【S井】
【2004.6.5】
6月4日−−−−−
退社後一旦帰宅したのですが、なんだかひどく蒸していて、虫的にはなかなかの陽気のような気がして仕方ありませんでした。
暫く悶々としていたのですが、出かけてみることにしました。
灯火で気になるといえばやはり昨年オニを採集した灯火です。
周辺ではミヤマやアカアシがよく採集できましたので、発生していれば採集できるかもしれないと甘いことを考えていました。
いつもどおり進んでいると、市内は結構蒸し暑かったのですが、気温がグングン低下していっているようです。
最も気温が低い場所では車の温度計は9℃と出ていました。
「これはちょっと無理かなぁ・・・。」
とか思っているうちに、目的の灯火が近づいてきました。
「んんっ?」
なんだか妙に暗いような気がします。
「まさか・・・ねぇ。」
到着して愕然としてしまいました。なんと灯火は点灯していませんでした。
「何のためにここまで来たんだぁ〜〜〜!(ToT)」
誰に文句を言えるわけではありません。仕方なく周辺の明かりのある場所の探索をしてみましたが、見つけることができたのはセミが2匹だけでした。
時間も良くなかったと思います。家を出るのが8時くらいで、目的の場所に到着したのは既に10時をまわっていました。
##を走っている時、
「なんか山の向こう側がやけに明るいなぁ。」
と思っていたのですが、どうやらこれは月だったようです。しばらくすると山の稜線からまん丸の大きな月が見えてきました。
「げぇ〜、月齢も最悪なんじゃん。」
異常に寒い上にほぼ満月・・・こんな最悪の状況で灯火採集に出るなんて正気の沙汰ではありませんよね。バカです>私。
「ダメだぁ・・・寝よ。」
山を降り、いつもの××で就寝です。
6月5日−−−−−
寒くて目が覚めました。時間は3:35AM。
暫くもう一眠りしようとしていましたが、徐々に周囲が明るくなってきてしまい、再度寝るのは無理そうです。
「明るいんだったら採集できるじゃん。林道に入っちゃお。」
車の中を片付けて発車したのですが・・・何かがおかしい。
車が小刻みに揺れる上に妙な音が聞こえます。
「これってもしかしてパンク?」
車を止めてタイヤを確認してみると後輪の片側がペシャンコになっていました。
「ダメだこりゃ。交換するしかないな。」
朝っぱらから応急用のタイヤに交換です。今までこのタイヤは一度も使ったことは無かったのですが、交換後走り始めてみるとやはり違和感があります。
「このままあの林道に入るのはちょっとコワいなぁ。」
でもパンクの修理のできるガソリンスタンドが開くまでにはどう考えても3時間以上はあります。
「近間で採集のできる場所ってあったっけ?」
暫く考えていたのですが、昨年ヒメオオを探しに行った事のある**に行ってみることにしました。いつもなら目的地周辺までは思い切り走るのですが、さすがに今の状態では無理です。ゆっくりと登っているとなんだか見慣れないものが見えました。白いワタのようなものが木の枝に付いているんです。
「うわ〜、これってもしかしてモリアオガエルのタマゴ?」
写真を撮ったのですが、まだ朝早かったため充分な光量が無くてブレまくりです。
諦めて先に進みました。
昨年ブナ林を見つけた場所にはブナの新芽がちらほら見つかり、車を止めて近寄ってみるとコルリの姿が見えました。
「へぇ・・・ここのコルリは青いんだぁ。」
〜中略〜
山を降り、スタンドでタイヤを修理してもらいやっと目的の林道に向かうことができました。
先週ピイさんと採集した場所は思ったほど季節がすすんではおらず、僅かですがコルリが飛来していました。写真を撮りながら手で掴める場所のコルリだけを採集しながら林道を進みますが、どうもイマイチです。昨年は簡単に一箇所で複数のコルリを採集することができたのですが、今年は一箇所に1〜2頭しか見つけることができません。
「やはり終わりかけているのかなぁ・・・」
かなり進みましたが結局タコ採れすることはありませんでした。
〜中略〜
ということで帰路につきました。
途中昨年秋に見つけておいた切り倒された丸太が良く朽ちたものがあったのを思い出し、ちょっと寄ってみましたが出てきたのはルリと思われる幼虫のみ。
先週ヒメオオの轢死体を見つけていたので、道採集もできるかなと思っていたのですが、見つかるのは結局カミキリ、糞虫系甲虫、毛虫ばかりでした。
「道採集にはまだ早いってことかな?」
今年はこの林道でコルリのタコ採れを味わっていません。
可能であれば来週もコルリの様子を見に行ってみようと思っています。
今日の成果−−−−−
コルリ青/数頭(写真用に持ち帰り)
コルリ緑/数頭(全てリリース)
ルリ幼虫/数頭(全てリリース)
外道/いろいろ