6/26報告

【凹作】


【2004年06月26日】  (文中の★印〜☆印間:主なクワ出現ポイント)
区切りの六年間まであと半年余り。
成長した彼の心。萌え出ずる心の多様性。
少年時代を見守り続けてくれた師は、諸手を挙げて彼の卒業を薦めた。

水彩の先生として紹介を受けた彼女と、こんなに長いお付き合いになるとは想像もしていなかった。
途中、彼女の留学による一年間のブランクはあったものの、それでも彼にとっては一番長い間師事した先生である。
水彩の先生というよりは師。いや、師という枠にも収め難い関係になっていたであろう。

隔週で彼を葉山に送り届けていた私も、それが当たり前の日常になっていたし、なんだかそれが永遠に続くような錯覚をも覚えていた。
いや、頭では半年後には終わるとしっかり捉えていたのだが、感覚の方では捉えきれずにいたのだ。

現実には、頭で捉えていた予定よりも半年ほど早い卒業となった。
近い土地とはいえ、これからは頻繁に訪れる事もなくなるのであろう。


という訳でありまして、ショートクワ採行 in 葉山シリーズは、今回が最終回なのであります。
結局最後までコクワしか現れないシリーズでありましたが、
今回もご多分にもれずのコンプリートぼ〜ずをヤラカしまして、期待通り憂愁の美を飾る事が出来ました。
更に言えば、当日の早朝には、近所の身ヂカナウラ山で『柳の下の二匹目のミヤマ』を狙い、ズバッとぼ〜ずを採っていましたので、
累さね累さねの憂愁っぷりも神々しくといった風でもあります。

しかし、『想い出はいつの日もショボ』なこのシリーズでありましたが、プチ遭難あり、外道系ながら自身初のコカブトゲットありで、
なかなか自分にとっては印象深いシリーズでもあったのです。


葉山ショートクワの際に多用した登山口の近くには、一軒の民家があります。
そこの表札には、凹が あ〜さん採集記に辿り着く切欠となった とあるHP管理者の『相棒』と呼ばれている方と同じ名前が書かれていまして、
凹は、そこを通る度に毎度しげしげとその表札を眺めていたのです。

上述の とあるHPは、主にカミキリ虫を対象とした採集記モノ。
そして今回、上述民家の近くに凹が差し掛かった時、近くの樹に飛んできたのが非常に綺麗な青い見慣れぬカミキリ虫。

他人様からすれば、どうという事の無い出来事ではありましょうが、これも凹にとっては意味の有る印象深い偶然でありまして、
こういう独り善がり度数の大きさという意味においても、なんだかこのシリーズ全体を象徴するかのようなカミキリ虫の飛来だったのでございます。



画像左上は、当日の ぼ〜ず採朝行の際、何も撮るものが無いので仕方なく自分を撮ってみたものです。
やっぱり自分の写真を載せるというのは恥かしいので、こういうのはこれで最後にしようと思っています。
画像中央上は、水彩教室の敷地内にあった樹です。
少なく見積もってもオオクワが三頭くらいは入りそうな大きな洞を持った素晴らしい樹だったのですが、
お教室の玄関の直ぐ脇に立っている為、いつか一度覗いてみたいと思いつつ、結局最後まで周りの目が気になって見逃すことになってしまいました。

画像左下は、シリーズの終わるに及んでもオオクワが採れず、放心状態で海を見詰めるカミサン&凹ジュニアーズです嘘です。
画像中央下は、オオクワの巣窟とも噂される秘密のベールに包まれたハヤマゴヨーテーと言うポイントから、
一頭ばかしチョロマカしてきてダッシュで戻ってくるジュニア(兄)です嘘ですンな怖い事したら日本人として終わります。

雨様も無く、渋滞も無く、はっきり言って書くことの無い最終回となってしまいましたと思っていたら、やっと一目採集できました。
葉山海岸沿い道路名物の路線バス渋滞様を捉える事がやっと叶ったのです。

このシチュエーションならば、大抵は渋滞様の最後尾につくのが慣例なのでありますが、
凹車は渋滞の列の前から二番目でそれを捉えたのであります。

バスと対向するお方が、ある意味遅車の方だったのです。

左側一杯に身を寄せるバス(←流石はプロ)の横、ビビリ系遅車なアンちゃん様が、
狭い道路に臆したのかタイヤもろともベッタリと地面に根っこを下ろしちゃったのでございます。

バックするでもなく、通り抜けにチャレンジするわけでもなく...

