とことんルリ・・・になっちゃった。

【S井】


                        

【2004.4.11】

昨日は母親の付き合いで##にフキノトウを採りにいくことになってしまいました。

ついでに林道の開通日を確認しに行ってみたのですが、林道の入り口に開通予定日の表示は無く、最初のゲートのあるあたりからは雪に埋もれてしまっていました。

反対側の案内も見てみたかったのですが、時間的にその余裕は無く結局わかったのは「まだちょっと無理みたい」ということでした。(^^;)

今日も天気が悪くないことはわかっていましたが、さすがにヒラタはこれ以上採集しても飼育しきれません。

今年に入ってまだルリ属の採集ができていないので、これを狙うことにしました。が、北部の山岳部はまだ雪で採集不能であるため、久しぶりに××に行ってみることにしました。

ターゲットはコルリです。

昨年1♂の採集ができましたが、♀の採集ができていないので、今回の一番の目的は♀のコルリです。

途中昨年ミヤマの幼虫を採集した峠を通るので、ちょっと立ち寄って探してみましたが、なんだかコクワにしては長細い幼虫を見つけただけに終わりました。

昨年コルリ幼虫を発見している場所に向かい探索を開始しますが、この場所は日陰にあたる部分のためか出てくるの幼虫ばかりです。

根気良く探してみましたが、結局幼虫しか採集できませんでした。

いつの間にか稜線に出てしまったのですが、昨年目をつけておいたツヤハダ材があるのを思い出し行ってみる事にしました。

途中でちょっと気になる立ち枯れを発見し、ちょっと削ってみるとルリの♀が出てきました。昨年採集したものと同じ黒い♀です。

更に削っていると今度は♂。

この立ち枯れで数頭のルリを採集しましたが、出てきた♀は全て黒または濃紺の♀でした。黒い♂もいるのかなと思ったのですが、♂は全て同じ普通の色でした。

その先に巨大な倒木があったので近寄って見ると無数のルリの産卵痕が付いていました。削ってみようと思った時、どこからか何かの動物のうなり声のような音が聞こえてきました。

「なんだぁ?クマ??」

音を立てて追っ払おうと思ったのですが、斧の音に反応してその声は聞こえてきます。

「ちょっとヤバイかもしれない。一人だし。」

「とりあえず人の居る方に移動しよう。」

斜面を下り始めた時、例のツヤハダ材が見つかりました。

うなり声も聞こえて来なくなっていたのでこれを叩いてみると、大量の幼虫が出てきます。

「少しは成虫も居るかな?」

と思って根気良く叩いてみましたが、死骸はあるものの出てきた成虫は♀1のみでした。

「ルリばっかり見てるとツヤハダの♀が大きく見えるなぁ・・・。」

♂が採集できなかったのは残念ですが、その先のポイントも気になっていたのでここは次回以降に期待することにして移動です。

 

前回コルリ♂を採集した場所に到着し、早速採集に入りましたが、ここでもやはり出てくるのは幼虫のみ。

「ダメだぁ・・・。」

ふと視線を上げるとルリが採れそうな立ち枯れがあります。

近寄ってみるとやはり大量の産卵痕が付いていました。

ちょっと叩きにくい位置にあったので、削った木の破片を浴びながらここでも数頭のルリを採集しましたが、今回の♀は普通の銅色のものでした。

「材によって色が違うのかなぁ・・・不思議だぁ。」

一旦引き返し、反対側の遊歩道に入ってみると、奥のほうになんとなくツヤハダ材っぽいものを発見し叩いてみると、またまた大量の幼虫が出てきました。でも成虫は×です。

「何で成虫が1頭もいないんだよぉ〜〜〜!」(ToT)

ここで採集は終了となりました。

帰りは「お約束」のカレーです。

満腹で帰宅しました。

 

ちょっと欲求不満気味の採集となってしまいましたが、ルリ・ツヤハダが採集できたので、今年の採集目数が8目になりました。これはあ〜さんのお誘いがあってネブト・チビの採集がかなったことが大きいですね〜。

 

今日の成果−−−−−−−−−−

ルリ♂6♀6

コルリ幼虫3(他は全てリリース)

ツヤハダ♀1幼虫5(他は全てリリース)

不明幼虫3


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