大物ゲット?

【S井】


                        

【2003.10.4】

昨日はお疲れさまでした。

寒かったですね〜。

でも楽しい一日でした。

 

10月4日−−−−−

朝起きて暫く考えていたのですが、とりあえず家を出てから行き先を考えることにしました。

候補地は**方面/##方面/○○方面とあったのですが、今回はしばらく行っていない■■方面に行ってみることにしました。

△△の上の方です。

どうやらこの林道は○○に抜けられるようですね。

ということは山続きなので、何か採れてもおかくないと思うのですが。

以前新芽採集に行った時にルリ属の産卵痕は見つけているのですが、採集した2頭の不明幼虫はケースごと落としてきてしまったためルリ属以外に何が採集できるのかは不明です。(大きさ的にはオニでしたが)

若干ですがヤナギもあったようですので、これを見に行ってみることにしました。

途中にヤナギ地帯もあるのですが、以前訪れた時には何も発見できなかった場所です。

が、今回もやはり何も発見はありませんでした。クワガタの齧り痕すら見つけることができないまま抜けてしまいました。仕方なく以前不明幼虫を採集した場所の近くを探索してみましたが、やはり発見は無しでした。

一旦山を降り、**方面に向かい、途中国道脇にあった##に向かいました。初めて行ったのですが、雰囲気はなかなかの場所でした。ブナの大木が沢山あり、立ち枯れも見受けられます。

でも残念ながらヒメオオの姿を見ることはできませんでした。

目に付いた立ち枯れを叩いてみようと近寄ってみるとミヤマカミキリが張り付いていました。表面を丹念に見てみましたが、ルリ属の産卵痕らしきものは見付かりません。でもすぐ横に誰かが材割りしたらしき痕がありましたので、何らかの虫はいるのかもしれませんが、クワガタの痕跡は見つけることはできませんでした。

ここに向かうまでは割りと良い天気だったのですが、除々に天気は悪くなり、早々に退散するこにしたのですが、丁度この時雨があたり始めました。

雨…???

車に近寄ってルーフを見ると何か白いものが跳ねています。

よく見てみると雨に混じって氷のツブが落ちているようです。

「これじゃ全然ダメじゃん」

ということで仕方なく山を降りました。

丁度空腹になってきたため、道の駅でキノコ汁を買ってオニギリをほおばっているとあ〜さんから携帯に電話がありました。

 

−−−−−これ以後の行動はご存知のとおりです−−−−−

 

10月5日−−−−−

昨日は時間の余裕が無くてヒメオオの採集が可能かどうかの確認が取れなかったのと、発見したルリの産卵痕が気になったのとで、再度同じ場所に向かいました。

あ〜さん情報により有名なあのお二人が同じ場所に向かっていることも知っていたため、あ〜さんのHPに登場するこの二人の有名人の姿が拝めるかもしれないという期待もあったのも事実です。

いつもどおり林道に突入しました。

最初のターゲットは昨日発見した立ち枯れです。

再度確認してみるとやはり産卵痕は何箇所かにあります。タコ採り君を取り出し、慎重に叩いていきますが、どうもイマイチです。

なにしろ産卵痕は丁度頭の上あたりにあって、叩くのが結構疲れるのです。

暫く格闘していましたが疲れてしまい、

「何か上に乗れるものがあれば…」

と思いあたりを見回してみますが、これといって有効なものはありません。

ここで思い出したのがトランクに積んであるクーラーボックスでした。

車に戻り、クーラーボックスを持ち出して上に乗り叩いてみると、これが丁度良い高さでした。食痕を追うように削っていくと丸いフンが見えてきます。これを追いながら更に叩いていくと、ついにルリの♂が出てきました。

調子に乗ってあちこち叩いてこの木でルリの♂4頭を採集しました。♀が出なかったのは残念でしたが、ここは××です。自分の希望としてはやはり○○でルリを採集したかったため先を急ぐことにしました。

(山続きですからあまり意味は無いのですけれど…。)

