【S井】
【2004.5.2】
〜前略〜
起きたものの、何だかダルくてすぐには動けそうもありませんでした。
「ちょっと疲れてるのかな?何だか目が腫れぼったいし。」
しばらくボーッとしていましたが、ここまで来て帰るのもなんたが勿体無い気がして目的地に向かいました。前回目を付けた場所に一直線に向かうつもりが、またまた邪念が沸いてきました。
「ここで何目採れるかトライしてみようかな。」(バカだ・・・。)
前回ほとんど割らずに残しておいたツヤハダ材に向かいます。
ここでは1ペア取れれば充分なのですが、相変わらず幼虫はボロボロ出てくるのですがなぜか今回は成虫が見つかりません。
「何で?」
半分ほど崩したところでやっと1ペアのミヤマツヤハダが採集できました。
「今度はルリだぁ〜!」
辺りを探索してみましたが、マークはあるものの、削ってみても見つかるのは食痕と空の蛹室ばかりです。
「これって抜けちゃってるって状態?」
「でも全部抜けちゃってるわけじゃないよね?」
とは思いましたが結局ルリは見つかりませんでした。
目数トライアルは開始と同時に暗礁に乗り上げてしまいました。(T_T)
「じぁあコルリはどうなんだろう?」
今度は落ち枝を重点的に見ていきますが、やはり見つかるのはマークと食痕ばかり。
「ダメかぁ・・・。」
「あんまりこればっかりやってると時間がどんどん過ぎていっちゃうな。」
「本来の目的はホソツヤなんだよね〜。」
移動です。
「そういえば前回ルリと不明幼虫が出た材があったよね。」
早速その材に向かいルリの採集を試みます(諦めの悪いヤツ)が、やはり見つかるのは食痕ばかりです。ちょっと硬い部分を叩いているとポロッと何かが落ちました。
「あれっ?これって前回出た不明幼虫じゃん。」
「良く見ると##で採集したオニ期待幼虫とソックリだなぁ・・・。」
同じ場所から数頭固まってこれが採集できました。
「オニならいいな・・・これも飼育してみよっと。」
しばらくオニ期待幼虫の採集に熱中していましたが、ふと我にかえり、
「そうそうホソツヤだよホソツヤ。」
コルリ材を探しながら斜面を登ります。ここでもマークと食痕と幼虫は見つかりましたが成虫はさっぱりです。
ホソツヤ材を探しながらコルリ材を見ていくので時間がかかって仕方ありません。
頂上が近くなった頃、細めの倒木の折れた枝部分を見た時、小さな産卵痕が見えました。
「これがホソツヤの産卵痕なのかなぁ・・・。」
とりあえずその部分を折り、手で崩してみた時・・・ルリ属の♀がお腹を上にして足をたたんでいるのが見えました。
「足が黒くない!何だか小さいし、コルリ?いやこれがホソツヤなのかぁ?」
数枚写真を撮ってからひっくり返して見ると・・・。
「うわ〜!こんなキレイな♀初めてだぁ。」
その♀は青味がかった緑色に光っていました。
「ホソツヤだ!!!」
「やっと会えたね、あけましてめでとう!」(←某あ〜さんのHPのパクリ)
暫くその場所で見とれていましたが、
「♂はいないのかな?」
とさらに崩してみましたが、この材からはこの1頭しか出てきませんでした。
なんとか♂がさ採集できないものかと思ってさらに探索を続けてみましたが残念ながらここでの採集はこの1頭だけでした。
「まぁ♀が第一希望だし、採れたこと自体奇跡と言っていいのかも。」
なんたが妙な充実感をおぼえて斜面を下りました。
その後3箇所ほどの斜面を探索しましたが、ホソツヤの追加採集はできませんでした。
「あ〜さんやピイさんなら見つけちゃうんだろうなぁ・・・。」
「まぁレベルが違うよね。これでも自分にはでき過ぎだよね。」
さすがにこの頃には日が傾いてきていました。
「そういえばマップを見ていたらここから**方面に抜けられるんだっけ?」
「時間はたっぷりあるし試しに行ってみようかな。」
といつもと違うルートで帰ってみることにしました。
++〜○○と行くルートです。地図を見てみると距離は意外に近いような気がするのですが、
「ホントなのかなぁ・・・。」
という感じです。
どんどん進んでいくと、あっさりと○○に抜けました。
「何と!家まで100キロちょっとしか無いじゃん!」
「今度から夏場はこのルートで向かおうっと。」
(夏には山梨行かないんですけど。^^;)
さすがにゴールデンウィークらしく**で幾分混雑がありましたが、概ね順調に帰宅しました。
帰り際にココイチに寄ってみるとお気に入りだった「あさぐりカレー」がメニューから無くなっていましたが、代わりに「揚げ揚げカレー」なるものがありましたので今回はこれを食べてみました。
「ん〜まあまあだね〜。」
「限定メニューらしいからもう一回くらいは食べてみることになるかな?」
満腹、そしてボロボロで帰宅しました。
やっとホソツヤが採集できました。
♀1のみですが、ちょっとだけホソツヤ採集を満喫しました。
情報をくださったあ〜さんとピイさんに感謝です。
今度はペアで採集してみたいですね〜。
(今年叶うかどうかはわかりませんけれど・・・。)
帰宅したら蛹化第一号の♀が羽化していました。
この胸の切れ込みの大きさは・・・ヒメオオ?
そういえば蛹だった時になんだか足の長さが目立つなぁとは思っていたのですが。
だとしたら自分は既に材割でヒメオオを採集していたことになりますね。
今回の成果−−−−−−−−−−
ミヤマツヤハダ/♂1♀1
ホソツヤルリ/♀1
?/オニ期待幼虫数頭