実は、本当は、その御方からリードを奪っているこの状況、奇跡に近いことなのです。
ですから、なおのこと…
この奇跡が１秒でも長続きするよう、さらにリードを広げておくのです。
とは言っても、この時期の凹に、ヒラタやミヤマを狙えと言うのはあんまりにも酷な話。
そしたらやっぱり、ノコ狙い？
う〜ん、ノコ幼虫だってなかなか見つけられない凹でありまするに…
うん、でも、ここは一気呵成なのです。
そうです、ここは一丁、奇跡ついでに、グワンとした大歯のノコ成虫を狙い、リードを更に更に広げるのであります！
「では、最終問題です。 この問題はボーナスポイントとして1兆点です」
とは、TVのクイズ番組ではお約束の筋書きですね。
この御方、別にＴＶの出演者ではないのですが、実は２飜なんてスグに巻き返しちゃう。
まぁ、４飜で満貫！なんてのはおろか、オオクワ…1兆点…だってバシッと一発ツモで、最終的には、1000000033046点あたりでフィニッシュというのが常なのです。
ん？
オオクワがそんな簡単にツモれるかって？
この可哀想な御方を嘗めて貰っちゃあ困ります。
いずれスグに、あっという間に逆転されるのは、判っていることというよりは既定の事実なのですな。
ただ、それまでの間の、凹が勝ってるというレッドブックデータ記載種なみに貴重なこの瞬間を、１秒でも長く保つ。
ただただ、それだけのことなのですな。
なんたって、この可哀想な御方というのは、あ〜さんのことなのですから。
恒例の長い前フリを乗り越えて、やってきたのは、日曜の単独行オヤジ・凹の発掘現場であります。
たかが前フリ如きの為に、わざわざＧＩＦ画像なんか使うなとの非難轟々の声からも早く逃げ出さねばなりませぬので、
取り急ぎ、大至急、現場中継へと画面を切り替える次第であります。
はい、それでは、近所の某丘の上のビューでございます。
ただいまの時刻は、昼の１１時３０分。
良い立ち枯れはないかと、林の中をウロウロとしている凹。
どれが良い立ち枯れなのかも良く判らず、適当に、そのうちの１本に斧を入れてみる。
立ち枯れの根元付近に一太刀。
おぉ！
さっそく♀成虫さんのお出ましだ。
でも、ノコギリさんじゃないからチト残念。 ＞ 残念な人・コ♀
いつもはここで終わりなのですが、今日の狙いはノコ。
従って、根っ子に向かって掘り進む凹。
土くれを払いのける。
むむ？
頭大きめの幼虫の抜け殻が出てまいりました。
方向性は間違っちゃいないようです。
更に掘る。
土を掘り、同時に、根っ子も削ぎながら更に深度をアップしていく。
ん？
土まみれの根っ子の割れ目から見えたもの。
むふふん！
たぶん、コじゃない幼虫の背中。
やりました〜。
たぶん、ノコギリっぽい幼虫君をゲットであります〜。
しかし、今日の大目標はまだ達成しておりません。
で、もうちょっと掘り進んで。
今度は２頭いっぺんに幼虫君のおでましです。
