4/2報告

【凹作】


【2005年04月1-2日】


セントラルリーグ開幕!
あ〜さんトコのチームは…
うっは〜、イキナリのサヨナラ満塁ホームランでありますか〜!
で、我が金満棒球団は…
野球漫画家・水島某さんでも描き切れないだろうってくらいに綺麗な…
綺麗なステレオタイプの逆転負けだ〜。

嘘だ…
こんなの嘘に決まってる(哀

〜〜妄想〜〜
○凹家リビング(夜)
凹心: 「嘘ですよね〜?」
   と、あ〜さんに尋ねかけて止めた凹。
凹心: 「うぉ! そういえば、なんでここにあ〜さんが居らっしゃるのだ??」
   と、想定外の出来事に動揺する凹。
凹心: 「あっ、そうか。今日はエイプリールフールじゃないか。妄想、妄想。全部妄想ですってば」
〜〜妄想終わり〜〜

いえいえ。
確かにエイプリールフールではありますが、金満棒球団が負けたのも本当ならココに あ〜さんが居らっしゃるのも本当の事。

キッカケは〜〜、 、、フジテレビ!
じゃない。やり直しであります。
キッカケは〜〜、 、、神奈川ネブト! 
だったのであります。

一刻も早く神奈川ネブトを採りたいとダダをこねていた凹。
「それならば、ちょっとネブトの採り方に慣れておきましょう」との あ〜さんからの お計らいを戴きまして、
今回、採集に同行させていただけることになったのです!
(って、超々貴重種・神奈川ネブトを本当に採れると思っているのか? > 凹 )
(凹 < いやいや、その思い込みの激しさこそ、アーバンクワ者としての正しき姿)


今回の採集は、ネブト以外も視野に入れた多目(的)採集。
お仕事が終わった後、高速をぶっ飛ばして凹宅までお迎えにきていただいた あ〜さんを、はやる気持ちの凹が急き立てるようにして出発です(汗々

すっかりネブト♂♀ペア(デカメなのを希望)を採れる気になり、始めっからかなりハイテンションな凹である。
しかし、そんな野望すら、短期記憶回路の片隅に追いやってしまうほど強烈な事態に陥る…コトになる…


高速道路上の車内。
あ〜さん車の助手席に座る凹は、運転席方面から溢れ出しては滝のように降り注ぐ未曾有の大洪水、否、大洪笑に身悶える。
はっきり言って、凹が返しネタを作ろうとする暇なぞ全く無い。
そう、あ〜さんから降り注がれるネタの大洪水は、凹が頭で何かを考えようとするソノ前に、返しネタの爆発的な自動生成を凹の心に喚起していくのだ。
凹の中で渦をなす自動生成されたイメージ群。
その吐き出しに、口の方の日本語化機能が追いつかない(爆
インプット系である目と耳の方は二つあるってのに…
出来れば、笑う用に右口、そして、喋るように左口と、口も二つあったほうが好ましい。

笑えるアイディア。面白い切り口。(クワ)馬鹿なオリジナリティ。
このあたりの強烈な共鳴に誘われ、思わず凹が『自分は追い抜かさせチャンピオンである』なンぞとブっていた頃には、
ネブトのことなぞすっかり忘れ去り、フロントガラスをたたき始めた雨様を見ては、俄然はしゃいでいたように思う。

チョイノリくんライダーの凹は、一日に何台のバイクを『抜かさせる』ことが出来るかを競って楽しんでいるのだ。
もちろん、それを競い合える奇特な相手というのは凹自身しかいないので、
『追い抜かさせ』に慣れていない車やバイクを見るにつけ、「まだまだド素人の域を出てませんなぁ〜」なぞと呟いてみたところで、
その虚しい独り言は、永遠にその栄誉を確約されている『追い抜かさせチャンピオン』の座をますます侘びしく際立たせるだけなのだが(笑)

ネタと感性の大洪水に呑み込まれながらも、微かに覚えていたこと…
それは、「あ〜さんは採集の人じゃない。この人は採集記の人だ」と思ったってこと。
『採集』として発露していたのは あ〜さんの一部分。
このバックグラウンドがあってこそ、『採集』という尖端部を擁するあの採集記が出来ていくんだ。

