コルリはお終いなのかな?

【S井】


                        

【2004.6.6】

昨日はひどく疲れてしまい早めに休みました。

朝起きてしばらくテレビを見たりしていたのですがやはりじっとしては居られませんでした・・・。(^^;)

 

天気はイマイチ。なんだか蒸してします。

今日の目的地は##方面です。

ちょっと前にも行ってきたのですが、新芽は固くて、まだ林道には雪が残っていました。

「もういいかげん大丈夫でしょ。」

ということで向かってみたのですが・・・。

順調に標高を上げ、目的地が近づいた頃、道路に黒いものを発見しました。車を止めて確認してみるとやはりヒメオオ♀。それも割といいサイズのものでした。

「やっぱもう歩き始めてるんだぁ。」

車に乗り込み暫く走っているとまたまた黒いものが・・・。ヒメオオ♀の轢死体です。

「生きてるヤツに会いたいなぁ。」

道を見ながらさらに進むと舗装が切れる手前でまたまた♀の轢死体を見つけてしまいました。結局生きているものには会うことはできず、結果としては0勝3敗です。(ToT)

 

前回見つけておいた新芽はすっかり開ききっていて採集はちょっと無理みたいです。どんどん進んでいきますが、完全に開ききっている新芽とまだ早い新芽は見つかりますが新芽採集のできそいなものはありませんでした。

前回材割でアカアシを採集した立ち枯れの近くを通ったので再度寄ってみると、その立ち枯れの近くにあった前回は立っていたはずの立ち枯れが倒れていました。

「何で?人の力で倒れるような代物では無いと思うけど・・・。」

立ち枯れとはいえ直径70〜80センチ近くありそうなものです。

かなり朽ちてはいたようですが、その重さはかなりのものです。

不思議に思いながら近寄ってみると、折れた部分に食痕が見えています。

「こ、これは・・・叩くしかないかも!」

早速材割モードに変身です。折れた幹の部分にオノを入れてみるといい感じに朽ちていて、サクサク削れます。

食痕も大量に見えますが、何も出てきません。

「おっかしいなぁ・・・こんな状態で何もいないなんて初めてだよ。」

暫く削っていると硬い部分が現われて、ちょっと削ってみると何かの幼虫が出てきました。

「アカアシかな?でもコクワかもしれないなぁ。」

「まぁいいや。とりあえず飼育してみよう。」

削っていようと思えばいくらでも削れるだろうとは思いますが、体がもちません。(太すぎです。)視線を逸らした時、折れた根元の土中部分に太い食痕が見えます。

「これはミヤマだよね・・・多分。」

試しにちょっと削ってみると、やはりイイ感じに朽ちていて、ボコッとブロック状に崩れたのですが、その部分に白くて太い幼虫が見えています。

「やっぱり・・・。」

時期的にはそろそろミヤマが採集できてもおかしく無いのかなとは思いますが、昨年蛹化〜羽化の過程を良く見ることができなかったため、前回も採集してはいるのですが、これも持ち帰って飼育してみることにしました。

「幼虫採ってる場合じゃないかぁ・・・コルリはどうなんだろう?」

車に乗り込み、新芽を探しながら進みます、やはり新芽は開ききっているものと固いものばかり。前回道の半分くらいが雪に埋もれていた場所もすっかり雪は融けていて難なく進入できました

がその先も似たようなもので新芽採集はちょっと無理みたいです。

「やはり登らないと無理かぁ。でも今日はちょっとなぁ・・・。」

とりあえず行けるところまで行ってみようと思いどんどん進んでいくと一部道路状態が悪くて普通乗用車では侵入が無理なところがあり、これ以上の進入を断念しました。

今度は戻りながら行きによく見れなかったところを見ていくと、ショボいミズナラの新芽を発見し、車を降りて見ていると、高い位置に小さな動くものを発見しました。コルリです。

「ふぅ〜、やっと今日初めて生きた成虫に会えたよ。」

写真を撮ろうとしたのですが、天気が良くないのと高い位置だったのとで写真は×でした。

「まぁこれは仕方ないか。見つけられただけでもラッキーだよね。」

結局見ることの出来たコルリは1頭だけでしたが、状況と場所を考えればこれで充分。山を降りることにしました。

 

途中に観光地の滝があってそこそこ美味しいソフトクリームが食べられるのを思い出し、時間が早かったのもあって寄ってみることにしました。

いいトシしたオッサンが一人でソフトクリームを食べている光景は世間一般から見れば不気味なものなのかもしれませんが、なんだか無性にソフトクリームが食べてみたくなってしまったもので・・・。

 

そろそろコルリも終わってきている感じがします。

場所によってはもう少し大丈夫なのでしょうけれど、タコ採れという状況は厳しいかもしれませんね。

まぁ自分の場合標本をやってるわけではないのでタコ採れよりもタコ撮れの方が良いのですけれどね。


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