2/27PM報告

【凹作】


【2005年02月27日/第二・三幕】

朝10時。ソフト関連集会所の前。
カミサンとジュニアーズを落とし、慌しく車を出した凹パパであります。

集会終了の11時頃までは約1時間。
カミサンから受け取ったGSのカードを携え、まずは改めてのガソリン補給へと向かう凹でありました。


GSの凹車担当アルバイト青年。
ふふーん、彼は凹の家系にも多い顔立ちをしています。
土着民な凹でありますから、きっと遠縁の方かもしれませぬ。

油断。
青年もまた、気が置けないオーラを、私の容姿から嗅ぎ取ったのでありましょう。

「釣りですか?」
傍らにルアーケースを携えた釣りブーツ着用の運転手に向けられたコノ言葉は、
質問というより、むしろ挨拶言葉程度の確認の意味だったのでありましょう。

「いやいや、虫を取ってるんです」
とっさに言ってしまったのであります。

青年が次の句を告げるべきタイミングを逸した刹那から数えて0.15秒。
慌てて間髪だけ空けてフォローを入れる凹です。

「あーっと、昆虫採集。変わった趣味でしょ? 虫でもイソメとかゴカイ(釣りの餌)の方じゃなくて」
この発言をもって、青年が託ってしまった白い0.15秒間は、『ヒイて(退いて)いた間隙』ではなくなったのだ。
『イソメのことを虫って言ったのかなぁ?それとも聞き間違えたかなぁ?んっ?なんだろう』という躊躇の時間ということになったのだ。たぶん。


さて、氣を引き締めなおし、本日の第二章へ突入。
残り持ち時間約40分にて向かったのは、近所の神社の裏山(凹採記04/01/10ご参照)です。

ソコソコな小山。
んが、実態はと申しますと、神社側からは見えない裏斜面サイドを、ほぼ垂直にズッコリと削り取られておりまして、
人為的にコンクリで固めた裏ッ側からの支えにより、無理繰り頂の高みを維持しているに過ぎない山なのであります。

登り始めて約3分。根っこから薙ぎ倒された沢山の樹々。
昨年の台風の影響でありましょうか、沢山の半生な倒木があります。

鎮守の森とはまったくの名ばかり。
アイデンティティーは、時の趨勢…資本主義…に浸食され既に形骸化。
電波塔設置場所やら高圧線の通り道やらという役割を後付で吸収合併し、
辛うじて立場を保っているというのが実態な、痩せ細った骸骨山であります。
パッサパサに乾き、充分に根っ子も支えられないような大地となってしまっているのです。

しかし!
こういう、薄っぺらで中身の殆ど無くなってしまった場所からクワを出してこそのアーバンクワ者なのでございます!

さらに約2分後。頂上。
真下に見えるのは、家族ぐるみのお付き合いをしているYちゃんのお家であります。

大きなクヌギの聳えるその横は、30m級のコンクリ急斜面。
昨年まで、見事な枝ぶりを示していたこのクヌギですが、何本もの腕を切り落とされて達磨さん状態になっておりました(惨

万一、落下した太い腕が、Yちゃんチの屋根を瓦割りしちゃったらそれこそ大変!
クワガタ採り場なんかより、Yちゃんチの安全の方が大事なのは当たり前ですから、この施術は当然であります。

折り返し。約30秒後。
倒木の中でも枯れててヨサゲなヤツを選んでチョイと啄ばんでみる。

コと思しき幼虫をゲット。
むふっ! チョッと嬉しいのでありましてショートショボクワの部としては大成功ですので、嬉々として下山であります。


下山後約10分。ソフトボール関連な朝の集会場に再到着。
マガイコーチ・凹の知った顔が続々と玄関から出てくる。

今は複数の学校を跨いで散らばる六年生メンバー達だが、小学校とソフトチームの卒業後、その多くは地元の同じ中学に集結する事になる。
しかし、何人かは、優秀私立校の多い都内や横浜・中央方面へと進学する。
して、六年生・ジュニア(兄)の進む道は…
山口百惠な市への越境入学。