ルドルフさんHPに導かれ、そして あ〜さんHPに惹かれた凹自身のルーツが判った気がした。
ゼロ目メ、ゲットです。

そして、1目メ。
いつもの雨様も無事ゲットです(笑)


「う〜ん、あいつもまだまだ追い抜かさせに慣れちょりませんな〜」
高速道路の華・フタグルマサマのポイントに突入。
過ぎ去っては現れる追越車線・蓋車様の数々。
なかなか魚影の濃いポイントだ。
2目メ。
追越車線をキッチリと塞いでくれる重厚な蓋車様達を、大漁ゲットである。


目指す種。
実は、上述ゼロ目メから2目メまでは、どちらかといえば「ながら採集」の風情だったのでございます。
本当に採集しようとしていた目指す種。
それは、高速道路の先、長い距離の向こう側に、時間制限付きで存在しているのです。
採集可能なのは、深夜1時半以前迄。
それを少しでも過ぎれば、きっちりと計った様に採集不能に陥る種なのです。

カーナビに勝負の行方を尋ねる あ〜さん。
ハイテク機器の返してきた採集可否予測は… 『惨敗』。
それを受け、なぜか無性に喜んでいる不可思議な二人です。

惨敗確定を示された道程。
そんな中、更にその予測を絶望的なものにすべく、サービスエリアへ立ち寄ったりもする。

時間は、、、無い。
ケータイ写真のピントをユックリと合わせている暇なぞもっと無い。
それでも、ノーノーと虫の写真を撮っている凹である。
あ〜さんが遂に発見した本採集行最初の虫。
3目メ。 ダンゴ虫様@便所の前 をゲットである。



4目メをゲットすべく高速道路をひた走る二人。
今回の目玉であるネブトも、そして、ハイテク機器の吐き出した占いに惨敗の二文字が滲む4目メも、
何故か根拠無く絶対に採れる気になっている凹は、心配のシの字も頭に無いまま、あ〜さんと爆笑ネタの応酬を繰り返している。

出発当初、カーナビから2時間半ものビハインドを宣告されているにも関わらず、なぜに採れると思い込めるんだ? > 思い込み達人・凹

はたして、採集タイムリミットに4秒も余した1時29分56秒。
ハイテク機器を凌駕する あ〜ナビは、見事にキッチリと、我々を目的の時空に導いてくれたのである。

勝利? 否、ここからが本当の勝負!
白いスープを一口。
ん? んん? 大勝利へのスライディングが見事決まった予感!!
ん〜、ンんマイのであります。
麺は? これまたンんマイ!!
ラーメンに感動を憶えたのは、これが生涯で二度目のことだ。
店に漲る雰囲気がこれまだグッド!
家系ラーメンの中でも、威張り散らかし系の出汁には、どうにも舌が萎縮してしまう凹にとって、この店の雰囲気もまた『ンんマイ!』のであります。
4目メ。 凹史上最も美味なる『三マイなラーメン』をゲットである。

4目メ単独でも長編採集記が1話書けそうなくらいンんまかったッスよ〜 > あ〜さん


衣食住。
服は始めっから着てるしハラも満たされた。
寝床は、、、まだ無い。
という訳で、健康ランドに到着です。

ジェットバス。
轟笑で酷使した腹筋と背筋が、強烈な水流に揉まれて気持ち良いのです。
遠めに映るのはサウナで汗を流す あ〜さん。
さっきまで二人の間で暴れまわっていた怒涛のネタ奔流。
それが頭の水路に刻んでいった新鮮な爪痕を辿り、独り、回想に浸る凹なのです。


