7/5報告

【凹作】


【2003年7月5日】

凹作の通う歯医者さんは、某大手大規模小売店舗の近くにあります。

この日は、朝9:30からの受診です。

家族四人で車で乗り着け、凹作は歯医者に、そして、残る三人は買い物へと向う予定でしたが、 体調不良の為カミサンが起きられず、結局一人で車を出したのでした。

携帯用ゲーム機へのゲームキャラクターのダウンロードサービスをそこで受ける予定だった子供達。 かなり不満気な様子ではありましたが、残念ながら居残りです。

歯医者の帰りがけに新しいクワガタポイントの下見をしてくると言い残して、家を出た凹作なのでありました。

 

歯医者も終わり、新しいポイントにトラップ(ゼリー)を仕掛け終えたのがお昼前。

「今から帰る」とカミサンに携帯電話をしたら、エライ剣幕で捲くし立てられてしまった。

 

どうやら、家に残されフラストレーションの塊と化した子供達が、ヤイノヤイノと駄々をコネまくっていたらしい。

恐怖は伝播するのだ。いや違った、これではリ×グの貞×になってしまいます。

怒りは伝播するのだ。こっちが正解でありました。

 

子供達の怒りがカミサンに伝播し、体調不良という栄養を吸って巨大化。

その最終伝播地点に選ばれたのが凹作だったようであります。(T^T)

 

家に帰り着くなり、

「タマには子供達の宿題でも見てやってよ(怒)」と凄い怒りっプリであります。

 

むむむ〜ん(怒)。 せっかく家族みんなで楽しめるようにと汗水垂らしてトラップを仕掛けに行っていたのに。

凹作パパも言い返したかったのですが、普段からゼンゼン宿題の面倒など見ていない手前、何も言えません。

 

言い返せない口惜しい思いを抱えつつも、先ほどの新しいポイントから拾ってきた朽木を一刻も早く割ってみたかったので、 長男(お兄ちゃん)の宿題消化を全力支援です。

 

さてさて、やっと宿題が終わったぞ。

この時をお兄ちゃん以上に待ちきれない思いでジリジリと待っていた凹作は、お兄ちゃんと供にダッシュで朽木割りにとりかかります。

 

今回の朽木割りの目的は、幼虫用のマット作り。

あわよくば幼虫も出てきてくれればといったノリです。

 

二人でガシガシと朽木をほぐし、9割がた作業が終わったところで、ようやくお兄ちゃんが幼虫をGETしてくれました。

何やらコクワじゃないような感じです。チビな幼虫ですけど、やけに頭デッカチさんです。

 

この朽木を現地で適当なサイズに折った際、凹作も同じタイプの幼虫を割り出していましたから、 これで、親子揃って今日のボーズは逃れたという訳です。

 

細かくほぐし外道幼虫軍を丁寧に取り除いた朽木をペットボトルに詰め込みます。

そして、クワ幼虫達の投入。

どうかヒラタ殿に化けてくれますように!

 

 

幼虫のセットが終わり一段落つくと、先ほど最終伝播地点とされた口惜しさがブリ返してきます。

何故に皆の為に汗した俺が怒られなきゃならんのだ!!

 

しかして、、、

この凹作の怒り、全くピント外れなものであったことが、この日の夜に明らかになったのでありました。

 

 

午後からは、改めて出直しの大規模小売店舗巡りです。

行きすがら、ステアリングを握る凹作は、ふくれっ面のダンマリです。

 

おもちゃ売り場のダウンロードサービスコーナーでも、ふて腐れ顔してチンタラ後を着いて行きます。

 

早めの晩飯をとった焼肉屋さんの店内でも、眉間の皺がとっても深い凹作です。

週に一度のご馳走を口にして、若干皺が浅くなったものの、それでもムッツリおこちゃまモードの凹作でありました。

 

 

帰り道、余りの凹作のお子様ライクなイジケっぷりにカミサンが根を上げて、『あめ玉』を差し出します。

「××にも餌を仕掛けに行こうか?」

 

ちょっとだけムフフって思いながらも顔はフクレっ面のままで車を××ポイントに向けます。

 

××ポイントでは、長男と凹作だけが車を降りてゼリーを仕掛けに行きます。

小さ目のコクワを10頭ほど見かけたが、全部パス。お兄ちゃんも偉くなったものであります。

 

それにしても、今日のこのポイントはカナブンだらけです。

まだ日が残る時間帯だということもあるのでしょうけれど、先週と比べたらカナブンの量は5倍ほど。

 

もしかして、今夜辺りカブちん出現かな?

そしたら、子供達も大喜びだな。

こんな思いを胸に、一旦帰宅の途についたのでありました。

 

 

弱い巨人のナイター中継を虚ろなムッツリ眼で追っていたら、な〜んとなく夜の八時を越えておりました。

さてと、いよいよ今夜も出陣の鬨。と、思った矢先、カミサンから、今夜のクワ採行リタイア宣言。

 

面白く無いといった表情をありありと浮かべつつも、 体調不良じゃしゃーないかといった含みの面持ちを湛えた承諾の頷きを返す凹作なのでした。

 

感情の少ない低い声で「行こうか」と妹に告げ、玄関に向って一歩足を出すと、、、

「ママが行かないなら私も行かない」ですと。

 

ありゃま。 女の子だから虫捕りなんざ行きたくない時もあるよなと自分を納得させながらお兄ちゃんの方を振り向くと、、、

「僕も行かない」ですと。

 

?。

 

おり? なんですと? チミも行かないの? なして? Why? 何故ゆえに?

