6/12報告

【凹作】


【2004年06月12日】


ヒト、モノ、カネ、そして情報。
どれも重要である。
しかし、何らかの都合で情勢が悪化したならば?
右端から順番にカットされていくのが世の常らしい。

 (注):『トキ』も重要ですので、マットウで正統派な読者殿方々におかれましては、★印までジャンプしてお読みいただくことをお勧めいたします。

苦しい台所事情の凹家はと言えば...
情報リソースの一本化なぞは、とうの昔に着手済みである。
新聞とインターネット。
もともと新聞なんざ三面記事とTV欄しか読まない凹家である。
とっくの昔に新聞の方をカットしたことは言うまでも無い事である。


採集時の『感情』を蓄えた凹の胸の内に存在する揮発性メモリ。
その有効期限を確かめてみたのが昨日のことであった。
が、しかし、デジタル表記のされていないソレは、凹の五月分採集記書き上げの〆日をアナログ状態のままに留めたのであった。

そんな時、我が家の大蔵省・カミサンからインターネットコストに関する削減案が提出されたのである。

「あぁ、面倒くさい!」のではあるが、そんな素振りはおくびにも出さず、カミサンの示す云たらブロードバンドの説明書きに目を通そうとする凹。
で、小難しい説明に飽き飽きし、なんとなく封筒の裏書を見やり...

ドキッ。

これは、ある種のシンクロニシティーであろうか?

「大切なお知らせです。 期限が」 と、手書きで綴られていたのである。

五月分の採集記のことを気にかけていた凹はビツクリ仰天である。
さっそく、やりっぱなしのヤツらを仕上げ始めねば...
と、思うのが普通であろうが、そうしないのが凹である。

「しかして、、、」
「何故に書きかけなんだ?」


『大切なお知らせです』とイキナリ盛り上がっておいて、『期限が』で唐突に途切れてしまうメッセージ。
やはり何らかの天啓を孕んだシンクロニシティーなのであろうか?

やりっぱなしを更にやりっぱなしたまんま、↑↓こういうどうでも良い事ばっかりを考えたりしている凹なのだ。

そんな封筒を未来の顧客に送っちゃう社員はどんな環境下に置かれていたんだ?
いや、それとも、これは新手の営業スタイルなのか?
こうすることによって、凹のような考え過ぎの半ノイローゼ野郎のハートをガッチリ鷲掴んで顧客として引っ張りむという高等戦術なのか?

期限が...
期限がぁ〜 ...どうされたって言うのですかぁ〜 ???
何があったのですかぁ〜? 新人営業ウーマンと思しき凹家担当の○水さん。
気になり過ぎますゼ、○水さん。



朝の通勤時間帯。
会社の最寄り駅に降り立ったアーバンクワ者が目にしたのは、都会の中で行われるお祭りであった。
アーバンなクワガタ。
そして、
都会なお祭り。
どこか、ある種共通のノスタルジーを汲み取りつつ出社した凹だったのです。

と、朝の一幕をシタタめているのは出社後3時間経ったお昼休みの凹。
で、上述の唐突に途切れてしまうという件をネジリ込んだマエフリを書いているのもお昼休みの凹なのであります。


へへ。
実は、またまた『採集前採集記書き』なのであります。
04/06/10(木曜)に達成した採集記書き自己最短記録の流れをそのままに、
採集日前の金曜のお昼である今、
04/06/12(土曜)の採集記のマエフリまでを書き終えんとする勢いなのです。

お昼休みのアーバンクワ者は、机の上にヨツヤニセコゾウムシダマシイチガヤマダラクワガタ(仮称)
みたいなヤツを見つけちゃったのです。
もしかしたらヨツヤマダラクワガタダマシイチガヤニセコゾウムシモドキ(仮称)
といった類なのかもしれませんが、これは書き始めるっきゃないでしょってなストリームに乗っちゃったのであります。


04/06/10(木曜)の採集記書き自己最短記録達成時の反省点は、ズバリ『マエフリ行数<−>クワ出現行数』の比率である。
全文で250行余り。 内、マエフリとして浪費された行は約150行にものぼるのだ。
クワガタの出て来る行は たっっっっったの2行である。
万歩譲り、妄想シーンにまでカウント範囲を広げても3行にしかならない。