〜〜回想に託けたタダの妄想〜〜
○湯の中(深夜)
凹心: 「ナンバーワンから昇華したオンリーワンを求める心」
   首筋から後頭部にかけてジェット水流を当てる凹。
凹心: 「そういえば、この前久々に発見されて世間の話題となった敵対買収という四半世紀前の流行り病は、沈静したンだろか?」
凹心: 「先日あ〜さんと立ち上げた灯油のニホヒを販売する会社(←標準和名:根も葉もない妄想of妄想)を、どう運営していこう?」
凹心: 「ウチらがアノ会社を買収するのはいいとしても、あそこがTV局を採ってからじゃないと意味ないしなぁ」
   カブリを振り、今度はケツ筋にジェット水流を当てる凹。
凹心: 「ブロードバンドTVかぁ、いいなぁ」
凹心: 「灯油のニホヒとマダラの鳴き声は、やっぱコンテンツ上必須だよなぁ〜」
凹心: 「いや待てよ。 ブロード(広域)ってくらいだから、あのちっちゃいマダラなら、実物一匹まるごとを茶の間に搬送できる隙間くらいはあるな、きっと」
凹心: 「いやぁ〜、ITってスゲェーなぁ」
   ケツを振り、今度は背筋にジェット水流を当てる凹。
凹心: 「インターネット。情報の均一化」
凹心: 「コピーガードしにくい知をどうやって保護していくのやら?」
凹心: 「法の匙加減、そんな辺りの塩梅が、次世代の成長のキーかなぁ?」
凹心: 「産み出す機械の差異から産み出す地域賃金の差異へ。 そして知と知の差異へ」
凹心: 「差異から儲ける原則からしたら、新たな知識を産む知恵、即ち人が、次世代企業の財産そのものになってくンだろうなぁ」
凹心: 「あっ、逆か。『知恵と知恵の集合体…クラウンジュエル…そのものが、次世代企業(組織?)』となっていく。 って、こんなとこか」
   ジェット水流に満足し、サウナへ向かう凹。
凹心: 「創造の価値…」
凹心: 「アイディア… 方法… 概念… 」
凹心: 「Webクワガタ採集記。 採る前に撮る。 その他いっぱい」
〜〜回想に託けたタダの妄想終わり〜〜


短い仮眠明け。
電動オヤジの採集に失敗し、迷惑ジジイの採集も成せなかった二人にも、ちゃんと朝はやってくる。

本採集行の5目メ。
ハイテク機器・カーナビの助けを借り、朝のサンマイをゲットである。


さあさあ、ここまでイツモノように、ダンゴ虫一匹で快調に180行余りを無駄死にさせてきた凹採集記でありますが、
いよいよをもってして、ようやくこの辺りから、ちゃんとクワガタが絡んでくる採集行へと爆発的に進んでいくのでありまする。

まずは手袋である。
ネブト採集にあたっては、何は無くともまずは手袋である。
これからネブトを採るってんだから、手袋が無い事には話にもならないってくらいの勢いで手袋ポイントをサーチしたのである。

(後ろに映るあ〜さん分を借景とした朝のロクマイを激写↓)



(↑手袋ポイント内を跋扈する あ〜手袋採り名人)

開店7分前。
ポールポジション争いにひしめき合うのは、手に手にチラシを携えたツワモノども。
その後塵を拝しつつ、一団から一歩身を引いた あ〜さん車内の席に陣をとり、ノーノーと機を窺っていた二人である。

あれっ?始まりましたかいねぇ。
脱ぁ〜兎。 はゼンゼンせず、一歩一歩確かな足取りで、期待のポイントへと間合いを詰めていく。

うっは〜。
これはスゴイデス。

肉厚種から極薄種。 様々な形状、そして素材、色。
圧倒的な種と亜種の豊富さに、戸惑いの色を隠せない凹である。

思わず手袋採り名人に助言を求める。
名人:「繊細かつ泥土をシャットアウトがポイントですねえ」
う〜ん、やっぱり背抜き系からルッキングしていくのがセオリーなのかもしれない。
しかし、ネブトを採った事の無い凹にとっては、どのあたりの棚にネブト用手袋が潜んでいるのかのイメージが湧き難い。
でも、妄想だけならば、それこそ凹のお家芸である。
得意の妄想でネブトに最適な手袋のイメージを捻り出す…

運良くネブト用を発見できれば良いのだが…
かくして、格闘する事、数十分。
遂に…、遂に…



6目メ。 ネブト用手袋@中部地方 をゲットです!


