1/29,30報告

【凹作】


【2005年01月29〜30日】
平日のオフィスにて。
「気をつけた方がいいよ〜」
お風邪を召されたTさんが、マスクの下からおっしゃいます。

言われるまでもなく、一日中気にはなっていたのですが…
なにぶん、パティション越しのハス向かい同士なモノでして。

気にしていても気をつけられなかった凹、
当たり前のように風邪を頂き、木曜、金曜と二日間も会社を休んでしまったのでありました。


健康管理に気をつかうのが当たり前な大の大人のサラリーマンとしては、
んなテイタラクなウィークディを過ごしてしまったからには、
早めに完治宣言をしないことには、ウィークエンドのクワ採りなんて言い出せる筈もありません。

という訳で、必然的に、土曜の朝には完治宣言です。
政策の上では風邪は治っているのですから、午後からはジュニア(兄)のソフトボールチームでお手伝いです。

悪寒と戦闘中のノッカーですから、ボールを受ける選手達の誰よりもヘロンヘロンのバテバテです。
端から筋肉や節々がギンギンに痛かった訳ですから、低〜中学年向けに打撃投手を務める不惑パパのケツ筋は爆発寸前です。
しかし頑張るのです。これを乗り切ってこそ、日曜のクワ採りへの道が見えてくるのですから。

それにしても、低学年の打者への投球っちゅうのが、一番シンドイのです。
唯でさえストライクゾーンがチッチャイってのに、コッチがストライク球を入れ易い直球は、速度が合わなくて打てないんですから(涙
彼等の練習に最適な山なりボールを制御良く放るってのは、見た目以上に下半身の集中力を求められる労務なのです。
ギチッとマウンドに腰を据えて、グイっと膝をいれて、指先だけはスムースに…
はうぅぅぅぅ…
普段の仕事でも十年に一度くらいしか出さないような全身全霊(つーか、下半身全霊)の気合でもって、ひょろひょろ球をしっかりと投げ入れていたのです。


やっと翌日の日曜日です。
相変わらずの長い前フリと、質の悪い風邪を何とか乗り越えて、ようやくの快晴日曜日です。
風邪というのは不思議なものでして、頭の方で治ったことにしておくと、なんとか体の方が後付で帳尻をあわせてくれてくれるようであります。
(TVの前の皆様は、危険ですので絶対に真似をしないで下さい。 風邪と思ってたらインフルエンザだったって事もありますし…)

さあさあ、今日こそはクワ採りだぞとばかりに、勢い込んでいる凹パパさん。
まずは、朝っぱらからカミサンへの点数稼ぎとばかりに、「朝飯はマックで買ってきてやるよ」なんぞと抜かします。


この日は、マックまでのすがらに寄り道することもなく、朝のサンマイを無事にゲット。
家族4人での『朝マック三昧@自宅ダイニング』も覚めやらぬ朝の11:00、ちょいと1人でコクワ三昧しに行っちゃった凹パパなのでありました。

向かったのは、1月10日の採集時に見かけて以来、とってもとっても気になっていた緑屋根の小屋の袂。
前回は小屋から見て裏手にあたる山越しのアプローチでしたが、この日は大きな道路から直接その袂に愛機・チョイノリ号で乗り付けてみます。
イキナリの急な石段。
なにやらヤケに年代ものチックです。
この石段を登り、登り、登ぉ…、ノボ…、りぃ…、登れない(涙
風邪後の筋肉痛に加えて、昨日の粘投のツケまでもが、凹のケツに一編に襲い掛かったのであります。

這いずる様に、否、この表記は不正確。
本当に這いずって石段を登って行った凹でありました。

僅か十数段の石段を30秒以上かけてようやく踏破(って程の距離じゃありませんが)。
しゃがみこんだポーズのまま、眼下で待っているチョイノリくんに出発のご挨拶です。
っとっとっと、この後頭部は地蔵?



う〜ん、このポイントはチョイと期待ハズレかもしれませぬ。
実は凹、ここには、『何か得たいの知れないアヤカシ指数』を求めて乗り込んだのであります。
それなのに、地蔵さんの居るようなマットウなプレイスと言うンでは、
あんまりアヤカシくもないから、人が寄り付いちゃってるかもしれないなってな具合に、少し落胆気味しちゃった訳なのです。

不安に胸を萎ませながらも、とりあえず病み上がりの重くて痛いケツを持ち上げます。
右手上方に見えてきたのは横浜市指定銘木云々と書かれた看板。
あんれま。
アヤカシいどころか、オフィシャル&由緒正しき指数100%

まぁ、それでもイチオ緑屋根の正体を見ておきましょうってんで、小屋のアップです。

プチ民家っぽいけど、とてもじゃないが人の住めるようなブツではござんせん。
裏面(画像建物左面と対称となる面)なんか、土壁見えちゃってるし。
でも、なんか違和感アリです。
ボロボロだけど、全く放置されているといった痛み方でもないような…

なんぞと変な勘繰りを入れつつ、建物左手面の奥に続くスペースへ。




おぉ〜!これわ!
傍にあるとグッドポイント間違いなしとの噂も高いオハカ様!