心の中で百回位『なんで?』と問いつつも、一日中ダンマリ野郎だった流れで、そのままムッツリと玄関を出る凹作なのでした。

 

えーん。何で皆行かないんだよ〜。子離れしていない凹作は、悲しい気持ちのまま新しいポイントに向ったのでありました。

 

はぁぁ〜。 皆の為にトラップを仕掛けていると思っていたのは自分一人だったのであります。

三人からみたら、パパはクワ好きだから、一人で勝手に何かやってるって程度のことだったようであります。はぁぁ〜。

おバカな被害妄想に駆られ、一日中ムッツリしていた私って、いったい何者なのでありましょう??

 

 

楽しいファミリークワ採行が無くなった土曜日の夜。

こうなったら、これをチャンスと以前から狙っていたアレをやるしかありません。

上級クワ(←我が家基準/コクワ以外の全種類)&超外道(シーバス)の変則フタモク(二目)狙いです。

幸いにも、当夜の月齢はシーバスには最適。

といっても、灯火トラップにお魚が飛んで来るってんではなくて、潮の流れが良くなる日ってことなのであります。

 

前回TSS作戦(6月3日)で大失敗をしたから今回は作戦変更です。

やはり、凡人が同時に二つのことをやっちゃあいけません。

今回は、まず林へ行き、次に川へ向う作戦です。

 

 

まずは、昼間歯医者の帰りすがらにゼリーを置いてきたポイントに入ります。

 

怖ぇ〜。

夜間ここに入るのは初めてなのです。

そういう場所に一人で行くのはとっても怖い。

結果も大変怖いモノとなり、コクワすら居やしなかった。

 

別の某ポイントへ移動です。

 

お目当ての樹に到着し洞を照らします。

 

!。

 

居ましたよ〜。

61mmのノコギリ♂です。

 

んん? 良く見るとこやつ、連れを囲っているではないか。

スリムな体の下に、とってもちっちゃなノコ♀がいらっしゃったのです!!

Good!

今期初のノコ♀GETです。しかも、ペアだ。

ついでに横にいたマアマアサイズのコクワ♂も もぎ取ってタッタカと踵を返します。

 

お兄ちゃんも来れば良かったのにとの思いをよぎらせつつも、心は超外道の待つ水域へとぶっ飛んでいきます。

 

 

シーバスもクワと同じようにポイントの選定が重要なファクターとなります。

大きな違いは、ポイントとして一級だった地点が分刻みのタイミングで唯の水溜りになってしまうことです。

各ポイントによって潮の流れる時間帯が異なり、それを読んで最適な場所へ車を寄せなくてはならないのです。

 

この日この時、潮のタイミングが合う近隣のポイントは全部で三箇所。

ノコギリをGETした時点で潮のタイミングの合っているポイントがあったのですが、そこに行くまでには10分を要するから既に手遅れ気味。

という訳で、暫く後にタイミングの合うポイントを選んで車を発進させました。

 

 

クワ採りの腕はご覧の通りの凹作でありますが、実はルアーシーバスの方はソコソコなのであります。

ボーズ率は5%以下といったところ。 だから、ノコを手にした時点では、変則二目達成を疑わなかったのであります。

 

果たしてポイントに着いての第一投。開始僅か30秒でのヒットです。

んんん?しかし、ここで計算外。

 

兎に角一匹でも釣ることを最優先とした為、狙いは小物。

故に、とても細い糸と繊細なルアーを使っていたのですが、予想外のグッドサイズが掛かってしまったのです。

おまけにナメたことに、5m網も車の中です。

 

20分以上のヤリトリをしても上がってきやしません。

近くまで魚を寄せては、その度にラインブレイク寸前の勢いで再び糸を出されてしまいます。

いたちごっこで時間を費やすうちに、別のポイントでの釣行タイミングは逸し気味に。

この場所だって、もう潮の流れが無くなりかけてるから二匹目は保証の限りじゃありません。

即ち、こいつを逃がしちまったらこの日の変則二目達成は出来なくなってしまうかもしれないのです。

 

網が無けりゃあ お話しにならないサイズ。一かバチかの勝負に出ます。

魚の掛かった竿を置きっぱなしにして、車までダッシュでもどり網をひったくって帰ってきます。

 

ゼーゼーゼー、、、セーフ。 

丸々と太ったヤツの取り込みに手間取り、更に10分を費やしての変則二目の達成です。

 

クワとシーバスのツーショット。これが撮りたかったんですよね。

って、iShotをしようとして携帯電話を忘れてきたことに気が付いた。

 

シーバスはリリースを原則としている凹作ですが、急遽お持ち帰り。

しかし、魚は何とか生かして戻してやりたい。

 

車をすっとばして約4分で家まで到着。

カミサンを叩き起こして手伝ってもらいながら、ドタバタっとツーショット撮影を完了!

再びシーバスをぶら下げて家から駆け足すること45秒。

コヤツをとったポイントの上流部である近所の川に慌ててリリースとなりました。

 

ノコ&シーバス。この一連の所業には、カミサンもビックリ&大祝福でありました。

 

 

 

あら!? 

気が付いたら、ダンマリモードだったことなどすっかり忘れていたオコチャマな凹作なのでありました。

 

 

=結果=

幼虫2、コ♂(40mm)、ノコ♂♀(61mm、29mm)、超外道(550mm)


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