アカアシ狙い

【S井】


                        

【2004.4.24】

「アカアシが採りた〜い!」

 

先日のあ〜さんの写真を見て急にアカアシが採ってみたくなりました。

昨年は灯下と樹液では採集していますが、材採では取れていませんでした。すっかり「夏のもの」と思っていたのですが・・・。

 

昨夜からの急激な冷え込みで##のアカアシの採れる場所への侵入はちょっと厳しそうです。あれこれ候補を考えてみたのですが、そもそもほとんど材採できていないわけですからこれといって「ここ」という場所は思いつきません。

前回++方面には雪は全く無かったのを思い出し、「**あたりなら何とか採集できるかも」

と思い、向かってみました。

家を出て、○○を越え××のあたりにさしかかった頃、「■■」という標識が目に留まりました。

「そういえば■■って一度も行ったことないなぁ・・・。どんなところかいってみようかな。」

ということでいきなり左折して山に向かってしまいました。

標高はいい感じで上がっていきますが、今回はPROTREKを忘れてきてしまったため、標高がさっぱりわかりません。

どんどん進んで行くと、目的地の■■に到着。でも雰囲気はいまひとつという感じです。

「もうちょっと行ってみようかな?」

さらに進むと▲▲とかいう場所に出ました。

なんとなく道路脇の感じをみていると、

「コルリとか採れてもおかしくないような感じだなぁ・・・。」

車を止められそうな場所があったので、早速探索開始です。

「まぁ自分の勘なんてアテにならないっしょ。」(^^;)

斜面を登りながら落ち枝を見ていくと、数本目にやっとコルリらしき痕跡を見つけることができました。

「居るのかぁ。」

かなりキツイ斜面で、足元が滑りやすい場所だったので一旦降りてから表面を削ってみましたが中身は入っていませんでした。

再度登るのはちょっとツライので、ちょっと場所を移動してみると路側帯が広くなっている場所を発見し、再度探索モード突入です。

気温は低く、先日までの暖かさがウソみたいです。

視線を上げると山の上の方は白くなっていますし、小さな雪が降ったり止んだりしていますが、天気は良く日差しは暑いくらいです。

「なんかヘンな天気だなぁ。」

と思いましたが、ひどい雪にはならないみたいです。

ここも斜面はかなりキツイ場所で、足元には大きな石がゴロゴロしてその隙間に枯葉が詰まっていて、うっかり足をつくと「ズボッ」とはまってしまうような場所ですが、そこそこ材はあります。

手当たり次第に材を見ていくと、やはり産卵痕はときどき見つかり、ちょっと削ってみると幼虫が出てきますが、成虫が出てきません。

たまたま目に付いた人の腕ほどの材を拾い上げて見てみると数箇所に産卵痕が付いていました。

「これだけ太いとコルリって感じじゃないかな?」

と思ったのですが、ちょっと疲れてきたのでこれを徹底的に削ってみることにしました。

材の端の部分からまたまた幼虫が数頭出てきましたが、やはり成虫は留守のようです。

「まだここは早いのかなぁ・・・。」

と思い始めた頃、唐突に蛹室が出て、♂の成虫が見えました。

「うわデッカ〜い!コレってルリ?」

さらにちょっと小さめの♂が出ましたが、あまり目の良くない私には胸の部分の突起が確認できません。

「♀出ないかなぁ。」

と思いながら表面を削いでいるとやっとお腹の部分が黄色い♀の成虫が出てきました。

「ふうっ、これでコルリ確定だね〜。満足・・・?」

「コルリ採りに来たんじゃないんだったぁ〜〜〜!」

久しぶりのコルリにちょっと熱中しすぎたみたいです。

急いで山を降り、当初の目的地に向かいました。

前回ルリ属の痕跡を見つけていましたが結局採集はできなかった場所です。多分標高は1000メートルあるかないかくらいですが、一応ルリとコルリも棲息しているようです。でも今回のターゲットはアカアシです。

早速斜面を登り始めたのですが、ここの斜面は砂地で、思うように登れません。這いつくばるようにしてなんとか上り切り、稜線に出ました。

辺りを見回してみると、一本だけ良さげな材が見えます。

「これだな、今日のところは。」

端の方を叩いてみると、いきなり黒いものが転がり出てきました。

「んぁ?足が赤くないじゃん!」

またです・・・前回もたった一本見つけた材から出てきました。

「なんでこの標高でコクワなんだよ〜〜〜!」(-_-#)

ちょっとガッカリしながらも更に叩いていると、材の中央部のひどく硬い部分から赤い足の♀のクワガタが出てきました。

「やった〜、目標達成だぁ〜!」

調子に乗ってさらにその材から♀1♂1を追加採集しました。

「何でコイツ等こんなに硬い部分で羽化しているんだろう?」

「どうやって出てくるのか不思議だなぁ。」

この時点で既に体が思うように動かないくらいに疲れてしまっていたため、ここで採集を切り上げようと斜面を下り始めました。

あと少しで車のところまで付く頃、太い切り株が目につきました。

「ヒメオオいるかな?ちょっと叩いてみるかぁ。」

意外に軟らかい材でボロボロ崩れます。でも食痕はあるもののクワガタの姿は見えません。

もう崩れる場所がほとんど無い状態になった頃、やっと♂のクワガタが出てきました。アカアシです。

「なぁ〜んだ。ヒメオオを期待してたのになぁ〜。」

標高的にはヒメオオはちょっと厳しいかもしれないとは思っていましたがルリ属がいるくらいだからヒメオオも居るんじゃないかとちょっと期待していたのですが甘くは無いようです。

「まぁアカアシが採れたからよしとしようかな。」

すっかり満足して帰路につきました。

「おっと、カレー食べて帰らないとね〜。」(^o^)v

最近お気に入りの「あさぐりカレー400グラム」を平らげて帰宅しました。

 

今日の成果−−−−−−−−−−

コルリ/♂2♀1幼虫数頭

コクワ/♂1♀1

アカアシ/♂2♀2


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