首尾よくネブト用手袋(あ〜さん地方名:ネブト君)をゲットでき、満願成就とあいなった一行。
折角だからと、その『標準和名・ソフト背抜き手袋』なる種を使ってみることにした現場に着いて、凹は唖然。

こっ、こっ、これぞ正にアーバンクワ(絶句!
(↓と、言いつつ二の句以降を続ける)
ここでネブトが採れたら死んでもいい(いや、本当に死んじゃったら嫌だけど)

さて、死ぬ気満々、否、採れる気満々で あ〜さんの後ろにくっ付いてポイントに突入した凹である。


あ:「こーして、あーして、サク〜っとコソいで…」
あ:「こんな感じの場所で…」
いとも簡単に幼虫掘り出しを実演してみせてくれた あ〜さんです。

前日まで、訳も無くネブト♂♀確変フラグをセルフおっ立てしまくっていた凹でありますが、
ここにきて、その思いは、既に確信(標準和名:強度の思い込み)へと変わっていたのであります。

先ほど あ〜さんにしていただいたレクチャーを頭の中で反芻しながら、ポイント内を徘徊します。

居ません。
居ません。
ぜんぜん見当たりません。

さっきまで脳内に燦然と輝いていたネブト♂♀確変フラグを、『まずは幼虫一匹からモード』へとナチュラルに変移させていく、大変に謙虚な凹である。

居ません。
居ましぇん。
じぇんじぇん居りませぬ。

『まずは幼虫一匹からモード』から『幼虫殿が一頭出たら勝利』へと、
どんどん目標を下方修正していく堅実(標準和名:弱気)な凹であ …あっ、あっ、居たぁ〜! デッケー!

って、それはコクワよーちう ぢゃん > 凹

なんて大苦戦を強いられているうちに…
ん?
で、出、de、デ、デヘヘヘヘっ!
遂に、見慣れないチッチャい白い背中を発見しちゃいましたよ〜!

しかし、その記念すべき最初の一頭が出た後は、数匹を追加したに留まる。
ん〜ん、レクチャーによれば、信頼のおける本当の確変フラグは、『幼虫ザックザク状態』なのに〜。

ってな訳で、少しだけ歩いて別の場所をやってみます。

おっ! 幼虫クンめっけ!
おっ! まためっけ!
よし、いけ! 確変モードに突入しろ!
続けて、どんどん出てくる。
よっしゃ〜、このまま、このまま、終わるなよー。
で、、、
土に埋もれた木っ端の際。
ペッタリと張り付くように挟まっている黒いピカピカな小ストライプちゃん!

♀!
うっしゃ〜〜〜! 7目メ、ゲットです!

勢い込んで、今度は♂を目指す。
が、こうなってくると、さっきまで目の色を変えて探していたヨーチウくん達が、
今度は、ゾクゾクと現れては人海戦術で行く手を阻む数多の敵の様に思えてくるから面白いもんです。



なんぞと、贅沢な思いの内に楽しい苦労を味わいつつ…
土くれのハザマにキラリと光る大顎!

本当の満願成就ぅ〜〜〜!
ネブト♂ぅ〜!





〜〜重要なお知らせ(標準和名:チョッとした戯言)〜〜
まだまだ感動の余韻にしばし浸っていたいところなのではありますが…
実は、ここで、皆様に重大なお知らせをしなければなりません。

凹採集記始まって以来の苦境とでも申しましょうか。
確実に、凹採集記の凹にしては有るまじき所業。
ちょっとした工夫をしてしまったばっかりに、こんな苦境に陥るとは…

かねてより、『読んで糞の役にも立たない』が売りであった凹採集記な訳なのです。
今までは、ビギナーズラックを駆使して、幸いにも『工夫したからこんな素晴らしい結果が出ました』みたいな役に立つ記述は、一切せずに遣り過ごせて参りました。
しかしながら、今回、遂に、その恐れていた事態に見舞われてしまったのです。

チョッとした事をした結果、実際に素晴らしい結果を得てしまった以上、凹としては、大変に不本意なのではありますが、
採集記というその本来の性質からしても、そのチョッとした事を書かざるを得ない状況に陥ってしまったのであります。
(そもそも、凹の書いているコレは果たして採集記なのか否かという、コトの核心に触れかねない議論は、紙面の都合上、次回以降へ譲ることと致します)

