7/11報告

【凹作】


【2004年07月11日】
あぁ、そうだ。今日は選挙の投票にいかなくっちゃ。
何の因果か、△泉党の幽霊党員な凹なのであります。
政治のことなんざカラッキシ判らないのに、この日も投票だけには行ってきたのでありました。

ナンチャッテ党員でありますから、各政党や候補者のマニフェストなんざ読んだこともない。
でも、公約(公衆に対しての実施の約束事)としてではなくって志を明白に宣言するものとして掲げられたマニフェストだったなら、少しは読む気も起こるかも... なんちって。


選挙や所用にて、この日の昼クワはお休みとし、夜クワ行だけをやって参りました。

この夜、凹がジュニア(兄)に掲げたマニフェストは『コ、スジ、ノコ、ミヤマ、そして外道以外が採れたら乾杯』。
少し高めに設定された目標値でありますが、凹家ではカブ殿も本命扱いなので、実質、ヒラタかカブトが採れたら乾杯ということになるのであります。

幼馴染の樹に着くやいなや、いきなりマニフェストのハードルを超越する大物の採集を達成です。
樹の袂で蠢く大きな黒い影。デリはちサンをゲットであります。
たっ、確かにデリはちサンはコでもスジでもノコでもミヤマでも、まして外道でもありませぬけれど...
だけど、甲虫類ぢゃないからペケであります(笑)

デリはちサンは、薬局に買出しに行ったがてらにプラリと立ち寄られたとのこと。
フッフッフ。 デリはちサンったら、ウルトラショートクワ人としての素質も多分にお持ちなようで!

デリはちサンとお別れした凹とジュニア(兄)。
幼馴染界隈では ぼ〜ずを採ってしまったので、次なるポイント・・・洞々の樹界・・・に向かいます。

洞々の樹界隈の林。
一本目、、、Null。
二本目、、、Null。
中略。
ラス前、、、!
良かった。 やっとここにきて、小歯ノコという高級系(我が家基準)ゲットにてぼ〜ずを回避したのでありました。

さぁ、どんずまりのメイン樹。
おぉ!居る居る。
今年も樹液の出が遅かった最奥のメイン樹でありましたが、ここにきてようやく活気が出てきたようであります。

40mmクラスの影がチラホラと見受けられる樹液付近。
そこは鳥や人の視線からガードするかのように、樹の葉に覆われているのです。

そっと懐中電灯の光の輪の淵を40mmクラスに重ねてみる。
!!!!!
居た!
間違いない!
少し樹を昇らないと手の届かない辺り。
間違いなくヤツだ!
太い顎をこっちに向けてヤツが睨んでる。

「大きなコクワが居たらジュニア(兄)に摘ませてあげたいな」なぞとノンビリと構えていた凹。
いきなりアドレナリン大噴出で、ジュニア(兄)の動きを制しにかかります。

凹:「待ってろっ」
兄:「居たの? 何?」
凹:「ヒラタ。デカイ」

不用意にライトアップしてしまうとダイブされて発見が困難になることが予想されます。
改めて、そーと光の輪を近づけて見ます。

ありゃありゃ。 推定40mmUpのヒラタ♂は、凹の視線を遮る葉の陰へとユックリと移動してしまったぁ。
むむむっ、見えなくなってしまった。 こうなりゃ、樹を揺らさないように慎重に樹に登り、あの葉をソ〜ッとどけて...
と思い、足場を照らそうと、光の輪を足元方向へ移動しかけた時、ふいに葉の陰から40mmUpの影が再出現。

今だ!
今度は躊躇する間もありません。
樹の下方に片足をかけてジャンプ一番。
バラバラッと落ちていく脇役とおぼしきクワ達。
そして、ジャンプの最高到達点でタイミングよく背伸びをする格好になりながら、見事にヤツをキャッチ!

