【凹作】
【2005年1月1〜2日】
お正月です。
恒例の実家参りです。
遅い朝食となったお雑煮や御節料理を平らげ、
たゆたゆとお茶なぞ啜っていた正午だったのであります。
窓から庭を覗けば、子供は風の子 元気なジュニア(妹)が土いじり。
まるで幼虫探しをしているクワガタ好き一家の子供のようであります。
「イタッ!」
泥だらけの掌を大事そうにお椀にして、半身を家の中に乗り込ませたジュニア(妹)であります。
「これ、クワガタかな〜!?」
ジュニア(妹)の立つ窓辺へと、ドヤドヤと集まった凹とジュニア(兄)。
兄:「う〜ん、クワガタっぽい」
凹:「ムシ第一号だね」
妹:「やっと見つかったよ〜、へへへっ」
凹、兄:「………へっ? やっと?」
誰もが、「ここにはクワガタなんて居ない」と思い込んでいたなか、
ガーデニングの真似事をしていると目されていたジュニア(妹)でありましたが、
実は、独り、端から『クワガタ探し』をしていたのでありました。
やられました〜。今期ムシ第一号です〜。
むむむ〜ん。
「ちょっとタバコ吸ってくるわ」
そう言い残し、庭先を早足で抜けて行った凹でありやした。
(画像右上:冷たい潮風味の混じるタバコを噛み締め、ルイス島を臨む凹)
己を信じて掘り続けていた彼女の真意など露知らず、
ボンヤリと暖かい室内で茶なぞしていて第一号の栄冠を逸した凹です。
アーバンクワ者を自負しているくせに、てんで諦めきっていたのです。
この凹の『トホホ』の場合は、交通事故にでも遭ったと思って割り切っちゃっちゃあいけませぬ(笑
凹得意の怠け心が仕出かした、しかるべき結果(笑
多大なる反省点を残した年明けの第一幕でありました。
翌、二日は初詣。
葉山の海際にある森戸神社へと、恒例のお参りです。
この日は、あわよくば午後からはムシ採りをとも考えていたのですが、
メチャメチャ良いお天気でありまして、ついつい森戸海岸でチョッパ(正確には水切り?石切り?石投げ?)なんぞに
一時間以上も費やしてしまい、気がつけば昼飯の時間になってしまったのであります。
メチャメチャ腹が減ったということで、久しく行っていなかった湘南道路沿いの喰い放題屋さんへ。
で、案の定の喰い過ぎです。
腹ごなしにと、逗子マリーナの原っぱでブラブラと、、、
んんん、あちこちに林があるにはあるのですが、二枚目の画像左上のような南国チックなヤツばっかりでありまして、
流石のアーバンクワ者をもってしても、端から居ないと思わざるを得ない雰囲気でありました。
相模湾の遥かには大島、そして、右手には富士山もクッキリと見える冬の空。
即席家族会議が下した決議は『こりゃあ、夕日を見て帰えらにゃ』であります。
という訳で、クワの片鱗から差す一筋の光さえも拝めぬままの凹は、
既に一匹採って余裕綽々なジュニア(妹)の夕照の横顔を、ただ羨まし気に拝むばかりでありました。
眩い夕日にほだされて、未だ片目も開けられずの凹。
正月休み最終日に期待 であります。