シーバサー・凹は、大体の釣り方の基本なんぞは、どこのサイトにも載っている訳でありますから、それについては気にしていないのです。
が、最後の一工夫とか詰め…微妙なルアーの手繰り方など等・・・みたいな部分については、それを見つける事こそを自身の最大の楽しみとしている訳なのです。
自分で辿り着く楽しさを捨ててまでもソノ見返りに見合う事といったら、親しい仲間内や同行者との談笑やメールの題材として、
最後の一工夫を楽しく語り合うといった事くらいしか思いつかないのです。

今回、凹がしでかしてしまったチョッとした事は、まっとうなネブター方々からすれば、本当にとるに足らないアタリマエの事かとは思います。
しかし、万々一、この凹採集記には自分の楽しみを奪うような記述は一切ないと安心(若しくは油断?)してご覧になっている凹と同じような奇特な方が居らっしゃったら…

ですので、このチョッとした事が本来記述されるべき行には★印だけを打つ事とし、その中身は、本採集記最下段に寄せさせていただく事としたのです。
何卒、まっとうな方々は★印まで読み進められましたならば一旦最下段を経由して、そして、奇特な方は最下段には一切目を通されずに、お付き合いいただけますよう、宜しくお願い申し上げます。
〜〜重要なお知らせ(標準和名:チョッとした戯言)終わり〜〜


ザックザク、ザックザク。
数え切れませぬ。
ネブト♂♀をゲットした後も、成虫確変モードは一向に途絶える素振りを見せません。

♂十数匹。♀カウント不能。
カタはおしなべて一様に小粒な小歯型ばかりなれどザックザク。
大体みな、同じ深さの層に纏まって潜んでいるので、一旦その深さを見つけてしまえば採り放題の風情です。

さて、いよいよ、ネブト採りも終わりにしようかという頃合。
大満足の心持の中にも、あわよくば、一頭、大歯型をと、淡く考えていた凹だったのです。

居た! デカっ!
あからさまに大歯な人が居た!
で、
じゃ〜ん!



やっちゃいました!!
おっと、同じサイズが更にもう一頭。
完璧に想定外の でかネブト殿(←あっ、もちろん凹基準です)
五百円玉サイズっす!


興奮冷めやらぬままに、次のポイントへ。
すがら、あ〜さんが、ケータイ越しのポンカンさんとやり取りをされていた。
あ:「ネブト幼虫要った?」
ありゃりゃりゃりゃ、大歯2♀4以外は全部リリースしてきちゃいましたよ〜。

あ:「ほらっ、そうそう、横浜の、そうそう凹作さんだよ」
あ〜さんのケータイの先に、どちらの方(カタ)が居らっしゃったのかは良く判りませんでしたが、
凹がよく見ている(正確には『見ていた』になってしまいましたが)サイトの向こう側に居らっしゃる方が、
凹の名を耳にされているという場面に始めて遭遇し、何だかとっても不思議で嬉しい気持ちになった瞬間でありました。


次にあ〜さんに連れて行ってもらったポイントは、某河川に程近い場所。
とっくに昼飯の時間は過ぎていたのですが、本日のお昼ご飯はチビクワガタ採集ということで…

ここでも、チビの居そうな王道的サンプルを あ〜さんに教えてもらう。
あ:「こういう外道が作った坑道みたいな…」
ふむふむふむ。
グリコのオマケとして入ってたらお子様達(但し、ムシ好きな子 限定)に大喜びされそうなヤツは、
やっぱり、それなりのちっちゃかい隙間に入っているんだなぁ〜。

で、ほどなくして、ちびっちゃい黒いケツを発見!