オハカ様の存在自体は別にアヤカシくもなんとも無い。
しかして、4〜5基程ある墓石の全てが△家のものであった事がチョッピリだけアヤカシかった、そんな△家様専用のオハカプレイスでありました。

ということは?
この小屋は?
なんなんでしょ?
皆目見当もつかぬままに、グッドポイント発見への期待のもと、さらに小屋よりも高い場所へと続く斜面を登る凹です。

ギクシャクギクシャクと登ること約3分。
ビンゴ!
やっぱりグッドポイントでありました。
手付かずの枯木がゴロンゴロンと散らばり放題のコクワ三昧リーチ状態。
かなり大きめなコ(と思しき)幼虫の一発ツモを三本だけ堪能し、折り返しとした凹であります。
これならジュニア(兄)を連れてきてやっても、朽木キャパ的には全然余裕ぅ〜!
後は、ジュニア(兄)が、このオハカ三昧なポイントを嫌がることなく着いて来れさえすれば、彼もコクワ三昧放題なのですが…

帰りがけ、1月10日に一度到達していた場所に立ってみた。
あれまっ!



過日、もうちょっとだけ下方を覗き込んでおいたら、その角度からでも墓石群の上部が見えていたんですなー。
謎だった緑屋根周辺の探索も一応出来たし、新しいコクワ三昧ポイントも発見できたので、気持ちよ〜く、帰途についたのでありました。


さてさて、家に帰り着いた凹パパに朗報が。
この頃、少ぉ〜し普通の女の子化しつつあったジュニア(妹)が、晴天の山を歩きたいとカミサンに訴えているとのこと。
こいつは願ったり叶ったり!
こういう家族サービスなら、痛いオシリも軽くなるってモンであります。

子供達が身支度を整える時間を使って、凹は、ピクニックに持っていく用のオニギリを買出しに、愛機・チョイノリくんでコンビニへ。
その帰りがけ。
相変わらず愛機でチンタラと時速30km走行をする凹、寄り道するつもりもなかったのに、
この辺りでは今ではヒラタクワガタ以上に珍しくなってしまった超ド外道様を発見です!
チンタラと走るチョイノリくんの遥か後方からブ〜ンとやってきて、鼻先2m地点で蛇行を繰り返される暴走族様であります!
もうこの辺りには居らっしゃらなくなったと思っていましたし、なにせ全く予想だにしなかった真昼間のご登場。
あんまり興味深そうに眺めてると入族のお誘いを受けやしないかと、超自意識過剰な心配なんぞしたりしてみます。
あんまりマジマジと覗き込むのもプライバシーの侵害と思いつつも、珍しいモノですからやっぱり身を乗り出し気味で観察したりもしてしまいます。
全身の筋肉痛が消え去ったと思い込むことにして、あくまでシゼ〜ンに滑らか〜な挙動のつもりで、進路妨害志向の蛇行単車様のお顔色をご拝観。
あれま!
『うらうら〜、ドカンかい〜、オンドリャ〜』みたいな威勢の良い血走ったお顔をされてなければイケナイ筈なのに…
チョイノリくんのあまりの遅さに上手く進路妨害を出来ないことへの照れ隠しでありましょうか?
はたまた、オニギリをぶら下げた髭面のチョイノリオヤジのモノ欲しそうなマヌケ面に思わず吹き出してしまったのでありましょうか?
鼻から下だけは精悍な割に、明らかに目元には爆笑を湛えてらっしゃるといった、とっても貴重なシーンを拝観させていただいたのでありました。
う〜ん、それにしても、チョイノリオヤジの佇まいって、相手にして貰えない程に滑稽なのでありましょうかぁ〜。
ガンすらくれて頂けず、あまつさえ対一般ピープル進路妨害攻撃も満足に頂けないままに、
チョイノリくんを見捨ててブ〜ンと行ってしまわれた、一般ピープル車両堰き止め要員さんだったのでありました。


ところは変わり、凹家のピクニック現場。
先にはド外道様にも見放され、この岩場においては、ピョンピョンと跳ね回るジュニアーズにまで置いていかれている凹でございます。
この日訪れたのは、1月10日の採行にて通りかかったプチ崖崩れのある道路の界隈。
あんまりにも二人がはしゃぎ回ると危険なので、諌めようと追うのですが、ケツ筋が言うことを聞いてくれませぬ。

「ハァハァハァ」
カミサンと二人、やっとこさジュニアーズに追いついてみれば…



(画像中、右の画。 二人の足先1mのところは15mほどの急な崖)
案の定、プチ崖崩れ現場をシーソーよろしくギッタンバッコンやって遊んでる(トホホッ
危ないってばサ!

「斧を貸してー!」
凹から道具をふんだくるや否や、またまた道の先へとすっ飛んでいってしまう二人であります。

ジュニアーズに遅れをとること多分5分位。
ウララカにノンビリと散策モードだった凹とカミサンが彼らに追いついたのは、ハイキングコースの終着地点でありました。

「ほらっ!」
凹を待ちわびていた様子のジュニア(妹)が、大事そうに掌を差し出します。
「おぉ〜、凄い!」
ウルトラショートクワ魂を見事に受け継いだジュニア(妹)の戦利品…凹的イツモノヤツ系(コガネムシ系)の幼虫…に、思わず賞賛の声をあげた凹なのであります。

ホンの僅かな待ち時間も捨て置かないショートクワの熟練者・ジュニア(妹)とその発掘現場をパシャリ!



(↑最遠景に映るのは、過日調査した市営某施設界隈の林)

このド外道様一頭にマケジと、完全に火のついてしまったのがジュニア(兄)。
勢い込んでその辺の木切れを叩きまして、無事一齢クワ幼虫を可愛くゲット!

めでたしめでたしで、枯葉の絨毯の上にて弁当をいただいて帰った凹家御一行様でありました。

=結果=
コ幼虫3匹 、 外道幼虫殿1頭 、 1齢クワ幼虫殿1頭 / 車道ド外道様1群


戻る