7/17〜21報告

【凹作】


【2004年07月17〜21日】
アーバンクワの道を歩む我々には危険は少ない。
常日頃からカミサンの気配に耳をそばだてて、いつ如何なる時でも
ウルトラデンジャラスサンダーを甘受する柳腰を貫く姿勢さえ崩さなければどうにか... うむむ、こんな事ではいけないのだ。


学生時代には、矢のような瞬発力と底なしの持久力を誇る体力自慢のサッカー選手だった凹であります。
未だに頭の中のイメージだけは往時のままの凹であります。
しかして、時として分不相応な行動に出ては、己の老いさらばえた肉体のポテンシャルを痛感させられるので御座います。

実は、今これを書いているのは、常道を逸したという表現では賄いきれないほど時間が経ってからなのです。
これもヒトエに夏場の諸事繁忙期における体力不足のツケが回ってきたソノ顛末といった次第なので御座います。

さて、本報告内に下述致します虫採りを行っていた時期から、季節を二ヶ月ほど進めた晩夏のこと。
万年サッカー青年(但し、気持ちだけ)の凹、
サッカーファンでもある某氏のクワ採りサイトを拝見させていただいたので御座います。

勿論、凹とは違い、ちゃんとした採集を秀逸な採集記に著されている方であります。
更には、凹とは違い、クワ採りの時間を持つ前に、ちゃんと奥様の家事の手伝いをこなし、
しっかりとお子さん達とのスキンシップや御教育までもされてからオオクワ採りへと出発されている方でもあります。
知と心と気を込めて家の為に労力を提供する。
元来より気遣いの出来ない元・体力自慢系の凹な訳ですから、とてもじゃないけど真似できません。

本報告は、
前出某氏がクワ採りと私生活両面において理想的な活動をされている時空の遠い裏側の彼方で凹がやらかしていた、
マヌケで無計画な日々の回顧録で御座います。


身体の重〜い初夏でした。
原因は、会社のバレー部の練習に何週か続けて飛び入り参加させてもらっていたから。
週に一回の練習とはいえ馬鹿です。 オヤジの癖して、クワ以外の部分においても本当に馬鹿です。
気力体力の漲っていた現役時代じゃあるまいに…

枯れ果てた氣の代わりにシコタマの乳酸を溜め込んだ自分の体を、惰性と慣性を使って操縦していた7月17日。
ジュニア(兄)のソフトボールチームに、助手(マガイコーチ)として参加していた凹パパだったのです。
満足な家事や気遣いの出来ない凹ですから、せめて肉体労働系でファミリーの活動に寄与しようと考えた訳なのですが…
『気力体力のご利用は計画的に』(by アイ○ル(←嘘))
なのであります。

ソフトの練習が終わった夕刻には、既にヘロン屁論。
「運動の後は、近所のジャグジーへ逃げ込まなくっちゃいけませ〜ん!」と、
当夜のクワ採り不戦敗宣言ともとれる発言をブちかまし、家族を道連れにマッタリしに行ってしまう始末です。

このハイシーズンに何をやっているんだか…
元・体力自慢が聞いて呆れる体たらく で御座います。

「昔獲った篠塚も、今となっては唯の悲徒」なぞと、
古来よりジャイアンツ方面では言い伝えられているのですが、
凹の肉体は、モロにその伝承通りの醜態を晒していたので御座います。

んな訳で、その夜は、雑木林方面へは足を一歩も踏み出せず。
ジャグジー近くの空スペースにて似非灯火採集(凹採集記03年07月21日ご参照)を行うに留まりました。
一応、白幕の代わりに折り畳みイスを転がしたりして、ますますマガイ度もUpしております。
これで、一匹でも虫が飛んで来ていたら、なんて素敵な夜だったのでしょうと思い返しているので御座います。


翌、18日の日曜日。
ヤル気はあれど氣力は無し。(&体力もなければ小遣いも無い)
ステレオタイプなオヤジっぷりも神々しい凹であります。

気力の源である体力を回復する為と称し、怖い本(呪怨やら着信アリやら)に耽って無駄に時を流すこと丸一日。
やっと若干の気力が戻ってきたのは夜のことでありました。

ジュニア(兄)と連れ立ち、幼馴染の樹にてコクワを1匹。
その奥の元・エースの樹にて同3匹。
最奥の樹のお隣にて同ペアを1組。
帰りがけには、ご近所スーパーに立ち寄り、灯火の下に2頭目のコクワ殿を狙うが、不発。
蝶々がヒラヒラ舞うのみ。 ショッパく終了。


気だるい土日を送ってしまった次の月曜日。
体力も回復しかけていたので、チョビットだけホンのご挨拶程度に近所のスーパー前を徘徊。
凹的イツモノヤツ(コガネムシ)、バッタ系、蛾、蟻…
あれまっ!



コッ、コヤツは!
コ♂ぢゃござんせんか!

居ちゃうんだ〜。
そ〜か〜。

爆発的な喜びではありませんでした。
♀(7/15)、そして♂。 両目を開けることの叶ったご近所スーパーシリーズなのですから…
その完結を悟った大きな満足感と達成感。 そして、少しの寂しさだったのであります。

お持ち帰りはせず、家に帰ってから、しみじみじみと一年間の残像を噛み締めたのであります。
独り、たおやかなつもりで、静かに、密かに、不気味に、気持ち悪く夜更けまで、
通り過ぎた轍を何度も何度も反芻しては、独り、悦に浸る凹なので御座いました。


(07月21日)
イヤイヤ、ミョ〜に体のだるい夏風邪モードだったのであります。
アーバンショートクワ者としては、それでも、なかなかこの夜の採行中止の踏ん切りがつかなかったのです。
ライト片手に用意して、5つ数えたら新規アーバンポイント開拓へ、イザ出発。
5
4
3
2
1



『不如ふにょフニョっ、やっぱり無理です』ってな感じで、先週来の不摂生が祟った馬鹿者は、夜の早い時間から寝込んでしまったのでありました。


=結果(17〜21日)=
コ6匹 、 スーパーコクワガタ♂1頭

=回顧追伸=
夏の終わりには、今住んでいる年季モノの家屋に移り住んだ凹一家だったのです。
このボロ棲家が大きな倒木になってしまわないように、ナケナシの体力を振り絞ってセルフ修繕を行っていた凹だったのです。
丁度ちゃん様が大きな倒木の為に灯火採集を諦めざるを得なくなっていた04年の9月中旬辺りからのことです。
修繕に体力を吸い取られ、9月以降は、かなりクワガタをサボっていた凹だったのです。
そういえば、デリハチさんもこの頃サボってるって言ってたなぁ〜(と、チクっておいたりして(笑 )
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