う〜ん、よかった、よかった。
大抵は、こういう大当たりに限って、虫になんかゼンゼン興味のない女の子に当たってしまって、
「気持ち悪〜い」って嫌がられちゃうってのがオチなのだが、今回は、運良く凹の元に回ってきたみたいです。

いや〜、何とも味のある外骨格じゃあありませぬか。
絶対この人達には、クワガタとしての自覚なんかありませんね、きっと。
下手すると、間違えて、プラスチックの薄〜いバリ片なんぞ、胸の脇っちょあたりに勘違いしてくっ付けてそうだもん。
で、大威張りの十匹連隊セットくらいでグリコのオマケ部分からツルんでザラザラっと… んな訳ないない。

なんてやってると、時々同じ木に同居しているコクワ様なんぞが出てきて吃驚。
チビ目になってるもんですから、コのでかい事(笑)
いやいや、本当にでかい訳じゃなくって、そう感じてしまうだけなんでしょうけどね。

チビクワガタ。
あ〜さんHPに巡り合わなかったら、きっと生涯目にしなかったであろうクワガタ。
いや、この書き方は正確じゃありませんね。
もしかしたら、何かの拍子で、凹の目ン球の網膜は、ちびっちゃいコイツらの姿を捉えることはあったかもしれません。
でも、その情報が頭に届き、『クワガタ発見!』のジングルを鳴らすに至るソノ前に、
無意味な冗長物として、潜在意識の下に破棄される運命であったことは間違いないところでありましょう。

8目メのチビクワガタくん、そして、9目メのコ様をゲットです。
あっ、そうそう、そういえばこのポイントでは、あ〜さんから、白くてデッカイお饅頭を、お土産用にってんで、沢山頂いたんでしたっけ。
その節は、横でモノほしそうに佇んで催促したようで、誠に恐縮でありやした(笑) > あ〜さん

お土産の入った詰め合わせ箱のシッカリとした重量を掌に感じつつ、あ〜さん車へと戻ったのでありました。


さぁ、いよいよ本採集行も大詰めです。
次のポイントは…
と、ソノ前に、ちょっと一息。
この界隈へ来たら、せっかくなら押えておきたい名所へと寄り道です。


〜〜名所?巡り〜〜
アヤカシを湛えた水辺が、視界の脇を流れていく。
窶れた躯を鈍(にび)色の虚空へと差し出した木々達の傍らへと、車を停める。
用心深く開かれた車のドアの向こうから、異質な空気が回り込んでくる。
界隈に漂う粒子を胸一杯に吸い込んでしまうのを反射的に拒む己の気管。
その自立的な蠕動から発した鳴き音が、キュぅぅぅ〜〜〜っと辺りに漂った気がした。

一帯の雰囲気に立ち込めた質量を噛み締めるように歩く あ〜さんの背中は、
自意識に統制された規則正しい呼吸の振幅を示していたのかも知れない。



(名所界隈から脱出する直前、思わぬ冥翁↑、否、名翁の出現に、二人の心も躍る)

名所に立ち込めた妙なる息吹に心を洗われた二人。
異なる小宇宙に夫々の感性を萌芽させ、ここを後にした。

名所からの帰路。
筆舌に尽くしがたい存在感を持つ敵が現れた。

追い抜かさせだの何だのと言った下世話な俗欲からは一切解脱されたその佇まい。
まるで後続のヒヨっ子達を欺くかのように、完璧に予測を裏切り続けるブラウン運動的立ち振る舞い。
ここまでシブイ速度で走行できるようになるまでは、最低でも100年くらいの年季が必要であろう。
チョイノリくんライダーなぞでは、まだまだ到底その速度領域の足元にも及ばない…
というか、原チャリでこの速度を維持するのは、横にバッタリと倒れてしまうので物理的に不可能。
いかなる後続車も、追い抜かすという概念自体を忘却の彼方へとすっ飛ばされてしまうであろう衝撃の存在感。
味わい恐ろしい超低速予測不能変則蛇行(但し、ウェーデルンというよりはパラレル)走法の使い手。

匠の技を堪能させていただきました > モミジ殿

〜〜名所?巡り終わり〜〜


採集、否、最終ポイント。
瓦礫に覆われた即堂。
その先の浄書された土地へと行方を定め、ジリジリジリと、焼けを熾さずに進む あ〜さん車です。

パーン!
うぉっ!
捨て身の石様が放つボディーブローの突き上げに、思わず悲鳴を上げる あ〜さん車。

パンッ!
ひゃっ!
油断した頃にもう一発。

で、なんとかポイントに到着。
さぁ、今度は誰と戦おう?