こんなンでは断固いけないのである。
マエフリ行<−>クワ行の比率を改善するには?
無理繰りにクワ出現行数を増やすのか? いや、それこそ無理である。
実際にクワが現れてくれなければ、行数だって増やしようがない。
では、どうする。 そうです、簡単な事です。 マエフリを短くすりゃあ良いのです。
という訳で、前回150行程度だったマエフリを2/3に抑え込み、101行目からは採集後に書いた本編に突入でございます。



今日、6月12日(土曜日)は正真正銘の【2004年06月12日】。
この日分の採集記のマエフリを書いていた昨日の雨模様とは打って変わっての爽やかな晴れた朝なのでございます。

この日の凹。
朝っぱらから18:00以降のお天気に気を揉んでいたのであります。
なぜって?
そりゃあ、ここんトコ好調の金満某球団が、2位ドラゴンズ以下の棒球団を突き放すのに水を差したくなかったから。
ぢゃなくってですね(←TokyoDomeでの試合ですしね)、、、
ドラゴンズなアノ方と、近隣なコノ方を、ご近所ショボクワツアーに捲き込もうと企んでいたからなのであります。

なんてったって、前回、近隣なコノ方・・・デリはちサン・・・をNullクワ行に捲き込んだ実績を引っ提げてのこの日の企てな訳でして、
アノ方にいらしていただくこの日までも連続Nullとあっては、流石のショボクワ王といえども、チョビットは恥かしくなってしまうところなのです。

前回完封シャットアウト負けの流れを食い止めんとする不安感。
そして、夜のショボクワツアーに向けてのハイテンション。
そんな気持ちを併せ持ちつつ、少しでも条件の良い天候をと願っていた凹だったのです。


クワ採夜行の前に、葉山の水彩教室近くにてチョビッとだけクワ採昼行。
と、そのまた前に、母親に呼び出し喰らって、何だか難解な契約書を渡されてしまった。

これを凹に読めですと?
うげっ!
んな細っかい字、ハイテンションな休日に突入した凹の頭に入るかい!

コピーをとってもらって、宿題として預かり、残念だけど水彩教室時のクワ採昼行は諦めて、その時間にでもユックリと解読することにしたのでありました。


さて、葉山に到着。
お教室の時間まではまだ30分余り。
行くか?、否、焦って流れを壊しちゃなんねぇのです。
滑り出しはユックリと。 そして、サラサラとした小川の流れが、やがてダイナミックな本流に姿を変えゆくまでは、静(しず)と流れに身をまかせ...
とりあえずは、海ッ端の公園でキャッチボールをして時間潰し(^^;

たかがキャッチボールと侮る事無かれ。
自然体なコノ流れをKEEPし、着実に束ね合わせていってこそ、最終的な激流が生み出されるのだ。 と思う。  たぶん。

お教室開始の僅か5分の時間を使って昆虫観察会。
蜜蜂様、不明紅系何たらシジミ様、蛾だか蝶だか様。
うむ。
小川はチョロチョロと流れ始めたのであります。


まずは流れ出し良好。
このストリームを大事に育てるには焦りは禁物。
ジュニア(兄)を水彩教室に送り出した後、面倒臭ゲな契約書のコピーに目を通しての一呼吸であります。

いいぞ > 自分

このユトリが良いんだよ。 このユッタリとした間が、次なる流れを引き寄せるのさ...



...5分経過...



...じぇんじぇん頭に入ってこない。

頭ではユッタリを実践しているのだが、心がハイテンション。
どうにもこうにも、夜に控えるクワ採夜行に思いを馳せてしまい、集中力の固まらない凹であります。

で、降参。

7分後には林の中を徘徊しているのでありました(トホッ)


虚無なクワ採昼行を強行していた凹にメールが入る。
アノ方からだ。
どうやら、アノ方と同行される可能性のあったもう一人の方は、現状では凹周辺までのアクセスに非常に難有りらしく、断念せざるを得なくなってしまったらしい。
そうなのです。
横浜在住という謳い文句に騙されて安易に捉えてはいけないのです。
凹自宅へのアクセスは結構手ごわいのです(笑)

〜〜夏頃、そちらに若干近づく方向に引っ越しますので、是非またのチャレンジを、凹家一同 心よりお待ちしております〜〜
(〜〜ただし、直線距離で900mばっかし↑ですけど(微笑)〜〜)


メールに返信をし、クワ採昼行を再開する凹。



やっちまった! のです。
Nullっちまった! のであります。



凹界隈に ぼ〜ずが現れたからといって、本来は、何も特別に書き立てる必要など無いのである。
しかし、なのである。
今日のこのタイミングでの ぼ〜ずは、一日の流れ全体に『ブレ』を生じさせる心地悪いNullなのだ。
余計な勇み足をして、流れに逆棹差しちまったのである。

