確認していきますが、クワガタの姿らしきものは見つけることができませんでした。

長野に戻った頃には既に夕方近くなってきてしまっていて、

「こりゃ到着する頃にはヤナギってよりも灯下採集の時間だよね。」

「まぁイイや、デッカいミヤマ採るぞぉ〜っ!」

意気込んで山に向かいました。(懲りてない・・・。)

途中道路脇に見慣れない動物がウロウロしていました。

「何あれ?イタチ?」

なんとか2枚だけ写真を撮ることができましたがすばしっこいヤツで今ひとつの出来でした。(イタチではなくテンらしいですけど・・・。)

「居るならそのうちまた見かけるかもしれないよね。」

時折ヤナギに黒い影が見つかり、ヒメオオの♂が確認できたりもしますが、小さな個体ばかりで採集する気にはなれませんでした。

そのうちの1頭は、

「おっ!あれは50ミリ近くあるかもしれないな。採集してみようかな?」

と思いトライしてみましたが彼は真下にある網には入らずブッシュの中に消えて行きました。(ToT)v

暗くなってきたため樹液での採集(?)を断念し、通いなれたコースで目的の街灯に一直線に向かったまでは良かったのですが・・・・・・あれっ?

「何で消えてるのぉ〜〜〜っ!」(ToT)

一番の期待の街灯はなぜか点いていませんでした。

「これじゃあ何のためにここまで来たのかわからないよぉ〜。」

折角だから・・・というわけで、近間を探索してみましたがやはり虫の飛来は極端に少なく、なんとかアカアシとミヤマの♀を見つけることはできたものの期待していた「デッカいミヤマ」やまして「オオクワ」なんかは気配もありませんでした。

「気温はちょっと低めだけど条件は悪くはないと思うけど・・・。」

「下の街灯はどうなんだろう?」

途中の有望街灯をチェックしてなんとか小さなミヤマ♂2とまずまずのサイズのアカアシ♂を見つけることができましたが、やはりちょっと欲求不満気味の採集となってしまいました。

「ヤケクソだぁ〜っ、カレー食べて帰るぞ!」

閉店間際のココイチに飛び込みいつものメニューを平らげて帰宅しました。

 

このところの不穏な天気が関係しているのかどうかは判りませんが、どうも虫の動きが悪いような気がします。

今年は大きなミヤマ採れないのかな?

来週は福島あたりまで行けるのかどうかちょっと微妙ですが、オオクワはともかく60ミリ後半のミヤマくらいはなんとか採集したいと思ってはいるのですが・・・。

 

今回の成果−−−−−

ノコ/♂7♀3

アカアシ/♂3♀5

ミヤマ/♂2♀4

コクワ/いっぱい

スジ/♀1

ヒメオオ/♂3♀5


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