林道をずんずん進んで行くと、道路脇でなにやら布のようなもので木をすくっている人がいました。その横にはその人の進むペースでゆっくり進んでいる車がいます。

「こっ…これは?あの有名な二人なんじゃないのかな」

「うわ〜!大物ゲットだぁ〜!」

当然のことながら先方はこちらのことなど知っているわけがありません。

どうしていいのかわからず、歩いていた方の人と目があったためつい挨拶をしてしまいましたが、やはり採集に没頭している時に突然話し掛けるのは迷惑かなと思い挨拶のみにとどめました。

「おかしなヤツ」と思われてしまったかもしれませんね。(^^;)

その場所は以前3頭のヒメオオを採集した場所でした。

さらに先に進み##を越えて先週ヒメオオをリリースした場所に行ってみると彼らは未だにヤナギに齧りついていました。それも5頭も…。

1頭は落としてしまいましたが、4頭を採集しました。

やはりヒメオオはエサのある場所からほとんど移動しないようですね。

たぶん5頭のうち4頭は先週私がリリースしたものでしょう。

「やはり気温さえ上がればまだ採集は可能みたいだ。」

すっかり満足して、今度はルリの探索に入りました。

ほどなく道路脇に太い立ち枯れを発見し、準備を整えて材割開始です。

よく見てみるとこの木にも数箇所産卵痕がありました。

慎重に叩いていきますが、ルリは出てきません。思い切ってピッケル部を突き立てて、大きく削ってみると…唐突にルリの♀が出てきました。

××県産ルリの♀初ゲットです!

「今度は♂だぁ〜〜〜!」

さらに一生懸命削りますが♂どころかルリがサッパリ見付かりません。

「今日のところは♀だけでもいいかな」

と思い始めた頃、これも唐突に蛹室が現れ、♂のルリが出てきました。

「やった〜!××県産ルリのペアゲット〜!」

今年はダメかもしれないと思いかけていたルリの採集がやっと実現し、今年の採集目数が14になりました。もう感激です。

「マダラを出せば15目達成だぁ〜。」

ということで今度はマダラ狙いでショボイ材を叩きまくりますが、残念ながらマダラを採集することはできませんでした。う〜ん…くやしい。

今年はマダラ君採集できないのかなぁ…。

まぁ雪で採集不能になるまで暫く時間があるので次回はマダラ狙いで材割に行ってみようと思います。


【2003.10.6追記】

ルリの写真撮りまくってます。

昨年唯一採集した個体を落としてしまったという苦い経験をしているので、今年は手元にあって元気なうちに可能な限り写真撮って

おこうと躍起になっているんですけど、ヤツらは動きが速くてなかなか思うように写真に納まってくれないんですよ。

 

○○側で採集したルリは金色がかった緑色で大き目の個体が多いです。1頭は羽化不全で羽がおさまりきってないですね。

××側で採集したルリは小さくて、○○側のものより幾分緑が濃く黄色が少ないみたいです。(以前山梨で見たコルリに近い色です。)

山の斜面の向きが異なるだけでもこんなにはっきりと色が変わるものなのでしょうか?可能であれば数ヶ所で採集して、本当に場所によって色の変異があるのかどうかを確認してみたいところですが、残念ながら○○も××も今回は一箇所ずつの採集ですし、××側での♂の採集個体は1頭だけでしたので、正確に色の違いがあるのかどうかを確認できないのがとても残念です。

♀のルリは今回初めて見ましたが、表側から見るとほとんどコルリと区別がつかない銅色なのに腹部が真っ黒でコルリばかり見ていた目にはなんだか新鮮です。

こんなキレイでカッコイイやつを以前はクワガタと認識していなかったなんて信じられません。(^^;)

 

次回はやはりコルリとマダラですね。

ホソツヤルリも探してみようかな…ってちょっと調子に乗りすぎ!

 

いろいろなことがあって楽しい週末でした。

あ〜さん、るどるふさん、r.mathudaさんと、Webでしか知らなかった3人もの有名人とたった二日のうちに会ってしまうなんて…。

オフ会とかに参加してお会いするならともかく、私のようなシロート採集人にはこれはまさに「事件」以外の何物でもありません。


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