やうやうと空を見上げてみれば、午前中の青空はどっかに居なくなり、今にも泣き出しそうなドンテン様が一面を覆っている。

乗り直せ!
力まず焦らず、サラリと流れに乗り返すのだ!
逆転の大きな一手なぞ不要。
唯々、先ほどまでの流れをホンのチョビッとだけ上回るモノを掴めばいいのだ。

てな訳で、お教室後のジュニア(兄)にバッタ殿を掴んでいただいたのでございました。



その後、近所に戻り、ジュニア(兄)のリクエストによりザリの居る池へ。
『バッタ<』なトンボを捕まえたりなんぞして、
更に、『トンボ<』なザリを釣ったりなんか、、、
ん?
んんっ?
んんんっ?
なかなか釣れなかったのであります。
いつもはヒョイヒョイと釣れるヤツラなのですが、
この日は、凹パパが渾身の誘いをかけての漸くの一尾でありました(ゼェゼェ)。

兎にも角にも流れを保てた。
いや、それどころか、だんだん良くなる法華のストリームである!
(って、↑それは良いんですけど、このままでは、結局 相も変わらずの『クワは現れぬままの250行越え』ですぜ > 凹採集記・筆先人様)


このままではいけません。
このままこの筆の流れを放置しておけば、平気で駄乱々々と千行越えとかヌカシやがりくさりそうであります。
もう待てません。
もう、ここらでアノ人を凹界隈に誘致して、ちゃんとクワを出現させてもらわねばなりません。

で、近所のスーパー前に、アノ人・あ〜さん御登場であります。
(全国の皆様の「ホッ」という声が聞こえてきそうでもあります)

早速に、あ〜さんからクワガタのプレゼントであります。
但し、二次元なクワガタであります。
って、コレ! あの日採集を逃した『お目当ての虫の本』じゃありませんか!(凹採集記03/11/15ご参照)
(お世話になりっぱなしなのに、本まで頂いてしまって、本当にすみませんです > あ〜さん)

デリはちサン&デリはちサンJr.と合流した飯屋にて腹ごしらえをして幼馴染界隈へと突入です。



お★様を隠している分厚い雲。
僅かながら明るさを残す上空。
幼馴染は雨だれ様と相性悪い。
どうか降らんで下さい夜空様。

まずは元エースの樹を見て×。
まぁココはこんなもんかもね。
次にソノ近くの樹を見ても×。
ちょっとヤバイ雰囲気なのだ。

ちょっとまだ早いのかもです。
あ〜さんがこう教えてくれた。

樹液の場所は年々変わるもの。
これも あ〜さんに教わった。

今年の樹液は何処に湧くのか。
探してみたけどもサラッサラ。

コクワすら居ないトホホ状態。
あ〜さんをしてお手上げ模様。
汗々々々々々々々々々々な凹。
焦りを飲み込んでの移動です。

やばいっす。
昼間っからの流れを裏切る滞りなのです。
でも大丈夫。
今日のコンディションならムシは動くぞ。



って あ〜さんが言ってるんですからね。
不安げに次。



!!!!!!!!!!!!!!!!!!。
第一声は〜。
デリはち父サンが幼馴染の脇の樹に発見。
ノコ♂ぅ〜。
イキナリにして一頭目に高級クワ系です。
涙目凹です。
嬉しかったのと同時にホッとしたのです。
で、大爆発。

一旦堰き止った流れが勢い付けて大放流。
あそこです。
デリはちサンの指す先に微々っとな樹液。
デカ♀だ〜。
ノコ♀がその樹液に顔を埋めて静止状態。
易々と採集。
あっと言う間に高級系ペア採集達成です。

と、息つく暇もなく、デリはちサンは空中戦へと突入です。
それ続けと、子供達も懐中電灯をサーチライトにして追撃。
飛翔クワチェイスの末、見事にノコ♀殿を撃墜であります。
凄すぎです。
僅か1〜2分の間に何処からノコが湧いてくるのでしょう。
でも何が凄いってコノ状態を的確に予想したあ〜さんです。
あ〜ナビはコノ要素も測定可能なんですね > あ〜さん。
第二空中戦。
デリはちサンが次なる羽音を射止めるべくのサーチ中です。
もうイヨイヨこれは川の流れの本流に突入なのであります。
イケイケムードのなかデリはちサンが採っちゃったムシは。