ん、当面の敵は迫り来る夜様じゃ。
いやいや、違ぁ〜う!

攻略を目指す矛先は、憧れの中部(地方)ヒラタ殿じゃ〜!

汗。
汗。
大汗。
土塗れ。
腰が痛ぇ〜。



で、コクワ少々をゲット。
夜様の御登場。
がっくし。
10目メとなる筈だったヒラタ殿は、そんなに甘くはなかったデス。


10目メ。
充実感に胸を満たした一行。
空腹感に腹を支配されてやってきたのは、ココ壱クン。

んンまい!
世界ナンバーワンのスパイスが『空腹感』であるならば、
オンリーワンと呼んでも良いスパイスは、この『採集後の充実感』でありましょう!

客観的には『並』なのかもしれないココのカレー。
でも、時折、ふいに無性に食べたくなるのは、もしかしたら胃袋からの欲求というよりは、
幸せの残り香を反芻したくなるオツムの方からのリクエストのせいかもしれません。


帰路。
あ〜さん車のスピーカーから、ウェブでよく目にするお名前の方の声が聞こえてくる。
「●●と××で△△が…」
う〜ん、すごい。 ●●さんも、××さんも、△△さんも、、、 やっぱり異次元空間だ。
あ〜さんとその方の会話が、助手席に座る人にも聞けるシステムになっているのだ。
さらには、あ〜さんと助手席の人が、ハンズフリーで同時に喋っても、その声は、ちゃんと相手に届くらしい。
これでは、離れていても近くにいるのと何ら変らんではないか!
う〜ん、すごい。 やっぱりこれもITという輩の一種なのだろうか?
それとも、ただ単に、あ〜さん界隈の時空間が捻じれているだけなのだろうか?

なんてやりながら、最後のイチ目を狙ってはいたのですが、残念ながら、11目メと目された渋滞様には潮時が合わず、否、遭わず。
あ〜さんから、主に小型種に纏わる様々な隠れた生態についての私見をお伺いできたのは、凹にとっての財産だ。
こういう予測を交えた私見というのは、ネット上などではなかなか手に入れることが出来ないのだから(笑)
やはり、結論としては、半径5km以内に人が入った瞬間から、マダラはピタリと鳴くのを止めてしまうといった感じだったと思う。
それにしても、マダラがあんなにも表裏の激しい怖い人だったとは知らなかった…


凹家に到着。
あ〜さんに戴いたお土産を子供達に披露!
(↑特に強調させていただきます。 『あ〜さんが採った』ですよ、皆さん。 どんどん採り続けて下さいとお願いしたのは凹ですが…)

で〜ん!



でっかいお土産…カブちん幼虫軍団の折り詰め…に、半パニック状態をきたすジュニアーズとカミサンである(笑)

兄:「気持ち悪り〜。 でっけー!」
普段ヨーチウなぞ普通に鷲掴んだり、時には掌ナチュラルブチュっちゃっても平気な顔をしているジュニア(妹)も、
さすがに、初めての巨大さに、いささか気後れしている様子。
でも、でも、本当は、カブチン大好きっ子のジュニアーズなのです。
羽化を楽しみに、大事に大事にプラケースで育てている4月中旬、今現在。なのでありました。

充実した楽しい採集旅行(←旅行の部分のみ、凹家基準なり)を、ありがとうございました > あ〜さん

=結果=
ネブト大歯2成虫多数 / チビクワいっぱい / コ少々
外道と呼ぶにはあまりにも美味すぎるラーメン / 他ド外道多種

P.S. 「でかいヒラタのお土産は?」なぞとは聞いてこないジュニアーズは、本当に父親思いの素晴らしい子供達である。


【★印の内容は、十行ほど下ったところに書いてあります】









☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
チョッとだけ、そう、ネブト成虫群が群れている層から5cm程下の、赤い腐土と黒い土の境目あたり。
そのあたりにも居ると信じ込むことにして、チョッとだけシツコ目に探してみたのです。
居ません。
居ませぬ。
居ませんね。
いっ………
【★印の次行まで戻ってください】
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


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