5分経過。
両車線ともに、みるみる渋滞様が成長していきます。

7分経過。
なにおやっているんだチミわ?
両サイドともに20cmくらい余裕がありますゼぃ。

9分経過。
改善を試みる訳でもなく、新たなる方向を模索するでもなく。唯々現状の窮地を守ることに甘んじ続けるアンちゃん様。
シビレを切らした凹は、車外に降り立ち交通整理です。
いや、整理というよりも、ただ単に強制的に手を扇いでオーライのジェスチャーでもって、
ビビリアンちゃんを前進へと強制誘導したのでございます。

難なく『通り抜かさせ』は完了し、凹車も渋滞の先頭から二台目という名誉あるポジションを得て再び走り出したのでございます。
(ビビリアンちゃん様、ごめんね。でも待てなかったんだよぉ〜)
やがて、次の停留所でスルリと路線バスをかわしたら... 期せずして、渋滞の先頭車という願っても無いポジションに躍り出てしまった凹車なのであります(トホっ)

まぁ、見てくれはどうあれ、これでスイスイと進めると喜んだのも束の間。
今度は、Hikage-Chayaの駐車場から観光バス様がヌッと現れたのでございます。

う〜ん、でもまぁ、あの乗客の客層はきっと江ノ島方面系だから、渚橋の交差点までのお付き合いでしょう。
と、楽観視していた凹の予想は見事に外れ、観光バスは江ノ島とは反対方向となる横浜方向へ折れてくれたのでありました。

トホホ。
これからルイスが住む(と、某A氏とO氏の間だけでまことしやかに噂されている)島に行く予定だってのに。
目的は、島民である叔母のパソコン一式のセットアップ。
このままでは、訪島を約束した時間に遅れそうなのですが、そんなことよりも、
『思いのほか早くセットアップできちゃったねぇ時間も余っちゃったことだし仕方ないからちょっとルイス山(仮名)で遊んでこうかいなぁ?』作戦が台無しになってしまうのです。

時間さえとれれば...
凹は小学生時代にサンザッっぱらこの島のルイス山(仮名)で遊びまくっているのだ。
獣道の詳細マップだって、若干朧になりつつはあるが、頭の中に入っている。
改めてショートクワ人としての目で確認してみたいと思っている樹は山ほど思いついちゃうのだ。
だから、だからチョッとだけでも山に入りたいと思っているのだ。

が、しかし、新たなるシリーズ・・・ルイス山(仮名)シリーズ・・・の予告編ともとれるフリを匂わせつつも、
 (いやいや、きっとシリーズ化はしないでしょう↑)
観光バスに時間を食べられちゃってしまいやがりくさりまして、ツノクワガタには出会えず終いな凹だったのでありました。


ヒョウタンクワガタへの野望も虚しく本土へと帰り着いたのは夕刻の事。
行きつけの横浜の中華料理店で、いつも頼むヤツをサクッとオーダーし、週末の晩餐の宴としたのでありました。

う〜ん、それにしても、毎度の事ながらバーミヤ■の餃子・・・いつも頼むヤツ・・・は、安くて旨い!
腹も満たされたし。
今日は2度も採集をしたし。
(って↑、連続ぼ〜ずだったけど)
後は、家に帰ってゆっくりとTV桟敷から金満棒球団の応援でもしようかな...