凹地元からするに、中央方面とは正反対なロケーションの、ゼンゼン優秀でもない市立中学へと、越境するのであります(笑
越境入学は、その学校の周りに点在する素晴らしい環境の林に赴く口実を手に入れる為…
なんて、口が裂けても言っちゃあなりませぬ。(←いやいや、これはホントに冗談、、、と、思われる)
お金じゃ買えない素晴らしい環境を手に入れる為と称した、貧乏人なりの脱法策(supported by 横須賀在住なYちゃんチのカズ君)とでも言っておきましょう(笑

だから、もうすぐみんなとはお別れ。
高橋由伸ファン・ジュニア(兄)のオキニだった背番号24番のユニフォームともお別れ。
同期入団で一つ年下の良き相棒・背番号25番クンは、もちろんアト一年間の残留だ。
地元組、区外組、そして、残留組。 ♪それぞれの道、私達、歩いてゆくんですね〜
♪この三叉路でワン、ツー、スリー



♪軽く手を振り、私達お別れなんですよ〜

哀愁溢るる20数行の裏に潜むマガイコーチ廃業予定者の皮算用。
「しめしめ、これで採集時間が増えるのだ」と不敵にホクソ笑むのでありました(切腹ぅ!


お迎えのソノ足で、買物へ直行。
すがら、普段なら絶対にありえないという場所で撮ってしまいました!
渋滞様。
横浜国際女子駅伝交通規制起因という珍しいヤツの撮影に成功したのでありました。


帰宅。
既にダイブン日も陰り、遠出のタイミングではありません。

でも、第三幕。
Credoもへったくれもなく、唯々「もう少し何か採れないかな?」というAmbitionだけ。
家から数mほど北へ向かった先に聳える山(というか単なる雑木的斜面)へ、何も考えぬまま飛び込んでしまった凹であります。

はぁぁ〜。 こういう↑輩が子育てをしてるってー時代ですからね(トホホ
だから、競争ゲームしか与えられず育てられたりして、何を為したいという意思も持たぬままに唯々「一等賞を獲りたいよー」とだけしか言えなくなる子供が増えてしまうのですな(笑

  (でさ、それはいいんだけどさ、どうせ採れてもコだろう君の場合は、Ambitionってほどでもないよねぇ? > 凹)

ほとんど根っ子だけになった朽木。
んん?ウルトラショボ場な割には意外にヨサゲな雰囲気ありますな。もしかしてノコ成虫が?
なんて、キャンディー級なSweetForecastを懐きつつヤッてみたのです。

根っ子の周りの土を掘る。
掘って掘って、ひたすら掘って、大量の土をゲットであります。

しかして、この地道な作業こそが重要なのかな-?とも思うのです。
百本の根っ子を散漫に削るよりも、まずは、溢れた土くれに根削りを邪魔されないように考慮しつつ、地道に視界を確保するのです。
(って、凹的サラリーマン達の黄金律…百人の味方を作ることよりも、まず、一人の敵を作らないことを考え、周りに目配りをする…をクワ採りに当て嵌めてどーする? > 凹)
土くれ整備を怠ったがゆえに、発見したブツが、崩れてきた難敵…大量の土くれ…に埋もれて目標達成ならずなんてことになったら、それこそ自業自得。
事後に慌てて整理修復をしようとしても、既に宝物はどっかいっちゃってるってのがオチでしょうしね(爆

ミキの部分には目もくれず、今度は根っ子を削り始める。
早速食痕が出てきましたが、なんだか細っぽいのであります。

スーっと出てきてくれたのは、ちょっと太めのコ♀ちゃん。
うんうん、まぁ、いんぢゃない!

更にもう一丁、コ♀。
ランランラン! ウルトラショートショボクワにしては上出来の上機嫌!

お日様ともお別れの時間。
第一幕から三幕まで、♪アン、ドゥ、トロワとお付き合いありがとうございました。

♪私達、お別れなんですね〜
と、お日様の残り火を背に受けつつ、本日のクワ採りに帳を落とす凹でありました。


=結果=
コ♂2匹 / コ♀2頭と2匹 / コだろう幼虫1頭と数匹 / オヤジ系駄洒落:うんざりするほど大漁

P.S.
巨大な敵・ラオウに挑み、カメラ付き携帯電話を奪取したい凹でありますが…
凹には、そんなデカいギャンブルに身を投じるだけの資本金も資金調達力もありましぇん(涙
いいなぁ〜 > ラオウから携帯かっぱぎ済みな方


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