回収作戦

【S井】


                        

【2003.12.8】

昨夜寝る頃になってなんとなくカメラを落とした場所が思い出されてきました。最後に使った場所から車までの区間であれだけの大きさのものを落としたことに気づかなかった可能性があるとしたらそれは

 

「枯葉に足を滑らせてコケたあの時しかないな・・・。」

 

そうは言っても全て山の斜面でのことですので、再度訪れてもその場所を特定できる可能性はごく少ないと思いますし、ましてやあの一帯で落し物を発見できる可能性は更に少ないであろうことは承知しています。

でも昨日訪れた時に林道は12月10日で冬季閉鎖になることは知っているので、再度訪れるとしたら今日と明日しかチャンスはありません。

とりあえず出勤して、仕事のケリがついたら有給休暇にしてもらい回収に向かってみようと決めました。

いざ出社してみると意外に仕事があって、暫くあたふたと処理し、どうにか目処が立ったので有給休暇の届けを出して山梨に向かいました。

 

高速に乗っ時には既に11時を回っていました。午後3時を過ぎると急速に気温が低下することは判っているので、回収のために割くことのできる時間はせいぜい2時間程度しかありません。

でもできることを全てやってダメだったら諦めようというつもりでポイントに急ぎました。

到着してみると気温は2度。

 

「もう既に充分寒いじゃ〜〜ん!」

 

日陰の道路の水溜りには氷が張っていました。

早速昨日の行動を思い出しながら再度斜面を登ります。

少し歩いては停まり、周りを見回すことを繰り返していきますが、やはり昨日の行動を正確には思い出せず、尾根まで出てしまいました。

日当たりの良い側の斜面では風も無く探索も順調だったのてすが、日陰側の斜面では強風が吹いていて目をあけていることも困難なほどです。

今度は降りながら昨日通ったと思われるところを探してみますが、記憶が不鮮明で、コケた場所らしきものが見当たりません。

既に1時間が経過していまっていましたが、今度は下りながらなので幾分楽です。横に進んではちょっと下り今度は反対に進み下るという方法で探索していると・・・。

 

「あった〜〜〜!」\(^o^)/

 

半分枯れ葉に埋もれてカメラの黒いボディが見えました。

 

「思い切って来てみてよかった・・・ホント。見つかってくれてありがと〜!」

 

夜露で内部まで湿気っているかと思ったのですが、全くそんな気配は無く、電源を入れ、昨日撮った写真を確認してみるとちゃんと表示されます。

暫くその場でうれしさをあじわっていたのですが、ふと我にかえり、

 

「まだ少し時間があるな・・・。目的は果たしたし、ここまで来て採集活動しないで帰っていいのか?」

 

安心した途端に欲がでてしまい、ちょっとだけ昨日の続きの採集することにしました。(懲りないヤツ)

辺りを見回し、よさげな材を割ってみまると・・・ありゃ?

出てきたのはまたまた幼虫でした。

 

「もうや〜めた。」

 

これ以上幼虫を持ち帰るのも管理が大変ですし、今回の目的は「回収」で「採集」ではありません。

「あっ!カメラ発見した時の写真撮っておけばよかった。」(T_T)v

 

車で来た道を引き返す時、ちょっとイイ感じの場所を見つけてしまい、降りて探索(大バカ者!)しようとしたのですが、風が強くなってきていて、日向でも目をあけていられないほどで、諦めて山を降りました。

 

「ふぅ〜っ。長い一日だった・・・。」

 

二日連続の山梨はさすがにちょっとキツイです。

出費は痛いですが、カメラを買いなおすよりは随分マシです。

帰宅し、回収作戦の成功に祝杯を・・・って、お酒飲めないんです>私。

(ToT)v

 

追伸:

回収したデジカメに入っていたホソツヤってこんな感じの材を割れば良いのかな?と思ったマークの付いた枯れ枝の画像を添付します。

ここからは幼虫しか出てきませんでした。(T_T)


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