コガネムシ。
所謂凹的イツモノヤツのブラックバージョン様でした(笑)
まぁノリノリムードにはご愛嬌もまたヨロシという訳です。
と、ここで あ〜さん「あの洞の奥に居ますよ」と指差す。
覗き込む凹。
おぉっ!チビッコい何かがキラリと光ってるのであります。
針金を取りに車に戻りかけた凹はその途中にて「居たっ!」
一番初めにデリはちサンがノコ♂を見つけたのと同じ場所。
原歯ノコ♂。
あ〜さんの5m網にて見事に安全地帯へと叩き落とし拿捕。
正確には原歯と中歯の真ん中っくらいの形状のクワでした。
ショボ慣れし過ぎな凹家には夢の様なノコギリ四連荘です。
歓喜の坩堝。
子供達も凹カミサンも、そして勿論凹も破顔の喜びっぷり。
そしてデリはちサンの差し出した手にはなんとスジクワが。
凹が忘れ去っていた洞の中のチビッコいヤツの正体でした。

「あそこ」。
大はしゃぐ面々とデリはちサンがポイントを後にしかけた間際のことでありました。
「あそこにも居ますよ」と あ〜さんの指されたその先には何やらデカそうな塊が。
う〜ん何でしょうか?初めは凹には良く見えなかった黒い塊だったのでありますが。
大歯ノコ♂!
皆が大騒ぎで指差すのに数テンポ遅れてやっとこソノ大物を視認した凹であります。
あ〜さんの絶妙な網捌きが大歯の体を徐々に引きずり出し体を浮かせていくのです。
なかなか粘る大物に一同は固唾を呑んで あ〜さんの網先に宿る採集を見守ります。
クルリンッ。
あ〜さんの手繰る網の輪が大歯の際で素早くループを描いてまわったのであります。
スっと降ろされ来る網越しに透けて見える大歯のシルエットを待ちわびる一同です。
ガッチリとキープされた大物は先程のデリはちサンのデカノコ♀にピッタリの婿様。
大中原歯型。
ノコギリ♂三態の揃い踏みに♀を二頭とスジクワ殿を一頭の凹史上稀に見る超大漁。
最初のポイントにして正に最高潮に達した御近所ショボクワツアーなのであります。



ハイテンションのままに次のポイントへと向かう凹の胸の内は洞々の樹でのヒラタ。
コクワは堅いと踏んで既に一段高めの流れを期待していた凹だったのでありますが。
残念ながらコノ日の洞々の樹にはコが数匹居ただけでして。
それでもコばかりを大満足の匹数だけ追釣して三目を達成。
ちょいと尻すぼみでしたけどなかなか◎。
これにて子供達同伴の第一部は終了です。

おっと忘れちゃなんねぇのでありました。
些細な流れも大切にって訳でありまして。
第一部の締め括りは励行中のシデムシ様。
あっとコレ発見したのは凹じゃないっす。
コレ↓は断じて あ〜さん発見です(笑)


因みにコの最大は45mmでありました↑
(ジュニア(兄)の京急線定規測定基準)

withあ〜さん&デリはちサン組にて乾杯。
そして子供達&カミサンを切り離しです。

大人三人による第二部の開幕。
微な流れにまで過剰反応の凹。
凹家下でコメツキを拝観です。

向うのは夜クワ初挑戦の場所。
5ヶ月前に歩いた辺りの近く。
(凹04年01月25日分をご参照)
ご近所にして最深の緑の区域。
アーバンじゃないクワ行です。

1時間以上も巻き添えにして。
4Km以上は歩いたでしょうか。

3人の延べ計算で約3時間超。
3人の延べ歩行距離で12km余。

あ〜さんが樹表面にコを発見。
デリはちサンも地面にて発見。

1頭あたり約1時間半をかけ。
1頭あたり約6Kmの歩行距離。

成年男子三人掛かりの結果は。
一人あたり 0.7頭の貴重なコ。

尻すぼみな流れに翻弄されて。
結局最後にはショボクワ採行。



オオトリで遂に貴重な場面が。
デリはちサンが手を差し出し。
あ〜さんもそれにこたえます。
って名刺交換現場です(笑)。


あ〜さん、デリはちさん、
この度は凹のショボクワツアーにお付き合いいただきまして誠に有難う御座いました。
これに懲りずに、また捲き込まれていただけましたら幸いです。


=みんなの結果=
スジ1頭 、ノコ♂3頭に♀2頭 、コn匹+2頭


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