そういえば金満棒球団ってば、凹の一番のご贔屓選手である犠打の神様・K相を追い出しちゃったんですよね。
凹のご贔屓三選手(トリプルクラウン3回の落△、センターフィールドのスペシャリストだったY敷(要)、そしてK相)が
三人とも金満棒球団に集まっちゃったアノ頃はよかったなぁ。

『0』を、本来の背番号である6の右に加えた60を背負っていた落△。
『00』の背番号が足と守備の専門職っぽくって元々の7よりも嵌っていたY敷(要)。
『0』というジョーカー的な背番号がトレードマークだったK相。
その後、凹的黄金トリオも終焉を迎え、
K相の背番号は、落△の本来の番号である6を経て、現在はY敷(要)の元々の番号であった7になっちゃった。

他人からすれば、どうという事の無い背番号の因縁ではありますが、凹にとっては意味の有る印象深い偶然なのであります。
一旦は現役選手として『終わった』とされたK相は、ユニフォームを一新し、落△の懐刀として一昨日の対金満棒球団戦で見事にホームランを打ってくれたのです。

年平均で2本程度しか出ない貴重な彼のホームラン。
もう二度と見ることはないと思っていた彼のホームラン。
凹とカミサンは、金満棒球団ファンであるにも関わらず、彼らしい粘りのホームランに感動し、手を取り合って喜んだのでありました。


...とまぁ、こんな按配の金満棒球団でありますから、応援に熱が入る訳も無く(笑)、やっぱり予定変更。

凹家揃って幼馴染の樹でノコ♂を摘みまして...
洞々の樹の帰り道で、コヤツ↑の嫁さんをゲット。

林の出口では、縞模様のヘビ様に道を塞がれるというちょっとしたアクシデントを経まして、
ノコペアゲット記念の乾杯の儀用飲料を購入する為に近所のコンビニに立ち寄りでございます。

しかして、アンマリにも乾杯ばかりしていたら、凹家の台所事情に障りがある。
ってんで、この日は1個50円のアイスを乾杯の飲料代わりとして凹ジュニアーズ分だけご購入。
凹は車に残り、引率・カミサンとジュニアーズだけで買いに行ってもらったのです。
待っているのは暇です。
暇ってことは、即ち、一寸した空き時間が出来たってことなのであります。
ならば...

『アーバンクワの道を歩む我々に休息は無い。
常日頃からムシの気配に耳をそばだてて、いつ如何なる時でもウルトラショートクワ採行を試みる姿勢は崩さないのだ。』なのであります。

「近所のスーパーでクワガタを『採って』から、先に歩いて帰るね〜」
カミサンにそう言い渡し(ついでに車のキーも渡して)、凹様をも引き寄せる灯下へと歩いて向かった凹なのであります。

このコンビニからスーパーまでの距離は徒歩で約1分。
そして、スーパーから自宅までの距離も徒歩で約1分。

いつでもヒョイと出来たからこその第一級アーバンポイントだったのかもしれません。

しかし、この距離関係もアト2ヶ月余りでもって終焉を迎えるのです。
凹家は、900mほど離れたより奥地へと引っ越す予定になっているのです。

しみじみとこれまでの壮絶な戦いを偲びながらスーパーへと向かう凹であります。

いつものようにコンクリの上を探します。
いつものように凹的イツモノヤツ(ちっちゃいコガネムシ)しかいません。

数々の思い出と感動が蘇ってしまい、涙でかすんで地面を捉えることが出来ません嘘です。

おっと、ついに珍しいヤツをゲットであります!
おそらくはコフキコガネ君?ですよね?君?

会心の?一頭を携え、意気揚揚と自宅に戻った凹でありました。

画像↑のバックに映る造形物はジュニア(兄)の水彩教室最後の作品・・・題名:家族・・・です。
 (メインは水彩だったのですが、多種な造形もやっていたみたいです)
中央の土人形は妊婦時代のカミサンであります。
即ち、ジュニア(兄)が両親を独占していた時代の終り・・・そして新たなるトキの始まり・・・を表現した作品らしいです。
しかして、その左上にオマケ的に添えられた人形って...
この一品が、お教室での最後の作成物だったそうです(爆)... クワガタも家族なのか? > ジュニア(兄)


=結果=
コクワ15匹っくらい 、 ノコ♂♀ / コフキコガネ?


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