6/5報告

【凹作】


【2004年06月05日】
前日の金曜日っから続く良いお天気だったのであります。

前夜は あ〜さんにメールで夜回り宣言していたにも関わらず、ジュニアーズとカミサンにフラれてしまい出撃せず。
沸々としたクワ熱を抱えたまま、あ〜さんの2004年採集記録やS井さんの採集記を見させていただいたりなんかしておりました。

「あ〜さん、もう灯火でノコ発見されてる。 いいなぁ〜」

なんぞと、モノローグる凹。
ヨシ! 明日は五時起きでやっちゃるか! と気合一発、目覚まし時計をセット。であります。


土曜、早朝。
目覚まし時計が鳴る→止める→寝直す。
相変わらずの体たらく。

土曜、朝。
二度目のお目覚め。
この日はジュニアーズの小学校の授業参観日。
なんてこったい! 貴重な土曜日、クワ採朝行を出来ないなんて!

自身の体たらくを棚の最上段に押し込んで、パパとして当然参加すべき授業参観を恨めしく思う凹なのでありました。


一応、二児のパパとして真面目に参観したりして、子供達より一足早く家に帰り着いたカミサンと凹であります。

凹:「チクッとクワりたいんすけど?」
カミサン:「子供達帰ってきたらソフトボールだからね」
凹:「あいあい!了解! 1時間っくらいで戻るよ」

この日の午後は、ジュニア(兄)のソフトボールチーム体験参加の日でありまして、凹も一緒に行く事になっていたのでありました。

狭い時間であっても見ておきたいスポット...
それは...
先週ヒラタを採ったアノ洞。

二匹目のドジョウ野郎・凹、ルンルンルンとポイント周辺に到着します。
他の木々はテキトーに見散らかし、ズンズンズンとアノ樹アノ洞を目指します。

さて、本日や如何に?
アノ洞の狭間を懐中電灯で覗く。

スカッ、
否、チッコイのが洞の奥深くに一匹、臼歯に詰まった食べかすの如くに挟まっちょる(トホッ)

ん?
いっ、いっ、いっ、否!
待て待て! コヤツ、なんか雰囲気違うぞ。
ヒラタっぽくは無いけれど...

スジ!
かな?

だとすれば、ココでは初採集。
ご近所ポイントの中でも一番の御贔屓であるココでスジが採れるんなら、こんなに嬉しいことはないのです。

シャグシャグシャグっと、針金を使って掻き出します。
ポロッ。
いとも簡単に出てきてくれたのは...

スジ。 だとは思う。 けど。
う〜ん、見慣れないから判断が付かないッス(トホホ)


この後、別の樹にてスジ♀をゲット。
この♀は、昨年の5月25日にジュニア(妹)が採ったのとほぼ同じような容姿だったので、凹でもすぐに同定できました。
(↑なんせ我が家史上初のスジクワだったので、死ぬ程 強〜く眺め倒しておりましたもので...)

やった!
やった!やった!
御贔屓ポイントでスジゲット!

狭い時間でのクワ採昼行でしたが、十二分に充実した心持にてご帰還です。
おっとっと、子供達は既に帰宅して、期待の幼虫(オオクワかもしれない気がしないこともないような感じもする幼虫)の様子を観察しておりました。

ジュニアーズにスジゲットの朗報を告げ、ルアーケースを開けてみる。
狭い空間の中、二頭は...
アラッ、失礼!
さっそく仲睦まじくされておりました。

うっし!
このご様子なら、♂の方もスジなのでありましょう。




ドぴーかんの空の下、ソフトボール場にイザ行かん。
で、コーチさんのノックのお手伝いなんぞをしてフラフラになったりして、
中略の後、
晩飯喰らって帰ってきたのが夜8時。
体力的にはヘロヘロな筈の不惑前男・凹、クワ採昼行の勢いを駆い、『クワ十匹採れたらジュースで乾杯』の条件提示にてジュニアーズをクワ採夜行に誘い出したのでございます。

実はこの時、凹の中では『ジュニアーズにもスジゲットの栄冠を』という下心(というより親心?かな?)もあったのです。
だもんで、向かったのは昼間もやった御贔屓ポイントであります。


まずは凹的イツモノヤツ(コガネムシ)ブラックバージョン。
今夜はコイツらもわんさと発生してくれている。
この分ならば、クワガタ10匹ゲットは楽勝か? なぞと軽い足取りで探し回り...
コッ、コッ、コッ。
お〜!居る居る!
一匹、二匹、三匹、
中略、
六匹、七匹、八匹。
と、順調にコの取得数ばっかを増やして参ります。

戦いも終盤戦に入った頃でありました。

ジュニア(兄):「トイレしたい」
凹:「はぁ?すりゃいいぢゃん、その辺で」
ジュニア(兄):「う▲ち」
凹:「あ"〜、もう、ガマンしとけよ少し」
ジュニア(兄):「ぢゃ、おし△こだけでいいや」

なんぞと、相変わらずドンくさいジュニア(兄)でありましたが、それでもヤル事はヤル。
サクッとジュニア(兄)がコを摘んで、これで、
九匹。

良い調子! でもですね...
乾杯用ジュースに付いてくるオマケグッズ(食玩やシール等)目当てのジュニア(妹)なんぞは、数採りの進む度に益々のテンション増大モードなのですが、
あわよくば二人にスジを との胸中の凹は、チョッピリ複雑な思いなのであります。


とまぁ、順調に『乾杯』への階段を登って行った三人だったのですが、最後の一段にきて思わぬ足踏み。

ジュニア(兄)が戦っているのは、この日最後の戦場と目される樹の小さな洞。
その狭い狭い隙間には、とってもとっても小さなクワちゃんが踏ん張っている。

ジュニア(妹)の声援。
凹の励まし。
ジュニア(兄)が渾身の集中力を載っけて針金を捻る...

