林道三昧(でも惨敗)

【S井】


                        

【2003.10.11】

ふぅ・・・帰宅しました〜。

詳細を報告させていただきます。

 

10月11日−−−−−

朝ちょっと遅めに家を出ました。

高速に乗り××まで一気に走って降りてみるといきなりの渋滞です。

「やっぱり・・・」

昨夜ニュースで祭りが行なわれていることを知ってはいたのですが

「まぁ3連休なんだしなんとかなるか」

と甘く考えていました。

以前一度同じ失敗をしたことがあったのですが、この時は更に遅い時間でしたので、いくらなんでも朝の8時からそんなに混んではいないだろうと思っていたのですが、予想以上の渋滞でした。

根気良く耐えていると○○の手前あたりから流れが良くなりました。

まず向かったのは**です。

友人から昔は砂利の林道だったと聞いていたのですが、今は全線舗装になっていてちょっと安心。でも植生を見ながらどんどん進んでいきますがどうもイマイチです。

標高が1000メートルを超えてもなんだか近間の山を走っているような感じでルリ属とかの「居そう」な感じとはちょっと違うようです。

山の上の方を見てみると、なんと伐採されていました。

「こんなところまで植林するつもりなのかなぁ・・・しかも針葉樹」

さらに標高を上げてみてもやはり何かが違うような気がしてテンションは上がりません。ヤナギは思ったよりたくさんあってヒメオオが採れてもおかしくないとは思いますが、齧った痕が見付かりません。

試しに道路脇のショボい落ち枝を見てみた時にコルリの産卵痕らしきものを発見し、削ってみましたが既に抜けた後のようでした。発見できたルリ属の痕跡はこの一つだけで、沢沿いの倒木に何かのクワガタの食痕らしきものは見つけましたがひどく硬い材で食痕の主を発見することはできませんでした。(T_T)

とにかく針葉樹が多く、白樺等の広葉樹はありますがブナ帯というわけではないみたいですね、この一帯。

一旦引返し、今度は**に入ってみました。

ずんずん標高を上げてみますが、ここもやはり針葉樹が多く、ブナが少ない(ほとんど無い)ようです。幾分雰囲気のある場所も数箇所ありましたが、ほとんどガケといえるような場所で採集活動をするにはは無理があるようです。結局峠を抜けるまでの間ほとんど採集はできずに終わってしまいました。峠を降りた先で「○○高原」と「○○高原」という二つの高原を発見しそれぞれ行ってみましたがこれら「高原」は別荘地で、採集不能。

最後に「○○峠」という魅力的(?)な地名を発見し、行ってみましたが、ここは標高が低く、私の峠のイメージとはちょっと違う場所でした。

ここでタイムアップ。楽しみにしていたラーメンを食べに向かいました。


10月12日−−−−−

車のルーフを叩く雨の音で目覚めました。

「何で〜〜〜っ!」

昨夜ラーメンを食べた後、まだ時間が早かったので、ちょっとドライブを楽しんで××で車を止め就寝モードに入ったのですが、この時点で小さな雨粒がパラパラ当たっていましたが、

「天気予報は曇りだから本降りにはならないよね〜」

と気にもしていませんでした。

でもよく考えてみるとそのおかげで気温が下がらずに1000メートルを超える場所でこの時期に車中泊ができたのかもしれません。(^^;)

時間が早かったので一旦温泉に向かい、##に向かう前に暖かい缶コーヒーを飲もうと自販機で買い求めたのですが、これが何と酸っぱいんです。(*o*)

「こんなのコーヒーじゃない〜!」

暖かいコーヒーを求めてあたりをウロウロしますが、見付かるのはジョージアばかり。このコーヒーはあまり好きじゃないので他のメーカーの自販機を探しますが何故か暖かいものはありません。

結局1時間近く探してやっと購入することができました。

(温泉街なんだから一軒くらいコンビニがあってもいいのに・・・我儘?>自分)

いよいよ一番期待していた峠の探索開始です。

登り始めてすぐ、ポツポツとブナが目に入ります。

「よしよし」

どんどん標高を上げていきます。

「あれ?」

なんかまたまた針葉樹林帯に入ってしまったようです。

かすかに記憶があったよさげな雰囲気の場所はヤナギが大量にあったのですが、既に葉が黄色又は茶色になってしまっていました。

「行けるところまで行ってみよう」

とさらに進んでみましたが、状態はさらに悪化してしまい採集のできる環境ではなくなってしまいました。

「戻った方がいいかも・・・」

ここで引き返し、先ほどブナが見えた一帯に車を止め、あたりを探索してみることにしました。

道路脇の落ち枝を何となく見てみると、コルリのものらしき産卵痕があります。

早速削ってみましたが何も入ってしませんでした。

近くに登山道らしきものがあったので入って落ち枝のチェックをしてみるとあちこちにコルリのものらしき産卵痕があります。片っ端から叩いてみましたが、出てきたのは幼虫のみ。

ちょっと太目の材を拾おうとしたのですが、どうも半分は土に埋まっていたらしく土中部分で折れたのですが、この折れた部分にクワガタの食痕らしきものが見えたので叩いてみると、小さな幼虫が出てきました。

「これはルリ属じゃないよなぁ・・・何だろう?」

かなり硬い材だったため思い切って斧を入れてみると、割れたあたりに小さな黒いものが見えました。

「ん?クワガタの成虫かな?」

と思ったのですが損傷がひどくよくわかりません。

更に叩いていると、今度は無傷で出てきました。取り上げて見ると・・・スジ???

「げ〜〜〜っ!なんでルリ属探してるのにスジなんだぁ〜!」

やはり先ほど潰してしまったのもクワガタだったようです。

ちょっとガッカリしたものの今回の採集で初めての成虫です。同じ材から出た数頭の幼虫と共に持ち帰ることにしました。

斧を持つ手がちょっと疲れてきたのと天気が悪くなってきたのとでここで一旦採集を中止し、

「折角ここまで来たのだから」

ということでちょっとだけ観光モードです。(^_^)

おみやげを購入し帰路に着いたのでてが、○○まで戻った時に別の林道の入り口を発見してしまい寄り道してしまいました。

この林道は##に通じる林道だったのですが、意外に良い雰囲気でここでもルリ属の産卵痕は面白いように見付かりました。でもいくら叩いても成虫は出てきません。全くヘタッピーですね。でもこれが本来の実力でしょうね、多分。

もっとやっていたかったのですが、ついに暗くなってきてしまい断念し帰路につきました。

 

今回の成果

スジ♀1

スジ幼虫数頭

コルリ?幼虫数頭

 

ん?まる二日かかってたったこれだけ?

まぁ良しとしときましょう、楽しかったから。(^o^)v

■■の環境は採集の面ではかなり恵まれた環境であることを再確認した採集行でした。


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