着地。
おっと、握ったこの手だけは拡げちゃなんねぇのです。

凹:「採った採った。ヒラタ」
ジュニア(兄)の傍らに急いで手を差し出します。

拡げられた手の平。
ジュニア(兄)の懐中電灯がそれをライトアップする。
あれ?!
がーん。

兄:「ヒラタ?」
凹:「コクワだぁ」

う〜ん確かに間違いなくヒラタの太い顎をしっかりと視認したのですが...
おかしい。
おかしいけど、でも手の平に載っているのは間違いなくコクワ。

トホホな眼力にショボクレながら落胆の復路となったのでありました。が。
復路の林を抜ける頃、遅まきながらにして気がついてしまったのです。
やはり確かにアレはヒラタだった。
でも、、、
あぁ、やっちまった。
やっちまったのであります。
あの時、葉の陰から再出現したのは別人(別クワ)だったのだ!
ジャンプして別人を掴み取った時、凹の体をかすめて落下していった脇役達と思っていたソノ中にこそ、本当は主役殿がいらしたのだ。

ひゅるるるる〜っと、落胆のままに帰途についた凹とジュニア(兄)。
『いったん当確が出てから取り消されてしまった選挙候補者』のような心持にてご帰還です。
(って、それほど大層なもんぢゃあないっすけどね)

TVを付ければ、選挙の開票速報やら万歳三唱やらをやっていた。
万歳三唱!ってネ。 でもね。何かソレって変ぢゃあないっすかねぃ?...


「東京サ出てテッペンを取っちゃる」とか、「地域や業界の一番を目指します」とかね。
我々下々のアンチャン達だったなら、この程度の心構えだけで充分なんですけどね...
名声とか収入とか権利とかね。 そういう俗欲が満たされれば私ら庶民は満足なんですから、中身なんて二の次なんですわね。
でも、国や地域の為に奔走する人・・・志士・・・に名乗りをあげるからには、これを仕出かして貰いたくないのですね。
「横浜を○○したい」とか「神奈川を◎◎したい」とか「国を●●したい」とかね。
こういう成し遂げたい中身がありきでもって、その結果として選挙に受かったりトップ当選したりであってもらいたいってのが、庶民・凹の願いなのです。
最低限、建前だけでもいいからこういう姿勢を表してもらわないと、志士本来の何たるかを誤解してしまう子供達まで出てきてしまうのであります。
縁あって幽霊△泉党員な凹は、『建前だけでも』と強く思うのであります。
(『出来ない注文だから目指す姿勢すら捨ててしまう』では、そこらのアンチャンと一緒になっちまうのでございます。青二才以下なのでございます。)

そんな思いから、アノ当選時の『本人の万歳』だけは避けてもらいたいと感じるのであります。
と言っても、事務所の方々やお手伝いの方々(←所謂一般庶民。幽霊党員凹も時々含まれる時がある)の万歳は、極めて素晴らしいことなのです。
『信頼する人に政界参加してもらう』という彼等自身の大目標は成し遂げられたのですからね。
奇異に映るのは、その万歳三唱の折に、当の本人までもがニコニコと万歳をしているケースであります。

支援者達の労に対し真摯に頭を垂れ、そして、これからイザ事を成さんという公人の凛とした面持ち。
こんなんとはゼンゼンほど遠い。 なんだかゴールに辿り着いて全てが終わった腑抜人の顔になっちゃってる。
支援者を労う気持ちの表れというのならば、『笑顔の万歳』ではなくって『深く頭を垂れること』でそれを示さなくっちゃね。
なんだか偉そうなだけで自ら品格を放棄しているかのようなパフォーマンスは、庶民の目にはとってもヘンテコリンに映るのです。
第一、まだ何も成していない(若しくは二期目以降であれば、志半ばである)のに万歳なんかしてたら、こっ恥ずかしいですしね(笑)

議員さんだってメシを食む一人の人間でありますから、職にありついたことを喜んでもいいのです。
でも、職に就けたこと自体はあくまでも私事なのでありますから、万歳をするのならば、身内の間だけでアットホームにやってもらいたいのです。
(凹の身内だとしたら、素直に私事として喜びますケド、その半面で、これからの彼の重責の心配もします)

志の塊であるべく彼等(彼女等)からして公私混同しているようでは、『勝った負けた』だの『トップだ二番だ』だのといった卑なる感性・・・俗欲・・・と
志士の魂とを混同してしまう大勘違いな痩せた子供達が育ってしまうのも止むを得ないところなのであります。


”エライ”人達からしてこんな調子では、そのうちにソレに倣った凹ジュニアーズが、「採集前に乾杯をやっちゃおうよ」なんぞと言い出しそうなのでありまする(微苦笑)

=結果=
コクワ♂ 、 ノコ小歯♂


戻る