が、
小さなクワちゃんは、最後の力を振り絞り、洞の更に奥底へと消えていってしまったのです。

ひゅるるるるる〜。

いきなりローテンションのズンドコへと落とされる三人。

無言。
無言。
無言。

凹:諦めようぜ。
うな垂れつつ頷くジュニアーズ。

撤退。

アト一匹足らず。可哀想ではあるが、約束は約束である。
にしても...
う〜ん、スジはおろか、コ十匹もならずかぁ。

土曜の夜という時間的シチュエーションも手伝って、凹の親心が、ついつい思ってもいなかった言葉を凹の口から吐き出させる。
凹:アッチ、行ってみる?

アッチとは、30年来の幼馴染(凹採集記03/06/10ご参照)が佇むポイントのことである。

ジュニアーズからの返答を待つまでもなく、半自動的に延長戦へと即突入であります。
(そういえば、思い返すに、この時 う▲ち は大丈夫だったのか? > ジュニア(兄))


ジュニア(妹):あと一匹なんだよねー。 採れるよね、パパ?
凹:そりゃ、一匹くらいは採れるよ。 頑張ればね。

実は凹の胸中『カナリ勝算有り』だったのでございます。
30年来の幼馴染への凹の信頼度はカナリ厚く、この時期であれば、ナニガシかのお土産を用意しておいてくれる。
そのつもりでポイントに入ったのであります。


さぁ、どの道順で見回ろう。
万々一にも、初っ端から幼馴染に裏切られたりなんかしたら、この状況下、凹み指数は計り知れない。
それこそ、その後は大焦りモードでの戦いを強いられることは必至である。
ここはひとつ、幼馴染にはオオトリを務めていただくことにして、元・エース(凹採集記04年3月お纏め編ご参照)界隈から攻める事としたのでありました。


まずは元・エース君。
がっらーん。
やばっ!

次。
元・エース君の近くの樹。

! → ほっ。

居てくれました。
凹が発見したのは、樹の高い所にヘバリ付く黒い影。
三人して、その直下までにニジリ寄ります。

ライトアップ。
おーっと、両顎をいっぱいに広げてコチラを威嚇するその姿もカワユイ小さなお姿。

凹(心の声):コだな。

手が届く高さではなかったのです。
凹:「網で落とすから、拾えよー」
 −−ジュニアーズに指示を飛ばし、カワユイ小さなヤツを叩き落しにかかる凹であります。

アトには幼馴染も控えている事だし、と、軽〜い気持ちでヤッてしまったのであります。
何の気無しに網で叩いた目標物は、ジュニアーズの足元の下草の中へ、、、

いない。
居ない。
イナイ。

で、
ジュニア(兄):「居た〜!」

ジュニア(妹)が駆け寄ります。
ホッと一息。
して、粘りの『十匹達成!』であります。

否!
ジュニア(兄):「歯の形が違ぁ〜う!」

ぬぬぬっ、ぬぁんですとぅ〜??

二人に寄る凹。
ジュニア(兄):「ノコギリだぁぁぁぁぁ」

やった!
でかした!
グレートぞ!ジュニア(兄)!

粘りの十頭目は、今期初のノコ殿(原歯型♂殿)でありました。

(添付ファイル中央 : 主役(ノコ)を囲んだ 主役が殆ど全く映っていない確信犯的記念撮影)

その後、信頼の厚い幼馴染が用意していてくれたコを二匹、シッカリとお土産に頂いて山を下った凹一行。
コンビニストアに到着です。

まずは何をさて置き、う▲ち君、完了。 → 大事(ぷぷぷっ!)に至らないで良かったね > ジュニア(兄)
次に、目標数達成ボーナスとしてジュースを購入、完了。
更に、ノコゲットのインセンティブとして、お菓子を一人100円以下分購入、完了。

帰途の車中、嬉々として大勝利の軌跡を語り合う三人であります。

ジュニア(妹):「お兄ちゃんが向こうで最後の一匹を採れなかったから、そのお陰なんだよ」
そうであります。 ジュニア(兄)が向こうで十匹達成を逸したからこそ、幼馴染の界隈に行ったのであります。

ジュニア(妹):「本当にお兄ちゃんのお陰だよね、パパ」
う〜む、いっつもドンくさいジュニア(兄)ではありますが、いっつも結果オーライなジュニア(兄)でもあるのです。

凹:「草ン中で(ノコを)見つけた時さ、どう思った?」(←直ぐにノコって判った? と、ジュニア(兄)に聞いたつもりである)
ジュニア(妹):「お兄ちゃん。どう思ってたの?」
ジュニア(兄):「う▲ちしたいと思ってた」

いっつもドンくさいコノ功労者は、いっつもチョッと外れた感性で魅せてくれる(笑)



三人して意気揚々と帰宅して早々、カミサンが何やら慌てた様子で凹に訴える。
カミサン:「どうしたらいいか判んないから、このままにしといた」

カミサンの視線の先を追う三人。
三人の足元、玄関のタタキには、期待の幼虫殿(凹採集記03年12月23日と28日ご参照)の一頭が!

どっしぇ〜!
確かめてみたら、菌糸瓶の蓋が開いてるじゃありませんか。
さては、ジュニアーズのどちらかの仕業だね、こりゃ(苦笑)

にしても、じぇんじぇん大きくなって無いねぃ > 期待の幼虫(オオクワに見えないこともないとは言い続けつつも、ほぼノコ決定気味になってきた幼虫)君

=結果=
スジ♂♀を各1頭 、 ノコ♂(原歯型)を1頭 、 コを11匹


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